南海上に前線と低気圧、日本海に低気圧(乱層雲)


【2010年9月16日8時59分】
@横浜市戸塚区
全天を厚い雲が覆っており、そこから雨が降っている。雲には色の濃淡がある。その下層に小さなちぎれ雲があり、北から南に移動している。
晴れ
午前9時現在、横浜では気温19.9℃、北北西の風4m/s、湿度89%


◆ 午前9時現在の気圧配置

 東海道沖には低気圧があって東北東へ進んでいる。東シナ海から停滞前線が、四国の南海上、低気圧の中心を通って関東の南東海上に達している。また、前線上の四国の南海上には別の低気圧があって東へ進んでいる。能登半島の西には低気圧があって北東へ進んでいる。南西諸島の南には台風11号があって北北東へ進んでいる。中心気圧は985hPa、中心付近の最大風速は25m/s、今後24時間以内に中心付近の最大風速は33m/sに達する見込み。また、オホーツク海には低気圧があって北東へ進んでいる。中心から寒冷前線が沿海州を通って中国東北区に達している。一方、千島の南東海上には高気圧があって東南東へ移動している。また、黄海にも高気圧があってほとんど停滞している。


◆ 午前9時現在の雲と雨

 この時間は、東北地方から近畿まで雲に覆われている。雲はいわゆるバルジで、前線や低気圧に近い紀伊半島の南から九州の南に伸びる雲は雲頂高度が高く発達しているが、雲域の最も北の東北地方北部にかかる雲は上層の薄い雲で構成されている。

 関東地方にかかる雲は、雲頂高度は中層から上層に達する高いもので厚さは厚い。雲頂部分は滑らかな層状性の雲と思われる。

 雨は、東北地方南部から近畿までまとまって降っており、特に関東や東海で強い雨となっている。雨量は多いところで午前9時までの1時間に~30mmと激しい雨を観測している。


◆ 午前9時現在の上空の大気の状態

 本州上には太平洋や日本海の低気圧に対応する上空の低気圧や気圧の谷があるが、太平洋上のものは背が低く850hPa面に達していない。一方、日本海の低気圧は上層まで達する背の高い低気圧で、特に500hPa面では切離低気圧になっている。寒気は低気圧の中心から西側に広がっている。

 関東地方は、この気圧の谷の前面で下層は東よりの風、中層は南よりの風が卓越して吹いており、それぞれの等圧面において湿潤域の中に入っている。500hPa面の渦度は強い正渦度を示している。また、700hPa面の鉛直流は850hPa面で南からの風よって暖気移流場になっているために、強い上昇流場となっている。

 高層気象観測データ(館野)
地上から500hPa高度までの全層で大気が湿っている。地表付近は北東風が吹いているが、高度が上がるにつれて風向が時計回りに回転して中層では南よりの風、上層は南西風となっている。相当温位は下層ほど低いため、対流不安定による雲の発達ではない。

 下層では停滞前線の北側で冷たく湿った空気が流入し、雲域となる。中層にかけては、上空の気圧の谷の前面で南よりの風に伴って湿った空気が流入、500hPa面の正渦度(移流)と下層850hPa面への暖気移流+湿潤空気の流入で上昇流が強化され、雲が発達したものと思われる。



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by y_hirarin5 | 2010-09-16 23:59 | 今日の雲
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