人気ブログランキング |

低気圧前面の南東風に伴う暖湿空気の流入(乱層雲)


【2008年12月17日12時32分】
@横浜市港北区

全天が厚い雲に覆われており、そこから雨が降っている。雲底はぼんやりとして霞んでおり、濃淡が分かる程度で形は分からない。
午後12時現在、横浜では気温8.2℃、北の風4m/s、湿度88%


◆天気概況:地上天気図

午前9時現在、日本のはるか東海上には高気圧があって次第に日本から遠ざかっている。一方、紀伊半島の南には低気圧があって北東へ進んでいる。また、サハリン北部とシベリア東部には別の低気圧があり、そこから延びる気圧の谷が日本海西部と黄海に達している。日本付近は気圧の谷が通過している。


◆雲と降水:気象衛星、レーダーアメダス解析雨量他

午後12時半現在、フィリピンの東から日本の南海上を中層~上層雲で構成された雲バンドが延びている。その北側の紀伊半島から東北地方南部まで北側に盛り上がった雲に覆われている。この雲は四国の南から紀伊半島にかけてのものは雲頂高度が低いが、東海から東の地方にかかっているものは、雲頂高度は中層から上層に達しており発達している。また、北海道から山陰沖にかけてまばらな雲の列が延びている。その北側の沿海州から朝鮮半島にかけても下層雲に覆われている。

午後1時までの1時間の間に、静岡県から関東地方南部を中心に~5mm程度の雨、紀伊半島や関東地方北部で~1mm程度の雨が降っている。長野県南部ではこの時間の気温が5℃以下になっていたので、もしかしたら雪になっていた可能性もある。


◆高層大気の状態:高層天気図、高層気象観測データ、ウィンドプロファイラデータ他

午前9時現在、上空はシベリア東部から朝鮮半島付近にかけて気圧の谷が延びており、日本付近はその前面にあたる。この気圧の谷は、地上低気圧ではシベリア東部とサハリン北部の低気圧に対応している。紀伊半島の南海上の地上低気圧には、この気圧の谷の南端からが近いが、上層の気圧の谷からみると遠く離れている。東日本では下層では南東風が卓越しており、これに伴って暖湿空気が流入している。また、それが強い東海から紀伊半島にかけては上昇流が強まって湿潤層が厚くなっている。北日本の日本海側では、気圧の谷の前面で南西風が卓越して湿潤空気が流入している。これがまばらに見えた雲列に対応している。中層から上層にかけては、気圧の谷前面で、中層でも暖気が流入して気温が上がっている。沿海州から朝鮮半島付近の下層雲は、気圧の谷前面の温度集中帯付近にみられる湿潤域に対応している。



------------------
日本ブログ村のランキングに参加しています。
よければクリックをお願いします。
やる気がピヨピヨと沸いてきます。

にほんブログ村 写真ブログ 雲・空写真へ

にほんブログ村 環境ブログ 天気・気象学へ

投票してくださったみなさま、本当にありがとうございます。<(_ _)>
by y_hirarin5 | 2008-12-17 23:59 | 今日の雲
<< 気圧の谷が抜け上空へ寒気が流入... 沿岸域で発生した雲(積雲) >>