西日本へ高気圧張り出し、冬型の気圧配置は緩む(快晴)


【2010年11月3日9時10分】
@横浜市戸塚区
雲ひとつない青空が広がっている。昼ごろから積雲が出始め、夕方には西の空に高層雲が広がっていた。
快晴
午前9時現在、横浜では気温14.3℃、北の風5m/s、湿度49%

西日本に高気圧が張り出してきており、西から冬型の気圧配置が緩んできている。上空を気圧の谷が通過しているが、空気が乾燥しているために雲ができにくい状態となっている。



【詳細解析】

◆ 午前9時現在の気圧配置(地上天気図)

 オホーツク海には低気圧があって北東へ進んでいる。また、カムチャッカ半島の東には別の低気圧があって北東へ進んでいる。低気圧から伸びる気圧の谷が、日本の東海上を通って関東の東海上に達している。また、シベリア東部から気圧の谷が渤海を通って華北に達している。一方、揚子江河口付近には高気圧があって東へ移動し、西日本に張り出している。日本付近は冬型の気圧配置だが、西から緩んできている。


◆ 午前9時現在の雲と雨(気象衛星:可視、赤外、水蒸気、アメダス降水)

 この時間はオホーツク海に低気圧に伴う上層の雲が広がっており、一部が北海道の北部にかかっている。また、日本海には寒気の流入に伴う下層の対流雲が出ており、北陸から北の日本海側と東北地方の太平洋側に達している。その他の地方はおおむね晴れている。

 関東地方は、千葉県や南部沿岸域に一部で下層の対流雲が出ている他はよく晴れている。

 降水は、北陸から北の日本海側を中心に降っており、一部標高の高いところでは雪になっている。午前9時までの1時間に多いところで~10mmの降水を観測している。

◆ 午前9時現在の上空の大気の状態
◇各気圧面の高度分布(高層天気図)

 オホーツク海の地上低気圧に対応する上空の低気圧は、下層ではその直上にあり、中上層では気圧の谷のみとなっている。気圧の谷は北海道上空から紀伊半島付近まで伸びており、中層では北海道から東北地方北部にかけて-30℃以下の寒気の中心がある。下層850hPa面においては近畿から東の地方で寒気移流場となっているが、700hPa面より上空は温度移流はほとんど見られない。

 関東地方は上空の気圧の谷が通過しているところで、全層に渡って西よりの風が卓越して吹いている。下層850hPa面では寒気移流場、それより上空では温度移流がない状態となっている。下層は北部に日本海から湿潤空気が流入しているが、南部や東部は非常に乾燥している。500hPa面の渦度は南部で正渦度となっているが、北部は負渦度。700hPa面の鉛直流は神奈川県、東京、埼玉付近で上昇流となっているほかは下降流となっている。


◇大気の鉛直構造(高層気象観測データ:館野)

 地上からごく下層は対流不安定になっており、その上空の1000hPa高度付近に接地逆転層がみられる。1000~925hPa高度は相当温位がほぼ一定の中立大気で相対湿度は40%台と低くなっている。持ち上げ凝結高度は839hPa高度と高く、地上からこの高度までの大気は非常に乾燥しているために、下層雲ができにくい状態となっている。850hPa高度付近にやや湿った層があるために相当温位がこの高度付近だけ301Kとなっており、その上の680hPa高度付近まで対流不安定層となっているが、空気は乾燥しているために対流が起こっても雲はできにくい。




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by y_hirarin5 | 2010-11-03 23:59 | 今日の雲
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