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いま、そこにある雲


雲の観察日記 カメラはNikon D40, iPhoneを使ってます。気象予報士(2008年10月〜)
by ひらりん
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今日の雲20080611


【2008年6月11日12時37分】
@東京都目黒区
曇り
薄い灰色の雲が全天を覆っている。ときどき雲を通して太陽が透けて見える。地面には日陰ができたりできなかったりしている。雲は厚い部分と薄い部分があるようだが、この時間は全体的に空が暗くなりつつあった。
午後12時現在、大手町では気温24.2℃、南南東の風1m/s、湿度66%

午前9時現在、潮岬の南と東シナ海西部には低気圧があり、その中心を梅雨前線が通って伊豆諸島の東に達している。また、オホーツク海には低気圧があって、これらを結ぶ気圧の谷が北海道から九州まで覆っている。一方、朝鮮半島の北には高気圧があって南東へ進み、北日本へ張り出している。
午後12時半現在、中国の長江付近から伸びる帯状の雲は九州から東北地方南部を覆い、本州の東海上に達している。雲は東シナ海東部と九州、四国、中国地方と関東地方の東海上で団塊状の雲として厚くなり発達している。その間の信越、関東北部と東北地方南部では薄い上層雲だけがみられる。また、オホーツク海から北海道東部を通って岩手県から山形県付近にかけては中層付近の雲と下層には層雲がみられる。
午前9時現在の上空は、オホーツク海に上層まで続く背の高い低気圧があって、中心に寒気を伴っている。その南東側では低気圧を回り込むように南よりの風が卓越している。北海道周辺は寒気移流場でその前線にあたる北海道の南東海上付近に雲が発生している。一方、東シナ海には上空に気圧の谷が伸びており、それに対応する東シナ海西部の地上低気圧と梅雨前線の周辺では、その北側で東よりの風、南側で南西風が吹いて前線が強化されている。その影響で東シナ海や九州では上昇流が強まり雲が発達している。

関東の東海上では、オホーツク海から伸びる気圧の谷の南端で中層付近の正渦度が大きくなっている。このため、下層付近の風の収束は弱いながらも上昇流が強まりこの地方でも雲が発達している。しかし、オホーツク海から伸びる上空の気圧の谷は次第に本州の東海上に抜けていったため、発達した雲域も本州の東海上へと離れていった。これにより関東地方上空は午後に入ってから、雲が多いながらも一旦は晴れ間が広がった。午後には関東の南の梅雨前線上に地上低気圧がみられたが、それに伴う雲は南部の沿岸域に限られていた。しかし、東シナ海付近にあった低気圧とそれに伴って上空の気圧の谷が東進してきたため、九州付近にあった発達した雲が次第に東へと移動してきている。
by y_hirarin5 | 2008-06-11 23:59 | 今日の雲
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