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冬型の気圧配置~日本海側からの雲の流入(高積雲)


【2008年12月31日13時28分】
@愛知県津島市
曇り
小さめの雲群から成る高積雲と小さな灰色のちぎれ雲が見える。高積雲は手前側の雲ほど灰色になっている。
午後1時現在、名古屋では気温7.7℃、西北西の風5m/s、湿度44%


◆天気概況:地上天気図

午前9時現在、日本の東海上と千島付近、カムチャッカ半島の南には低気圧が5個あり、それぞれが千島の南海上を中心に半時計回りに移動している。一方、大陸には高気圧があって西日本に張り出している。日本付近は等圧線が南北に並んだ冬型の気圧配置になっている。


◆雲と降水:気象衛星、レーダーアメダス解析雨量他

午後1時半現在、南シナ海から日本の南海上にかけて、東西に延びる厚い雲バンドがある。ところどころで雲頂高度が中層から上層に達しているが、本州からは遠く離れている。また、北海道から日本海北部、オホーツク海にかけては雲頂高度の高い厚い層状性の雲が広がっている。東シナ海から日本海と雲バンドの北の太平洋、西日本と北陸から北の日本海側の地域、東北地方には寒気の移流に伴う下層の筋状雲が広がっている。関東地方から静岡県付近にかけては良く晴れている。愛知県上空は、日本海から流入してきた雲に覆われている。


◆高層大気の状態:高層天気図、高層気象観測データ、ウィンドプロファイラデータ他

午前9時現在、上空は北海道からオホーツク海南部、千島の東にかけて大きな上層の低気圧とシベリア東部に上層のみの寒冷低気圧の2つの大きな気圧の谷がある。前者は地上低気圧と対応しており、中心付近には-36℃以下の寒気を伴っている。また、後者は上層のみの低気圧で、中心付近と中心の南側にあたる朝鮮半島の北に-36℃以下の寒気がみられる。強風軸は長江下流から西日本上空、関東地方上空を通って日本の東海上に出ている。

日本付近は、下層では北西風が卓越して強い寒気移流場となっており、中層から上層にかけては後者の気圧の谷のために日本付近では西よりの風となっている。また、下層では東シナ海から日本海側にかけて湿潤域が広がっているが、850hPa面(1500m付近)のみにあり700hPa面より上空にはなく背は低い。また、これらの地域は上昇移流場の中に入っているが、東北地方から関東、東海地方にかけては下降気流場となっている。関東地方から東海地方にかけて雲がみられないのはこの影響と思われる。

愛知県西部の上空は朝のうちは雲がほとんどなかったが、日中にかけて雲に覆われるようになったのは、晴れて地上気温が上がったことで下層大気が不安定になって日本海側から来た雲が上空に流れこみやすくなったものと考えられる。


◆ひとこと
今年もあと20分ほどになりました。
本年は当ブログにお越しいただきありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。<(_ _)>


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by y_hirarin5 | 2008-12-31 23:46 | 今日の雲

気圧の谷の東進と乾燥した冷たい空気の流入(高積雲)


【2008年12月23日12時09分】
@横浜市港北区
晴れ
丸い小さな雲が群れをなして浮かんでいるが、次第に消えていった。
午後12時現在、横浜では気温8.3℃、東の風2m/s、湿度46%


◆天気概況:地上天気図

午前9時現在、前線を伴った低気圧は日本の東海上を東北東へ進み、これを含む気圧の谷は日本の東へ抜けている。しかし、日本海中部には別の低気圧が残っており、東北地方北部に近づいている。また、オホーツク海に低気圧があり、そこから延びる気圧の谷が日本海北部に達している。一方、大陸上に高気圧があり西から次第に張り出してきている。


◆雲と降水:気象衛星、レーダーアメダス解析雨量他

午後12時現在、日本の東海上には気圧の谷に伴う雲バンドが延びている。黄海、東シナ海と日本海とオホーツク海、および日本海側の地域と四国や紀伊半島の北西側には寒気の吹き出しに伴う下層の対流雲が広がっている。また、日本海中部には低気圧に伴う渦状の雲があり、そのうち東側から南側に延びる雲が北陸から東北地方の日本海側にかかっている。この雲は他の雲に比べて雲頂高度がやや高くなっている。一方、東北地方南部の太平洋側から関東、東海地方にかけては雲がほとんどないが、静岡県東部には下層の対流雲、千葉県付近には南西~北東に延びる上層雲がかかっている。


◆高層大気の状態:高層天気図、高層気象観測データ、ウィンドプロファイラデータ他

午前9時現在では、下層の気圧の谷は1つ日本の東海上に出ているが、日本海には別の気圧の谷が残っている。この気圧の谷は上層へも繋がっており、谷の中心付近で温度が低くなっている。寒気の中心はサハリン南部にあって-40℃以下、-36℃の等温線は日本海中部まで南下している。日本付近はこの気圧の谷の前面にあたるため、上層の強風軸は九州北部から北海道上空に延びている。
日本付近は西日本の下層を中心に寒気が流入しており、東シナ海や日本海では湿潤層がみられ、これが下層の対流雲に対応している。一方、北日本では風が等温線に平行に吹いているために、冷たい空気に覆われているもののそれ以上の温度移流は発生していない。
日本の東海上の下層には前線に伴う温度集中帯があり、この付近で上昇流場となっている。また、関東地方にも東部から南部沿岸域にかけて上昇流場となっているために午前中にかけて雲が残っていたが、前線やそれに伴う気圧の谷の東進により雲も徐々に取れてきた。


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by y_hirarin5 | 2008-12-23 23:59 | 今日の雲

下層で湿った北東気流、その上空は南よりの風(高積雲)


【2008年12月13日14時24分】
@横浜市港北区
晴れ
今日は、雲が多かったりさーっと晴れたりして、空のようすはめまぐるしく変化したが、出ている雲はおおむね写真のような雲が多かった。ときには薄い巻層雲もみられた。
午後2時現在、横浜では気温14.2℃、北東の風2m/s、湿度60%


◆天気概況:地上天気図

午前9時現在、移動性の高気圧が日本のはるか海上を東へ進んでいるが、大陸の高気圧と繋がって帯状になっており、大陸の高気圧は北日本を中心に張り出している。一方、伊豆諸島の東には低気圧があって東へ進んでいる。また、東シナ海南部にも低気圧があり、南西諸島に近づいている。オホーツク海にも低気圧があり、北日本の北部や南西諸島や関東から西の太平洋側は高気圧の勢力から外れている。


◆雲と降水:気象衛星、レーダーアメダス解析雨量他

午後2時半現在では、東シナ海から九州、四国、中国地方の西部に低気圧に伴う下層雲が広がっている。また、黄海、朝鮮半島南部、日本海と東北地方北部には上層雲の雲バンドが延びており、日本海から東北地方北部にかけては、その下に厚い下層雲が広がっている。関東地方の東海上にも下層雲が広がっており、その一部が陸地にもかかっている。

降水量をみると、午後3時までの1時間に能登半島、佐渡島、東北地方北部と北海道の一部で~5mm。九州で~5mmからところによって10mm前後のものが降っている。


◆高層大気の状態:高層天気図、高層気象観測データ、ウィンドプロファイラデータ他

午前9時現在、上層はほぼ東西流となっているが、中層では大陸東岸に下層では東シナ海に、地上低気圧に対応する気圧の谷が延びている。そのため、関東から西の太平洋側で下層を中心に暖気移流場となっている。これに伴い、西日本では上昇流場となっている。また、日本海側は温度移流はほとんどみられないが、湿った空気が流入しており、これが下層に広がる雲に対応している。上層雲は上層の強風軸に対応して分布している。

横浜は1日を通して地上相対湿度が高めとなっていた。風は午後2時現在で関東地方では全般に北東風が卓越し、気温は11℃前後。大気の鉛直構造をみると、東部沿岸で午前9時現在で高度800m付近までは東よりの風、そこから2000mまでは南よりの風で、この2層で相対湿度が高くなっており空気が湿っている。この構造は西ほど分布高度が低くなっているが、湿った空気は北東風により流入していると推測される。
午前中までは中層の正渦度場に対応した中層から上層の雲が関東地方にかかっていたが、それも徐々に東へ移動したため西部や南部で晴れ間が広がった。しかし、東部沿岸は北東からの湿った空気の流入で下層雲が取れない状態が続いたものと考えられる。


~スイムメモ~
久々に東京体育館の50mプールへ行きました。
なんと1ヶ月以上ぶりですよ(ToT)。週1で行きたいです~~。
距離:2000m 時間:55分


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by y_hirarin5 | 2008-12-13 23:59 | 今日の雲

気圧の谷が去って乾燥空気が流入(高積雲)


【2008年12月10日8時7分】
@横浜市港北区
晴れ
夕べ降った雨の後の空。西から急速に青空が広がって来る。写真の雲はその雨を降らせた雲の名残。薄いもやもやとした雲で、ところどころに穴が空いている。また、写真のものは筋も入っている。
午前8時現在、横浜では気温11.1℃、北北西の風2m/s、湿度89%


◆天気概況:地上天気図

午前9時現在、夕べ当地で強い雨をもたらした低気圧は日本の東海上へ去り、オホーツク海の低気圧から延びる気圧の谷全体が日本の東へ移っている。一方、九州や大陸南部には高気圧が移動してきている。一時的に弱い冬型の気圧配置になったが、夕方にかけては高気圧の勢力が東日本にもおよんでそれも崩れている。


◆雲と降水:気象衛星、レーダーアメダス解析雨量他

午前8時現在、大きな雲バンドが、フィリピンの東海上から静岡県、関東地方の沿岸部を通ってカムチャッカ半島の南に達している。この雲は次第に東へ移動していった。その他は新潟県付近から東北地方南部の日本海側や北海道の道央付近に低い雲がかかっている。それ以外はおおむね晴れている。


◆高層大気の状態:高層天気図、高層気象観測データ、ウィンドプロファイラデータ他

午前9時現在、日本の東海上の低気圧に対応する上空の気圧の谷は、シベリア東部から日本海北部を通っている。南へいくほどそのつながりが不明瞭になるが、関東地方の東海上や中部地方にかけても弱い気圧の谷がある。下層では西から北よりの風が卓越し、全国的に寒気移流場となっているが、九州の西では暖気が流入している。
関東地方は、地上は相対湿度が高いが、上空は湿数(気温と露点温度の差、これが小さいほど湿度が高い)が大きくなっており乾燥した空気が上空から流入している。


このブログとHPで掲載している雲の写真のアルバムです。
以前のものとほとんど変わってないですが・・・(^^;
どうぞご利用くださいませ。
雲アルバム

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by y_hirarin5 | 2008-12-10 23:59 | 今日の雲

下層の暖湿空気の流入(高積雲?)


【2008年12月1日12時分】
@東京都府中市
快晴
快晴の空に浮かぶ薄い波状雲。高度が高いようなので高積雲かな?と。速い速度で南から北へ移動しながら消えていった。
午後12時現在、府中では気温10.8℃、東南東の風1m/s


◆天気概況:地上天気図

午前9時現在、中部地方には高気圧があって南東へ進み日本付近を覆っている。一方、中国東北区には低気圧があって南東に進んでおり、それに伴って深い気圧の谷が進んできている。このあと、21時現在では、高気圧は三陸沖に進んで西日本まで覆っているが、東海から関東の南海上には気圧の谷がみられる。


◆雲と降水:気象衛星、アメダス降水量他

午後12時半現在では、北日本の日本海側、東海、紀伊半島、四国の南と九州南部には下層雲で構成される雲バンドがある。時間をさかのぼってみると、寒気の吹き出しと地形によって発生した下層の収束雲がすぐには消えずに少しずつ広がっているようにみえる。

こちら横浜市港北区では夜にかけて、ときどきやや強い雨が降っているが、気象衛星で見る限りは下層雲のみとなっている。降り始めは霧雨だったので層雲などの低い雲であることが分かる。


◆高層大気の状態:高層天気図、高層気象観測データ、ウィンドプロファイラデータ他

午前9時現在、上空は日本の東海上の気圧の谷と中国東北区の気圧の谷の間の気圧の尾根の中にある。対応する地上天気図上の高気圧が中部地方にある。下層はこの高気圧の南側で日本の南海上から太平洋側に向かって南よりの風が入って暖気移流場となり、また湿潤空気が流入している。東海から西の太平洋側や東北地方から南の日本海側、西日本では上昇流場となっている。


おまけ写真


イチョウの木を真下から。ちょっとごちゃごちゃしすぎかしら。。。。

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by y_hirarin5 | 2008-12-01 23:59 | 今日の雲

低気圧と低気圧の間(高積雲)


【2008年11月29日13時05分】
@東京都府中市
晴れ
青く澄んだ空に大き目の積雲、もしくは層積雲が浮かんでいる。写真は小さな雲で高度が他と比べて高かったので高積雲に分類してみた。
午後1時現在、府中では気温15.4℃、南南東の風3m/s


◆天気概況:地上天気図

午前9時現在、昨日朝まで関東地方にも強い雨をもたらした低気圧は日本の東海上に去り、関東地方は南から気圧の尾根が張り出している。しかし、日本海西部には前線を伴った低気圧があり、これが次第に東へ移動している。


◆雲と降水:気象衛星、レーダーアメダス解析雨量他

午後1時現在では、日本海北部から若狭湾付近まで南北に延びる雲頂高度の高い雲があって、雲は北北東へ移動しながらも雲バンド全体は東へ移動している。その西側の黄海、東シナ海と日本海西部には寒気の移流に伴う下層の筋状雲が広がっている。中部地方から東北地方にかけては山岳域に下層の小さな対流雲が出ており、まるで夏のような雲の分布になっている。静岡県から関東地方南部においては、伊豆半島の南で発生した下層雲が少しずつ広がりながら北東へ移動している。


◆高層大気の状態:高層天気図、高層気象観測データ、ウィンドプロファイラデータ他



ひとこと日記
~ジョグメモ~
今日も5kmです。35'27''でした。(前半2.5km:17'29''、後半2.5km:17'57'')

web上をフラフラしてたら、めぐりめぐって神奈川の月例マラソンページに行き着きました。
WebSite:http://www.tim.hi-ho.ne.jp/kanaspo/getsurei.htm
湘南のは聞いたことありましたが、他にもあったとは。
当日受付可なので、ふらりと参加してみようと思います~v
by y_hirarin5 | 2008-11-29 23:59 | 今日の雲

南からの暖気の流入(高積雲)


【2008年11月15日11時29分】
@横浜市港北区
曇り
厚い雲に覆われているが、ところどころ雲に隙間があり日が射してくる。この後だんだんと雲が厚くなって隙間もなくなっていった。
午前11時現在、横浜では気温16.8℃、北の風3m/s、湿度63%


◆天気概況:地上天気図

午前9時現在、サハリンに中心を持つ高気圧が北から張り出しており、関東から東海地方にかけてと沿海州から朝鮮半島北部にかけて気圧の尾根となっている。また、その間の日本海中部が気圧の谷になっている。一方、東シナ海とアムール川上流付近には低気圧があり、これらを結ぶ気圧の谷が西から日本に近づいている。


◆雲と降水:気象衛星、レーダーアメダス解析雨量他

午前11時現在では、中国、四国と北海道を除く北日本には下層の小さな積雲がみられるがよく晴れいている。それ以外のところは下層~中層の雲に覆われているところが多い。また、東北地方の太平洋側や関東地方北部と北海道の道南には筋状の上層雲がかかっている。長江中流から黄海、朝鮮半島北部に延びる雲バンドは中層~上層の雲で構成されており、次第に東へ移動している。
雨は午後12時までの1時間に東海地方やや三重県南部の一部、屋久島などで数mmの弱い雨が観測されている。


◆高層大気の状態:高層天気図、高層気象観測データ、ウィンドプロファイラデータ他

午前9時現在では、地上天気図でみられたアムール川上流の低気圧に対応する気圧の谷が下層から上層まで続いており、低気圧の北西側には寒気を伴っている。この気圧の谷の南側から東側にかけての、朝鮮半島の北から沿海州、サハリン付近まで上層の強風軸が延びており、その南縁に沿って上層雲が延びている。朝鮮半島北部付近にみられる雲バンドはその数100km南側に見られるが、この付近は下層で北西風に伴う寒気移流とその南側での南西風に伴う暖気移流の境界付近に発生している。

日本付近は下層で全般に西南西風が卓越しており、西日本を中心に暖気移流場になっている。特に東シナ海の地上低気圧の上空では中層の気圧の谷の接近と下層での強い南よりの暖気移流に伴って上昇流が強まっているために、雲がところどころ発達し始めている。西日本から東日本の太平洋側には下層に温度集中帯があり、これに伴って中層には強風軸がみられる。関東地方上空は南よりの風で下層で暖湿気流が流入して、また、北海道は強い温度集中帯付近で一部で暖気移流場となり、下層~中層の雲が発生しているものと思われる。


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by y_hirarin5 | 2008-11-15 23:59 | 今日の雲

多層構造:北東気流+前線性の雲(高積雲)


【2008年11月10日12時39分】
@東京都目黒区
曇り
厚い雲が全天を覆っているが、雲の隙間からところどころ青空が見える。また、雲の薄いところから太陽が透けて見える。
午後12時現在、大手町では気温13.2℃、北北東の風3m/s、湿度43%


◆天気概況:地上天気図

午前9時現在では、千島の東海上に低気圧があり動きは遅いが少しずつ日本から離れている。また、南西諸島の南から小笠原諸島の東海上には停滞前線が延びている。一方、華北と中国東北区にはそれぞれ高気圧があって日本海側から日本付近に張り出している。日本付近は北日本を中心に冬型の気圧配置になっている。


◆雲と降水:気象衛星、レーダーアメダス解析雨量他

午後12時半現在では、南シナ海から雲バンドが日本の南海上を通って日本のはるか東に達しており、その北側半分の雲が南西諸島から東北地方南部までかかっている。雲は熱帯低気圧のある南シナ海で団塊状の積乱雲がみられるほかは、大部分が中~上層の厚い雲で構成されている。日本にかかっているものは九州南部など南ほど厚く、北ほど薄くなっている。一方、その雲バンドの北側の黄海、渤海、日本海とオホーツク海には下層の筋状雲が広がっている。


◆高層大気の状態:高層天気図、高層気象観測データ、ウィンドプロファイラデータ他

午前9時現在の高層天気図をみると、地上天気図で華北などにあった高気圧は850hPaでは中心が華中にあるが、それより高高度にはみられない。下層では北よりの風で強い寒気移流場になっており、背の低い冷たい高気圧であることが分かる。この高気圧の上空の中層から上層は深い気圧の谷になっており、上空も寒気を伴っている。日本付近はこの気圧の谷の前面にあたり、等温度線の混んだ温度集中帯で北よりの強い寒気移流場となっている。中層から上層はそれに対応して西南西風の強風軸が九州から東北地方上空を抜けている。

雲は下層の温度集中帯付近に発生した前線性の雲バンドで、地上前線付近で北よりの冷たい空気と南からの暖かい空気のぶつかるあたりで上昇流が強まり雲が発生している。前線の北側にある雲はそれよりも高高度にあり、日本の南海上うでは700hPa高度(およそ3000m付近)、日本の南岸付近では500hPa高度(およそ5700m付近)に対応する湿潤域がみられる。

関東地方の東海上には850hPa高度付近に上昇流域と湿潤域がみられる。陸上でも東部や南部沿岸域では地上から高度1km付近まで東よりの風が入り、それより上空では西よりの風になっている。八丈島上空でみると、湿潤層は東よりの風の層より上の高度3500m付近までと4500mから6000m付近で、細かくみればさらに分けられるがおおよそこの2層から成っている。この付近の雲は北東気流によるものと、前線性の雲バンドと、少し存在は薄いが上層の強風軸に伴う雲が混じっている。

・・・と、ここで疑問が。
多層の雲なら、雲の隙間から見えるのは雲なんじゃないだろうか・・・。
気象衛星の画像をもう一度みると、静岡県付近から関東地方南部にわずかに雲の薄い部分が広がっている。写真の雲はこの領域に入っていたときのものとも考えられる。



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by y_hirarin5 | 2008-11-10 23:59 | 今日の雲

寒気移流+中層の負渦度+大気の安定化+山越え気流(快晴)


【2008年11月7日12時53分】
@東京都目黒区
快晴
今朝はどんよりとした雲が空を覆っていたが雨は止んでいた。この雲も次第に取れ、写真を撮ったお昼ごろには綺麗な青空が広がった。ところどころ見える雲は、表面に凹凸があり薄く広がっている。
午後12時現在、大手町では気温19.5℃、北北西の風2m/s、湿度51%

◆天気概況:地上天気図
午前9時現在、サハリンに低気圧があって北北東へ進んでおり、中心から延びる寒冷前線が、北海道から東北地方北部を通って能登半島の西に達している。また、関東の南には別の低気圧があり東へ進んでいる。大陸南部から延びる前線は、本州の南海上、この低気圧の中心を通って本州の東へ達している。一方、中国東北区には高気圧が進んできており、九州北部へ張り出している。この後、夕方にかけて関東の南海上にあった低気圧は東海上へ移り、日本海沿岸にあった寒冷前線も東北地方の太平洋側に達した。

◆雲と降水:気象衛星、レーダーアメダス解析雨量他
お昼ごろは地上からみるとすっきりとした青空が広がっていたが、気象衛星で見ると雲がないのは関東地方から東海地方にかけての地域と南西諸島のみで、そのほかは厚い雲に覆われている。このうち、北海道に広がる下層雲は寒冷前線通過後の寒気の移流に伴う筋状の雲群によるもので、ところどころで1時間に~5mm程度の降水が起こっている。また、中~上層雲で構成された雲バンドが大陸南部から朝鮮半島、北陸から東北地方を横断して日本の東海上に達している。この雲の下の山陰から北陸、東北地方南部でも降水が見られる。また、近畿から九州にかけても下層の雲が広がっている。

◆高層大気の状態:高層天気図、高層気象観測データ、ウィンドプロファイラデータ他
そこに雲がない理由を考えるのか、雲ができる理由からそれを消去して考えるのか非常に悩むところなわけで。時間をさかのぼっていくと、東海から関東までの晴れ間は元は若狭湾付近にあり、上層の雲バンドの南側にあった。この付近は午前9時現在の高層天気図から、北西風に伴う寒気の吹き出しと中層に見られる東西流の中の中に存在する負渦度場であること、この2つによる下降気流場になっていたものと思われる。雲の合間の晴れ間は昼前には東海地方に入り、そこから関東地方まで急速に晴れ間が広がっていったが、中部山岳付近に発生している山岳波からみてこの付近の大気は安定しているものと見られる。高層天気図をみると、下層は寒気移流場となっているが中層はわずかに暖気が流入している。このため日射で下層大気が暖められて上昇してもそれより上空の空気の方が暖かいためにそれ以上は上昇できない、つまりは大気が安定していることを示している。また、関東地方の場合は中部山岳域から吹く山越え気流によりさらに上昇流が発生しにくく、結果として雲もできにくい状態になったと思われる。

今日は雲が広がる理由より、そこにない理由の方が不思議だったのでそれについて考えてみた。朝のラジオの天気予報では午前中は雨が残り、午後も曇りというように言っていたので余計に気になったのだ。高層気象観測データをみれば、もしかしたら潜在的にそういう場がみえていたかもしれないが、予想として出すのは難しかったんじゃないだろうか。。。

【追記】
よくよく考えたら、快晴と書いているのに大きな雲の写真があったら、見てる方が戸惑うじゃないか!とか。この写真はかなりズームして撮ってます。遠くなのと建物があってじゃまだったので。(-_-;)これ以外のところには雲はないです。青空がまぶしいよ☆


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by y_hirarin5 | 2008-11-07 23:59 | 今日の雲

上空の強風軸に伴う雲(高積雲)


【2008年11月4日12時56分】
@東京都目黒区
晴れ
お昼休みの最初の頃は筋状の薄い雲の巻雲が多く見られたが、しばらくしてこの丸い雲群の薄い高積雲に代わってきた。この高積雲の左上の部分は丸ではなくたなびいた感じになっていて、巻雲から変化したもの・・・?かもしれない。でも巻雲と高積雲は発生高度が1000m単位ぐらいで違う。・・・・。
午後12時現在、大手町では気温19.4℃、北北西の風5m/s、湿度34%

◆天気概況:地上天気図
午前9時現在ではサハリン北部に低気圧があり、またカムチャッカ半島の東にも別の低気圧があって、オホーツク海は大きな低圧部になっている。ここから延びる気圧の谷(ショートトラフ)がいくつもあり、沿海州、日本海、それに関東地方の南から四国沖にかけてみられる。一方、公開には高気圧があって西日本に張り出している。

◆雲と降水:気象衛星、レーダーアメダス解析雨量他
写真を撮った午後12時半現在では、東北地方から北の日本海沿岸を中心に寒気の吹き出しに伴う筋状雲が広がっている。また、北陸地方には日本海から延びる幅の広い雲バンドがかかっている。近畿から西の地方にも小さな下層雲が山岳域を中心に発生している。一方、九州南部から関東地方の東海上にかけて幅の広い中層~上層の筋状の雲バンドがあって、九州から関東地方までの太平洋沿岸域に少しかかっている。この時間の降水は北海道と青森県で1時間に~5mm程度、北のほうではところによって10mm前後となっている。この時間の気温をみると、北海道の内陸では0℃以下なので雪、北海道の南の方や青森県では5℃以上となっているので雨と思われるが、その他では0~5℃となっているが地上の相対湿度は40%~80%の間をめまぐるしく変化しているので、雨⇔霙⇔雪となっていると思われる。現地に行ってみないとなんとも...。また南西諸島の南部でもところどころ雨となっている。

◆高層大気の状態:高層天気図、高層気象観測データ、ウィンドプロファイラデータ他
午前9時現在の天気図をみると、オホーツク海にある地上低気圧は上空に寒気を伴った背の高い寒冷低気圧で、昨日から見ると東へ移動してきているが全体的に動きは遅くなっている。この低気圧に伴って、北日本を中心に寒気の流入が大きく、地上で雪となる850hPa面(高度1500m付近)での-6℃の等温線は北海道の南を通っており、北海道は雪の可能性が大きい。下層ではほぼ全国的に西北西風が卓越して寒気移流場となっている。本州上は九州の北から延びる上層の強風軸があって関東地方の東海上に達している。そしてそれはこの下層で大気の温度集中帯があることを示している。また、集中帯の南の縁に沿って上層の薄い雲が広がっている。関東地方南部にかかっている雲はこの一部であり、地上から見えた薄い中上層雲はこれに相当する。北日本の日本海側に広がっている下層の筋状雲は寒気の移流と海面との間の大気の不安定な状態に伴って発生したものと思われる。

そういえば、以前もこれと同じようなタイトルで書いたと思うな。。


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by y_hirarin5 | 2008-11-04 23:59 | 今日の雲