いわば上空の強風軸に対応する雲(高層雲)


【2008年10月31日12時45分】
@東京都目黒区
曇り
全天を雲が覆っている。雲底は薄らと凹凸が見え、また雲から太陽が透けて見える。しかし地面に影はできない。
午後12時現在、大手町では気温16.0℃、北西の風2m/s、湿度49%

午前9時現在、日本の東海上には高気圧があって東へ移動しているが、勢力は西日本まで残っている。一方、その西側の日本海から東シナ海にかけて気圧の谷が進んできており、その中の朝鮮半島北部には低気圧があって西南西へ進んでおり、また、華南から東シナ海南部にかけては前線が停滞している。夕方にかけて気圧の谷が北日本から本州上に達し、津軽海峡付近や四国の南に低気圧が進んできている。

気象衛星で雲のようすをみると、午後12時半現在では、西日本から関東地方にかけて中国大陸から東に延びる幅の広い雲バンドがかかっている。雲は、大陸上から九州南部にかけては雲頂高度は中層程度だが厚みがあり、四国から東にある雲は雲頂高度が上層に達しているが厚みがあまりない。雨はこの厚い雲の下の九州南部で1時間に~5mm相当のものが降っている。また、近畿地方から九州北部にかけては1mm前後の弱い雨となっている。一方、北陸から北には日本海から東へ移動してきた雲が広がっており、この下でも~5mm程度の雨となっている。こちらも雲頂高度は中層程度とそれほど高くはないが厚い雲で構成されている。

上空の天気図をみると、下層では日本海には弱いながらも気圧の谷があり、その前面の日本付近では南西風が卓越して暖気移流場となっている。九州の南から東シナ海、大陸南部には湿潤層がみられる。一方、中層500hPa面(高度5500m付近)では日本上空は西側に気圧の谷があり、西よりの強風軸があるが谷の前面で風の発散場になっている。この風に伴って近畿地方から西で湿潤層が広がっており、これが雲バンドのうちの中層~上層の雲に対応している。
日本海にある気圧の谷は寒気を伴っているが、地上低気圧との鉛直方向の位置関係や周辺の温度移流が少ないことなどからそれほど発達は見込まれていない。しかし、低気圧の東進に伴って日本海上に寒気が流入したことで、大気が不安定になり下層雲が広がった。これが日本海側の地域にやや強い雨を降らせている。

関東地方で日中見られた雲は、西から延びる雲バンドの一部でそれほど雲に厚みがない部分であった。ちなみに雲を通して太陽が透けて見える雲は高層雲と判断している。どんよりした感じだったが、雨が降るかどうかはこの後の雲がさらに厚みを増して太陽がみえなくなる状態が続くかどうか。さらにその雲の下に小さな濃い灰色のちぎれ雲がみえるようになるかどうかがひとつのポイントといえる。

※ ちなみに、私は午後の雲のようすはみられませんでした。みなさんのところの雲はいかがでしたか?^^


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by y_hirarin5 | 2008-10-31 23:59 | 今日の雲
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