梅雨前線が停滞、各地で強い雨(高積雲)


【2011年6月21日午前8時58分】
@横浜市戸塚区
曇り
全天を厚い雲が覆っている。雲は上空の色の薄い層状の雲と、その下層にある色の濃い積雲系の雲の多層構造をしている。

午前9時現在、横浜では気温24.4℃、南西の風5.9m/s、湿度82%

今朝方強く降っていた雨はこの時間は上がっている。日本付近には梅雨前線が停滞しており、前線に沿って団塊状の積乱雲ができており、太平洋側を中心にところどころで強い雨が降っている。下層には太平洋高気圧の縁辺流に伴って暖湿空気が流入し、これによって対流不安定の状態になって雲が発達している。

一方、上空には寒気を伴った気圧の谷が進んできており、午後にかけて関東北部や東北地方南部にかけて強い雨をもたらした。



◆ 午前9時現在の気圧配置(地上天気図)

 東シナ海から梅雨前線が、九州中部、四国から紀伊半島の南海上、東海道沖、関東南部を通って日本のはるか東に達している。また、シベリア東部には低気圧があって東北東へ進んでいる。オホーツク海にも低気圧があってほとんど停滞している。一方、日本のはるか東には高気圧があって東南東へ移動している。また、小笠原諸島の東にも高気圧があって東南東へ移動している。南西諸島はこの高気圧に覆われている。


◆ 午前9時現在の雲と雨(気象衛星:可視、赤外、水蒸気、アメダス降水)

 佐渡付近には低気圧のような渦状の雲があり、そこから伸びる雲が東日本を覆っている。また、東シナ海南部から九州、紀伊半島南部、東海道沖と関東地方東部には、雲頂高度の高い発達した団塊状の積乱雲がみられる。これらは雲頂部分が東北東へ広がりつつ、全体的に東北東へ移動している。テーパリングクラウドの様相をしている。

 関東地方は、東部雲頂高度の高い薄い雲が広がっている。一方、南部沿岸域には東海道沖から連なる団塊状の積乱雲の一部がかかっている。一方、内陸部には雲がないところも見られる。

 この時間は東北地方と北陸、東海から九州南部までの太平洋側を中心に降っており、午前9時までの1時間に多いところで~30mmの強い雨を観測している。


◆ 午前9時現在の上空の大気の状態
◇各気圧面の高度分布(高層天気図)

 輪島の北には中層から上層にかけて上空の気圧の谷があって、中心付近に寒気を伴っている。この寒気は下層にも達しており、北陸から東北地方は西南西~南西の風が吹いて寒気移流場になっている。一方、太平洋には上層まで達する背の高い高気圧があって、日本付近は九州から関東までこの縁辺にあたり西南西の風が吹いて、下層850hPa面では暖湿空気が流入している。

 関東地方は、中層から上層にかけては気圧の谷の前面で寒気が流入しつつあり、下層では暖湿空気が流入している状況にある。500hPa面の渦度は負渦度、700hPa面の鉛直流は南部では下降流、北部では上昇流となっている。


◇大気の鉛直構造(高層気象観測データ:館野)

 下層は低高度ほど相当温位の高い対流不安定の状態になっており、特に地表から946hPa高度までは湿潤層になっている。また中層500hPa高度付近から上空は空気は非常に乾燥している。風は全層に渡ってほぼ西南西風が吹いており、下層では暖湿空気の流入、中層では寒気の流入が起こっている。持ち上げ凝結高度は956hPa高度で湿潤層トップより高度が低い。自由対流高度は722hPa高度と高い位置にある。


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by y_hirarin5 | 2011-06-21 23:59 | 今日の雲
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