寒冷低気圧接近(高層雲)


【2011年2月12日午前9時12分】
@横浜市戸塚区
曇り
全天を厚い雲が覆っているが、時々雲を通して日が射している。この後、一時的に弱い雪が降ったり止んだりしていた。
午前9時現在、横浜では気温2.7℃、北の風4m/s、湿度73%

 日本の東海上に前線を伴った低気圧があって、次第に日本から遠ざかっている。鳥取県付近には小さな低気圧があるが、その北側には上空に寒冷低気圧を伴っている。下層は東よりの風で弱い暖気移流となっているが、中層は温度移流はほとんどない。下層でやや不安定になっているが、全体的に大気は安定している。


◆ 午前9時現在の気圧配置(地上天気図)

 日本の東海上には前線を伴った低気圧があって北東へ進んでいる。中心から温暖前線が東北東へ伸び、寒冷前線が小笠原諸島の東へ達している。また、鳥取県付近には別の低気圧があって東へ進んでいる。一方、バイカル湖付近には高気圧があって、東シナ海へ張り出している。日本付近は気圧の谷の中に入っている。


◆ 午前9時現在の雲と雨(気象衛星:可視、赤外、水蒸気、アメダス降水)

 日本の東海上には低気圧に伴う厚く雲頂高度が高い雲が広がっているが、一部が北海道東部にかかるのみで大部分は海上に出ている。また、中国地方にも低気圧に伴う雲がかかっており、こちらは下層の対流雲が主体となっている。近畿や東海の一部を除いて全国的に雲が広がっている。

 関東地方は、下層の小さな対流雲と雲頂高度が中層付近にある相乗の小さな雲、南部には東海道沖にある小さな雲の塊の一部がかかっている。

 この時間は東北地方と関東北部、静岡県と長野県、中国地方西部で降っており、多いところで1時間に~10mmの降水を観測している。


◆ 午前9時現在の上空の大気の状態
◇各気圧面の高度分布(高層天気図)

 沿海州南部上空には、中層500hPa面を中心に切離低気圧がある。この低気圧は中心付近に-42℃以下の寒気を伴っており、寒気は低気圧の中心から南へ伸びている。また、850hPa面には、日本の東海上にある地上低気圧に対応する上空の低気圧がある。それより高高度には現れておらず、背の低い低気圧になっている。日本付近は切離低気圧の南東側に辺り、低気圧の周辺を回りこむように、西日本では北西風、東日本では南東~南風が中層で吹いている。

 関東地方上空は、切離低気圧の南東側にあたり、上空は強い南西風が吹いている。一方、下層850hPa面ではは日本の東上海上の低気圧の西側で、東よりの風が吹いて暖湿空気が流入している。500hPa面の渦度は気圧の谷の前面で強い正渦度場となっている。一方、700hPa面の鉛直流は西よりの風で北部では下降流場となっているが、南部は上昇流場となっている。降雪の基準となる850hPa面での-6℃の等温線は関東地方を横切っており、神奈川県はその南側となっている。


◇大気の鉛直構造(高層気象観測データ:館野)

 地上から821hPa高度(高度1610m)までは湿潤層で、それより高高度では空気は乾燥している。758hPa高度(2232m付近)に薄い逆転層がある。地表面付近と逆転層付近は対流不安定となっているが、それ以外の層は安定している。また、地上から925hPa高度(高度672m付近)までは北よりの風、850hPa高度(高度1339m付近)までは東より、それより上空は西よりの風となっている。




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by y_hirarin5 | 2011-02-12 23:59 | 今日の雲
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