下層を弱い気圧の谷が通過(高層雲)


【2010年9月21日9時09分】
@横浜市戸塚区
白く濁った空に薄い雲が広がっている。写真の雲は輪郭がはっきりしないが、すぐ頭上にあったものははっきりとした輪郭を持っていた。薄い雲と積雲が混じって存在していた。
曇り
午前9時現在、横浜では気温25.3℃、東の風4m/s、湿度73%


◆ 午前9時現在の気圧配置

 サハリン北部には低気圧があって北東へ進んでいる。中心から閉塞前線が南東に伸び、そこから温暖前線が千島付近に達し、寒冷前線が北海道を横切って日本海に達している。また、低気圧から延びる気圧の谷が関東の南海上と、日本海中部に達している。一方、南西諸島付近には高気圧があって西南西へ移動している。バイカル湖の東には高気圧があって南東へ移動している。


◆ 午前9時現在の雲と雨

 この時間は、九州を除いてほぼ全国的に雲がかかっている。北海道から東北地方北部は大陸から伸びる帯状雲のうち上層の雲がかかっている。その一部が東北地方から関東北部、長野県付近に伸びている。また四国から近畿、東海にかけても、いくつかの上層の雲列がかかっている。そのほかの地方は山岳域を中心に下層の対流雲が出ている。

 関東地方は、北部には上層の雲、南部には下層の対流雲と上層雲がかかっている。

 雨は、北海道の南部と東北地方、新潟県から山陰までの日本海側でまとまって降っている。午前9時までの1時間に多いところで~10mmとなっている。


◆ 午前9時現在の上空の大気の状態

 サハリン上空には地上低気圧に対応する上空の低気圧があって、下層ではここから伸びる気圧の谷が東日本を通過している。中層から上層にかけては、上空の低気圧の中心はシベリア東部にあって日本から遠く、北日本上空でも東西流になっている。地上天気図には現れていないが、渤海の北から日本海にかけては、下層に強い温度集中帯があり、この付近は低気圧性の循環があって、湿潤空気に覆われている。この北側には寒気が控えている。

 関東地方は、下層は弱い気圧の谷が通過しており、南海上に暖気がある。風は西よりで寒気移流場となっている。700hPa面には東海上に湿潤域がみられる。500hPa面の渦度は負渦度、700hPa面の鉛直流は、内陸の一部で上昇流がある他は下降流場となっている。

 高層気象観測データ(館野)
地上から952hPa高度まで対流混合層が形成されており、その上空に逆転層がみられる。混合層中の969hPa高度に薄い湿潤層がある。逆転層より上空は乾燥しているが、681hPa高度から厚さ240mほどの湿潤層がある。持ち上げ凝結高度は949hPa高度で混合層トップよりも少し高高度になっている。

 晴れて日射があったため、混合層が発達し対流雲ができた。
700hPa高度付近は、寒気移流場で下降流場となっていた。また、この高度付近は上空ほど相当温位が大きい安定大気となっているため、対流によって湿潤層ができたわけではない。気象衛星の画像を時間を遡ってみると、湿潤域に相当する雲域は関東の内陸部から移動してきたものなので、水平移流によるものと考えられる。




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by y_hirarin5 | 2010-09-21 22:45 | 今日の雲
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