日本の南海上に前線が停滞、日本海に高気圧(巻雲)


【2011年5月25日午前10時50分】
@横浜市戸塚区
晴れ
全天に薄い雲が広がっている。雲には筋状の模様がある巻雲で、筋の方向はバラバラになっている。

午前11時現在、横浜では気温20.8℃、南の風3.2m/s、湿度52%

 日本の南海上に前線が停滞している。日本付近は日本海の高気圧に覆われており、乾燥した空気が流入している。


◆ 午前9時現在の気圧配置(地上天気図)

 日本海には高気圧があって日本付近を覆っている。しかし、南西諸島付近から日本のはるか東まで停滞前線が伸びており、その上の沖縄本島の北には低気圧があって北東へ進んでいる。また、オホーツク海北部には低気圧があって北東へ進み、中心から伸びる気圧の谷が北海道の北へ達している。


◆ 午前11時現在の雲と雨(気象衛星:可視、赤外、水蒸気、アメダス降水)

 日本の南海上には帯状の雲がある。南西諸島の南から伊豆諸島南部付近の雲は雲頂高度が高くて厚い発達した雲となっている。また、四国から関東までの太平洋側にも雲がかかっているが、こちらは雲頂高度の高いごく薄い雲となっている。一方、東シナ海には厚い雲が広がっており、その北側の黄海から朝鮮半島、渤海付近には雲頂高度の高い雲が広がっており、その北縁は高気圧曲率をしたバルジになっている。北海道から東北地方の太平洋側には雲頂高度の低い対流雲が多く出ている。

 関東地方は、南部を中心に四国付近から東に伸びる上層の薄い雲がかかっている。雲の走向に対して直行した雲列を伴っており、ジェット巻雲と思われる。

 この時間は北海道と、九州南部から南西諸島北部で降っており、午前11時までの1時間に多いところで~5mmの降水を観測している。


◆ 午前9時現在の上空の大気の状態
◇各気圧面の高度分布(高層天気図)

 下層には日本海西部を中心に上空の高圧部や高気圧になっており、中層にはその西側に気圧の尾根がある。一方、北海道上空には中層を中心に寒気を伴った上空の低気圧がある。

 関東地方はその南側に当たり、下層850hPa面では北よりの風により冷たい乾いた風が流入している。また、それより上空でも西よりの風となっている。等温度線にほぼ沿って風が吹いているために温度移流はほとんどなく、こちらも乾いた空気が流入している。500hPa面の渦度は正渦度となっているが、700hPa面の鉛直流は全域で下降流となっている。


◇大気の鉛直構造(高層気象観測データ:館野)

 地表付近と880hPa高度付近は相当温位が大きく、その上の層に対して対流不安定となっているが、全体的に空気が乾燥しており、湿潤層がみられない。持ち上げ凝結高度は863hPa高度と高くなっており、自由対流高度もないために雲が発生、発達しにくい大気状態となっている。上層にはやや湿った層があるが、これは気象衛星の画像でみられたジェット巻雲に対応するものと思われる。



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by y_hirarin5 | 2011-05-25 23:59 | 今日の雲
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