寒気移流+中層の負渦度+大気の安定化+山越え気流(快晴)


【2008年11月7日12時53分】
@東京都目黒区
快晴
今朝はどんよりとした雲が空を覆っていたが雨は止んでいた。この雲も次第に取れ、写真を撮ったお昼ごろには綺麗な青空が広がった。ところどころ見える雲は、表面に凹凸があり薄く広がっている。
午後12時現在、大手町では気温19.5℃、北北西の風2m/s、湿度51%

◆天気概況:地上天気図
午前9時現在、サハリンに低気圧があって北北東へ進んでおり、中心から延びる寒冷前線が、北海道から東北地方北部を通って能登半島の西に達している。また、関東の南には別の低気圧があり東へ進んでいる。大陸南部から延びる前線は、本州の南海上、この低気圧の中心を通って本州の東へ達している。一方、中国東北区には高気圧が進んできており、九州北部へ張り出している。この後、夕方にかけて関東の南海上にあった低気圧は東海上へ移り、日本海沿岸にあった寒冷前線も東北地方の太平洋側に達した。

◆雲と降水:気象衛星、レーダーアメダス解析雨量他
お昼ごろは地上からみるとすっきりとした青空が広がっていたが、気象衛星で見ると雲がないのは関東地方から東海地方にかけての地域と南西諸島のみで、そのほかは厚い雲に覆われている。このうち、北海道に広がる下層雲は寒冷前線通過後の寒気の移流に伴う筋状の雲群によるもので、ところどころで1時間に~5mm程度の降水が起こっている。また、中~上層雲で構成された雲バンドが大陸南部から朝鮮半島、北陸から東北地方を横断して日本の東海上に達している。この雲の下の山陰から北陸、東北地方南部でも降水が見られる。また、近畿から九州にかけても下層の雲が広がっている。

◆高層大気の状態:高層天気図、高層気象観測データ、ウィンドプロファイラデータ他
そこに雲がない理由を考えるのか、雲ができる理由からそれを消去して考えるのか非常に悩むところなわけで。時間をさかのぼっていくと、東海から関東までの晴れ間は元は若狭湾付近にあり、上層の雲バンドの南側にあった。この付近は午前9時現在の高層天気図から、北西風に伴う寒気の吹き出しと中層に見られる東西流の中の中に存在する負渦度場であること、この2つによる下降気流場になっていたものと思われる。雲の合間の晴れ間は昼前には東海地方に入り、そこから関東地方まで急速に晴れ間が広がっていったが、中部山岳付近に発生している山岳波からみてこの付近の大気は安定しているものと見られる。高層天気図をみると、下層は寒気移流場となっているが中層はわずかに暖気が流入している。このため日射で下層大気が暖められて上昇してもそれより上空の空気の方が暖かいためにそれ以上は上昇できない、つまりは大気が安定していることを示している。また、関東地方の場合は中部山岳域から吹く山越え気流によりさらに上昇流が発生しにくく、結果として雲もできにくい状態になったと思われる。

今日は雲が広がる理由より、そこにない理由の方が不思議だったのでそれについて考えてみた。朝のラジオの天気予報では午前中は雨が残り、午後も曇りというように言っていたので余計に気になったのだ。高層気象観測データをみれば、もしかしたら潜在的にそういう場がみえていたかもしれないが、予想として出すのは難しかったんじゃないだろうか。。。

【追記】
よくよく考えたら、快晴と書いているのに大きな雲の写真があったら、見てる方が戸惑うじゃないか!とか。この写真はかなりズームして撮ってます。遠くなのと建物があってじゃまだったので。(-_-;)これ以外のところには雲はないです。青空がまぶしいよ☆


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by y_hirarin5 | 2008-11-07 23:59 | 今日の雲
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