低気圧は東海上へ、束の間の晴れ(積雲)


【2011年5月31日午前9時08分】
@横浜市戸塚区
曇り
積雲系の丸い雲の群れが多く見られるが、青空も広がっている。南の空の雲には厚みがあり、雲底に影ができているが、すぐ頭上の雲は影ができていない。

午前9時現在、横浜では気温17.2℃、北北東の風4.0m/s、湿度58%

 日本の東海上には台風から変わった温帯低気圧がある。それに伴う下層雲がかかっているが、次第に東へ移動していった。上空は低気圧に伴う湿潤層が残っているが、下層を中心に北よりの風で乾いた冷たい空気が流入しており、それによって次第に雲が取れていった。


◆ 午前9時現在の気圧配置(地上天気図)

 日本の東海上には前線を伴った低気圧があって東へ進んでいる。中国東北区と渤海には低気圧があって、前者はほとんど停滞、後者は東へゆっくり進んでいる。一方、オホーツク海には高気圧があって南へゆっくり移動している。また、南西諸島の東にも高気圧があり、これらを結ぶ気圧の尾根が西日本を通っている。


◆ 午前9時現在の雲と雨(気象衛星:可視、赤外、水蒸気、アメダス降水)

 日本の東海上には低気圧に伴う雲が広がっている。雲頂高度が低い雲が主体で対流雲が多いが、東北地方から関東の太平洋沿岸域にかかっている。また中国東北区を中心に渦を巻く雲があり、一部が日本海にかかっている。また、チベット高原から日本海、西日本の日本海側を中心に別の雲が広がっている。こちらは全体的に東へ移動している。

 関東地方は茨城県沿岸域や千葉県など沿岸域に低気圧に伴う低い雲がかかっているが、東へ移動している。内陸部は良く晴れているが、山岳域を中心に対流雲が発生、発達している。

 この時間は東海や山陰で降っており、午前9時までの1時間に多いところで~5mmの降水を観測している。


◆ 午前9時現在の上空の大気の状態
◇各気圧面の高度分布(高層天気図)

 日本の東海上には地上低気圧に対応する上空の低気圧(下層)や気圧の谷(中層~上層)があり、500hPa面では中心の北側に-21℃以下の寒気の中心がみられる。また、バイカル湖の東から渤海付近には気圧の谷が伸びており、こちらも地上低気圧に対応している。一方、日本海西部からオホーツク海北部まで気圧の尾根が伸びており、オホーツク海の地上高気圧は背の高いことが分かる。下層700hPa面より上空には華中から黄海、西日本、関東南部にかけて温度集中帯が伸びており、これに沿って西よりの風が吹いている。この風によって、東シナ海から西日本上空には湿った空気が流入している。

 関東地方上空は700hPa面から500hPa面にみられる温度集中帯の中に入っているが、日本の東海上の低気圧の西側にあたるために特に700hPa面では北よりの風が吹いて非常に乾いた空気が流入している。一方、850hPa面では上空の低気圧の西側に広がる湿潤域の中に入っているが、北よりの風に伴って冷たい乾いた空気が流入しつつある。500hPa面の渦度は正渦度になっているが、700hPa面の鉛直流は全域で下降流場となっている。


◇大気の鉛直構造(高層気象観測データ:館野)

 地上付近から575hPa高度までは東~北よりの風が吹いて寒気が移流している。それより高高度では北西~西よりの風へ変化している。また、地上から760hPa高度付近までは空気は比較的湿っており、786hPa高度から厚さ100mほどの湿潤層がみられる。一方、それより高高度では空気は非常に乾燥している。地上付近から986hPa高度までは対流不安定の状態になっているが、それより上空は大気は安定している。持ち上げ凝結高度は899hPa高度で自由対流高度はない。


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by y_hirarin5 | 2011-05-31 23:59 | 今日の雲
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