厚い雲が覆うが、その後急速に晴れ(高層雲)

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【2015年1月26日午前9時】
@横浜市戸塚区
全天を厚い雲が覆っていたが、ところどころ薄いところがあって太陽が透けて見えていた。この後雲は急速に移動していき、すっきりとした青空が広がった。

午前9時現在、横浜では気温7.6℃、北北西の風2.2m/s、相対湿度68%


◆ 午前9時現在の気圧配置(地上天気図)

 日本の東海上に高気圧があって東へ移動している。一方、オホーツク海北部と沿海州、日本海西部、九州の北には低気圧が南北に並んでおり、それぞれ東、東、東北東、東へと移動している。東日本は高気圧に覆われているが、西から深い気圧の谷が近づいている。

◆ 午前9時現在の雲と雨(気象衛星:可視、赤外、水蒸気、アメダス降水)

  すでに九州のほぼ全域と、中国地方や四国の西部で降り始めており、九州では10~20mmのやや強い雨が降っているところがある。また、福島県の沿岸域や北海道の一部でも弱い降水が観測されている。

 この時間は、中部地方や近畿地方の一部以外の地域は雲に覆われている。関東地方にかかる雲は、東北地方から関東地方やその東海上に広がっており、雲頂高度が高く厚い雲で構成されている。この雲は全体的に東へ移動している。この雲は10時ごろには大部分が東の海上に抜け、中部地方にあった雲のない晴れの域が関東地方にも広がっている。

◆ 午前9時現在の上空の大気の状態
◇各気圧面の高度分布(高層天気図)

  シベリア東部から地上低気圧に対応する気圧の谷が伸びている。それが、下層850hPa面では黄海付近まで達しているが、700hPa面より上空では中国東北区止まりとなっている。日本付近はこれら気圧の谷の前面にあたり、等高度線が下層では南西から北東へ延びているために、それに沿うように南西の風が吹いている。風は等温度線に対してほぼ直角に吹いて暖気移流場となっており、また湿潤空気が流入している。

 関東地方も、気圧の谷の前面で南西から西よりの風が吹いており、下層では暖気移流場となっている。850hPa面では東部沿岸域から日本の東海上にかけて湿潤空気に覆われているが、700hPa面では空気は乾燥している。また、500hPa面では再び湿った空気に覆われている。

◇大気の鉛直構造(高層気象観測データ:館野)

 地表面付近から925hPa高度(高度843m)付近までと、中層の531hPa高度(高度5157m)付近から437hPa高度(高度6569m)付近までと2つの厚い湿潤層があり、その間では空気は乾燥している。特に、下層では984hPa高度(高度339m)付近から939hPa高度(高度721m)付近と、中層では531hPa高度(高度5157m)付近から526hPa高度(高度5227m)付近までは相当温位がほぼ一定になっており、大気が中立な層となっている。持ち上げ凝結高度は969hPa高度で、地表面から空気が持ち上げられれば、下層の中立層まで地表面の空気が達する。この中立層の上は気温が高いために相当温位が高くなっているが、空気が乾燥しており、また、逆転層があるために雲はこれ以上は発達できない状態となっている。

◆ まとめ

 地上から見えた雲は、下層と中層の2つの湿潤層に対応する雲と考えられる。


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by y_hirarin5 | 2015-01-26 23:59 | 今日の雲
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