上空を気圧の谷が通過(積雲)


【2010年9月14日9時18分】
@横浜市戸塚区
やや白く濁った空に小さな積雲や大きな積雲が浮かんでいる。大きいものは雲底に影ができている。
晴れ
午前9時現在、横浜では気温25.3℃、東の風4m/s、湿度73%


◆ 午前9時現在の気圧配置

 日本の東海上には低気圧があって東南東へ進んでいる。中心から寒冷前線が、関東南東海上を通って四国の南に達している。また、そこから停滞前線が九州の南を通って揚子江下流に達している。いぽぷ、渤海には高気圧があってほとんど停滞している。また、日本の南海上にも高気圧があってほとんど停滞している。


◆ 午前9時現在の雲と雨

 この時間は、東北地方南部と新潟県付近に雲頂高度が中層に達する雲が広がっているほか、近畿地方北部から山陰と中国地方、紀伊半島、四国の山岳域に下層の対流雲が出ている。

 関東地方は、南部を中心に下層の対流雲が出ており、北部はまばらに出ている。

 雨は、近畿北部から山陰東部、新潟県と東北地方南部で降っており、午前9時までの1時間に多いところで~50mmの激しい雨を観測している。


◆ 午前9時現在の上空の大気の状態

 地上低気圧は日本の東海上にあるが、上空の気圧の谷は下層では本州を通過中、中層~上層にかけてはこれから通過するところとなっている。この気圧の谷は寒気を伴っており、500hPa高度で日本海中部では-9℃以下となっている。太平洋高気圧は本州から離れている。大陸の高気圧は下層に乾燥した涼しい空気を伴っている。

 関東地方は、下層を気圧の谷と寒気が通過中で、各気圧面高度において空気は乾燥している。また、300hPa面の強風軸が一緒に南下し、その南縁にさしかかっている。500hPa面渦度は気圧の谷が通過するところなので正渦度、700hPa面の鉛直流は千葉県で上昇流のほかは下降流となっている。

 高層気象観測データ(館野)
対流混合層は形成されず、地上から952hPaまでは東よりの風が吹いて空気はやや湿っている。相当温位は地上のみで高く、1000hPa高度からはほぼ一定で中立大気となっている。持ち上げ凝結高度は922hPaと算出されているが、湿潤層はみられない。926hPa高度より上空は北よりの風に代わり、850hPa高度付近に逆転層が形成されている。この高度を境に下層は湿潤層、上層は乾燥層と空気の性質が異なる。前線性の逆転層と思われる。中層500hPa高度付近は西よりの風で相対湿度10%以下と空気は非常に乾燥している。

 気象衛星の画像では下層の対流雲が南部で多く出ている。下層は上空の気圧の谷が通過中だが、相当温位はほぼ一定で中立大気~安定大気のため対流は起こりにくいものと思われる。対流混合層は形成されていないが、指定気圧面850hPa面より下層に東よりの風でやや湿った空気が流入しており、これにより下層雲が発生しているものと思われる。




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by y_hirarin5 | 2010-09-14 21:35 | 今日の雲
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