高気圧の南側 冷たい雨

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【2015年1月21日午前9時】
@横浜市戸塚区
みぞれ
全天を厚い雲が覆っており、そこから弱い雨が降っている。雨は短い時間で降ったりやんだりしており、また、時折白い雪が混じっている。雲は白くぼんやりとしており、ところどころに灰色の雲が混じっている。
午前9時現在、横浜では気温2.4℃、北の風4.9m/s、降水量0mm


◆ 午前9時現在の気圧配置(地上天気図)

  三陸沖には高気圧があって南東へ移動している。一方、静岡県沖には低気圧があってほとんど停滞している。また、黄海にも低気圧があって東北東へ進んでいる。関東地方は高気圧の南側で、特に南部は低気圧に近い。

◆ 午前9時現在の雲と雨(気象衛星:可視、赤外、水蒸気、アメダス降水)

  この時間は、北海道から東北地方北部の日本海側と関東地方、当会から西の地方に雲がかかっている。関東地方の雲は雲頂高度の低い雲で、雲の表面が比較的滑らかとなっており、層雲と考えられる。この雲は、今日の日付が変わったくらいから静岡県付近にあったものが次第に東に移動しながら関東地方全体に広がってきている。

 午前9時までの1時間の降水をみると、九州や伊豆半島から神奈川県南部の沿岸域を中心に弱い雨が降っている。

 関東地方の風の分布をみると、地上風は内陸から南部沿岸に向かって北よりの風が吹いており、特に東京湾や相模湾周辺で5m/s以上の風が吹いている。ウィンドプロファイラデータで下層風をみると、高度3km付近は南西から西南西の10m/s程度の風が吹いているが、高度1km付近では東よりの風になっている。鉛直分布をみると、南部の勝浦では高度2kmより下層では東よりの風となっているが、2km付近から風向きが変わり、3km付近では西よりの風になっている。北部2地点の水戸や熊谷では風向きが変わる高度がやや低くなっており、東よりの風の層は南部に比べて薄くなっている。

◆ 午前9時現在の上空の大気の状態
◇各気圧面の高度分布(高層天気図)

  大きく見ると、黄海付近にあった地上低気圧に対して、中国東北区に大きな気圧の谷があり、500hPa面において-30℃以下の寒気を伴っている。日本付近はこの気圧の谷の前面にあたり、全般に南西から西南西の風が吹いている。700hPa面において、西日本に湿潤空気が流入しており、一方で東日本上空は空気が非常に乾いている。しかしそれより下層の850hPa面をみると、北海道東部や関東地方から小笠原諸島付近の空気も湿っており、それぞれ気象衛星でみられた雲に対応している。
 地上天気図でみられた高気圧は、高層天気図には現われておらず、背の低い高気圧であることがわかる。静岡県沖の低気圧も上空の天気図には現われていないが、低気圧の東側に暖気の流入が見られる。

◇大気の鉛直構造(高層気象観測データ:館野)

 地表面付近は1019hPa高度(高度99m)付近まで北よりの風、1000hPa高度(高度245m)付近から905hPa高度(高度1043m)付近までは東よりの風に変わっており、それより上空では南よりの風から西よりの風が吹いている。
 666hPa高度(高度3436m)付近に逆転層があり、それより下層は湿っている。特に925hPa高度(高度870m)付近から721hPa高度(高度2827m)付近まで相対湿度が90%以上となっており、気象衛星から見えた雲はこの湿潤層に相当するものと思われる。


◆ まとめ
 高気圧の南側に背の低い低気圧が発生している。その低気圧の前面に広がる層雲域の、特に伊豆諸島から神奈川県の沿岸域など、南側で降水が観測されている。雲は西から接近する低気圧や上空の気圧の谷とはまったく別に発生している。高度3400m付近に逆転層があり、その下層で東風が吹いており厚さ2000m近くの湿潤層がみられる。さらに地表付近では北よりの風に伴って、内陸から冷気が流出しているために気温が上がらなかったために、雨にときどき雪が混じっていた。

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by y_hirarin5 | 2015-01-21 15:52 | 今日の雲
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