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気圧の谷の後面~強風軸に伴う雲(巻雲)


【2009年2月19日12時37分】
@東京都目黒区
いくつものスジがある巻雲が広がっている。ところどころ房状になったところもみられた。


【同12時40分】
少し見づらいが巻雲で日暈ができている。

午後12時現在、大手町では気温8.2℃、北西の風3.5m/s、湿度22%






◆天気概況:地上天気図

午前9時現在、日本のはるか東には前線を伴った低気圧があって東へ進んでいる。代わって、日本海や沿海州の南には高気圧が進んできており、日本付近を広く覆っている。しかし、長江下流には前線を伴った低気圧が進んできており、中心から延びる温暖前線は東シナ海に達している。また、中国東北区にも低気圧があって東へ進んでいる。

日本付近は高気圧に広く覆われているが、西から気圧の谷が近づいている。


◆雲と降水:気象衛星、レーダーアメダス解析雨量他

午後1時現在、西日本と東シナ海、黄海、渤海とその周辺には雲頂高度の低い雲が広がっている。その中でも、九州や四国西部から西に延びる雲は特に雲が厚くなっている。一方、そのほかの西日本に広がる雲は雲頂高度の高い雲が混じっており、中国地方の東部から近畿地方北部にかかる雲は雲頂は上層に達している。北陸から北では日本海側を中心に寒気の吹き出しに伴う下層の筋状雲が広がっている。

関東地方はこの時間は低い雲は特に見られないが、上層の薄い雲が南部上空を通過していった。また、この後、西日本に広がる雲が次第に東へ移動している。


◆高層大気の状態:高層天気図、高層気象観測データ、ウィンドプロファイラデータ他

午前9時現在、オホーツク海には背の高い低気圧があり、そこから南南東へ気圧の谷が延びている。これは日本のはるか東の低気圧に伴うもので、気圧の谷の軸の西側に寒気を伴っている。また、モンゴルには別の低気圧が進んできており、こちらは中心の西側の中層に-40℃以下の強い寒気を伴っている。

日本付近は前者の気圧の谷の後面にあたるため、西日本では西風、東日本では西北西から北西風が卓越している。また、下層は全般に北西風となっており、北日本を中心に寒気移流場となっている。このため、北陸から北は日本海側を中心に下層は湿潤域が広がっている。一方、西日本はその西側ではモンゴル上空の低気圧に向かって南よりの風が吹いており、また湿った暖かい風が流入して暖気移流場となっている。このため、九州の西から湿潤域が中国南部に広がっており、これが気象衛星で見られた雲に対応している。

関東地方は、下層で北西風が卓越しており乾燥した冷たい空気が流入している。このため、上空は下降気流場となっており雲が発生しづらい状態となっているが、上層は気圧の谷の後面で東北地方を上層の強風軸が通っている。この強風軸の南縁に沿って上層雲が移動しており、この一部が関東地方上空を通過した。これが地上から観察された雲と思われる。


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by y_hirarin5 | 2009-02-19 23:59 | 今日の雲
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