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千島付近の高気圧が張り出す、下層は北東気流(高層雲)


【2010年9月15日8時56分】
@横浜市戸塚区
畝状の雲が全天を覆っている。雲には隙間があってそこからときどき太陽が透けてみえる。
曇り
午前9時現在、横浜では気温21.5℃、北の風5m/s、湿度74%


◆ 午前9時現在の気圧配置

 東シナ海北部には低気圧があって東へ進んでいる。華中から停滞前線が、低気圧の中心を通って九州の南に達している。また、フィリピンの東に熱帯低気圧があって北西へ進んでいる。シベリア東部には低気圧があって東へ進んでいる。中心から温暖前線が東に伸び、寒冷前線が西南西へ伸びている。一方、千島付近には高気圧があって東へ進んでいる。気圧の尾根が東北地方から関東地方へと、日本海北部から朝鮮半島の北へと延びている。また、日本の南には高気圧があってほとんど停滞している。


◆ 午前9時現在の雲と雨

 この時間は関東から西の地方が大きな雲域の中に入っている。このうち、九州の西方海上にある雲は団塊状の発達した積乱雲で少しずつ東へ移動している。また、北海道は太平洋側を中心に下層の層状の雲が覆われている。

 関東地方の雲は、沿岸に近いところは雲頂高度が中層に達する雲が多く、雲頂が滑らかな層状性の雲で構成されている。一方、内陸の雲は雲頂高度が下層に留まっている。また、ところどころに雲の隙間がある。

 雨は、九州北部や山陰、東海と山梨県、群馬県や栃木県で降っており、多いところで~20mmの雨を観測している。


◆ 午前9時現在の上空の大気の状態

 大きく見ると、日本付近は大きな気圧の尾根の中にある。東シナ海の地上低気圧に対応する上空の低気圧や気圧の谷は、中層から上層にかけて等高度線が閉じて明瞭になっており、また中心付近に寒気を伴っている。東北地方の太平洋側から関東にかけては地上高気圧から気圧の尾根が伸びているが、上空は下層では関東の南海上、中層から上層にかけては三陸沖から北海道の南海上にかけて低気圧がある。また、中層の低気圧は寒気を伴っている。日本海には中層を中心に上空の高気圧(ブロッキングH)がみられる。

 関東地方は、850hPa面では南海上に低気圧があって北東風が入り、寒気移流場となっている。また、湿潤空気に覆われている。700hPa面より高高度では西よりの風で、700hPa面は湿潤空気に覆われており、300hPa面では強風軸の中に入っている。500hPa面の渦度は茨城県付近や神奈川県西部などで負渦度、その他では正渦度の中に入っている。700hPa面の鉛直流は南部沿岸域で上昇流場となっている。

 高層気象観測データ(館野)
地上から841hPa高度まで東よりの風が吹き、混合比や温位は高度によって変化して対流混合層は形成されていない。859hPa高度に湿潤層があるが、持ち上げ凝結高度は920hPa高度と一致しない。751hPa高度から603hPa高度まで厚さ1800mほどの厚い湿潤層があり、これが雲に相当するものと思われる。

 高度3000m付近には厚さ1800mほどの湿潤層があった。この高度に相当する700hPa面においては西よりの風が卓越し、また500hPa面の渦度は正渦度場で700hPa面において上昇流場であったが、これらの間に乾燥層がありこの段階での雲の発達はなかった。地上から下層は千島付近の地上高気圧から吹き出す東~北東風によって寒気移流場となったこと、上空は雲があり日射による加熱がなかったことで地上気温が上昇しにくかったことと思われる。



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by y_hirarin5 | 2010-09-15 23:59 | 今日の雲
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