上空を気圧の谷が通過、地上は風が収束(積雲)


【2010年9月19日9時32分】
@横浜市戸塚区
白く濁った空に大きめの積雲がいくつも浮かんでいる。雲は厚みがある並雲で雲底に影ができている。
晴れ
午前9時現在、横浜では気温25.3℃、東の風2m/s、湿度76%


◆ 午前9時現在の気圧配置

 津軽海峡付近には低気圧があって東へ進んでいる。日本海西部から停滞前線が低気圧の中心を通って三陸沖に伸びている。また、日本の東海上から別の停滞前線が日本のはるか東に延びている。台湾中部には台風11号があって西へ進んでいる。一方、沿海州には高気圧があって東南東へ移動している。千島付近にも高気圧があり南東へ移動している。本州付近は、日本のはるか東の高気圧が張り出してきている。


◆ 午前9時現在の雲と雨

 この時間は、北海道から東北地方南部、新潟県にかけては、大陸から延びる帯状の雲の下に入っている。雲は雲頂高度が中層に達し、ところどころに雲の隙間が見える。台風11号に伴う外側の雲が南西諸島の西部にかかっている。その他の地方はおおむね晴れている。

 関東地方は内陸部に帯状雲に伴う雲の一部がかかっているほか、西部の山岳域に下層の対流雲が出ている。

 雨は、北海道から東北地方北部にかけてと南西諸島の西部で降っており、午前9時までの1時間に多いところで~20mmの雨を観測している。


◆ 午前9時現在の上空の大気の状態

 北海道から本州上空は、上空の気圧の谷が通過中となっている。下層850hPa面には、朝鮮半島北部から東北地方北部にかけて温度集中帯が東西に伸びており、それに沿って西よりの風が吹いて湿潤空気が流入している。

 関東地方上空も弱い気圧の谷が通過している。全層で西よりの風が吹いて空気は乾燥しているが、700hPa面は北西風で湿った空気が流入している。500hPa面の渦度は全域で負渦度、700hPa面の鉛直流は内陸域で上昇流、その他は下降流となっている。

 高層気象観測データ(館野)
下層は、南~南西の風が卓越して吹いており、混合層は形成されていない。持ち上げ凝結高度は932hPa高度だが、やや湿っている層はこれより下層にある。大気は全層に渡って乾燥している。

 横浜周辺の地上風(*1)の分布を細かく見ると、午前9時現在は東京湾からの南東風と相模湾からの南南西風がぶつかり、湾から少し入ったところに風の収束域ができている。大気状態では混合層の形成がなかったことから、この風の収束に伴う上昇流によって下層雲が発生したのではないかと考えられる。上空は気圧の谷が通過しているが、空気が乾燥していて相当温位の鉛直分布を見ても大気はほぼ中立の状態にあるために、雲を発生させるような状態ではなかったと思われる。


*1 大気汚染物質広域監視システム(そらまめ君)より





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by y_hirarin5 | 2010-09-19 19:59 | 今日の雲
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