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北陸から東北地方南部に停滞前線(高層雲)


【2010年9月12日9時03分】
@横浜市戸塚区
白く濁った空の低いところに層状の雲がみえる。
晴れ
午前9時現在、横浜では気温29.4℃、東の風2m/s、湿度69%


◆ 午前9時現在の気圧配置

 山形県沖には低気圧があって東へ進んでいる。揚子江河口付近から停滞前線が、朝鮮半島南部、低気圧の中心を通って日本の東海上に達している。また、前線上の朝鮮半島南部には別の低気圧があって東北東へ進んでいる。一方、北海道の東には高気圧があって東南東へ移動している。また、小笠原諸島の西には高気圧があって西へ移動している。


◆ 午前9時現在の雲と雨

 朝鮮半島の東海上には低気圧に伴う渦状の雲があり、そこから南西に伸びる雲の一部が九州北部にかかり始めている。また、北陸から信越、関東北部と福島県には、さらに東海上に続く帯状雲がかかっている。雲は雲頂高度が高く厚い雲で構成されている。また、東北地方北部には下層雲が広がっている。

 関東地方は北部は帯状雲の一部がかかっている。南部は、南海上にある雲頂高度が高いやや薄い雲の一部が沿岸域にかかっている。

 雨は、九州と北陸、新潟県、東北地方南部で降っており、午前9時までの1時間に多いところで~50mmの非常に激しい雨を観測している。


◆ 午前9時現在の上空の大気の状態

 朝鮮半島から中国東北区には地上低気圧に対応する上空の気圧の谷があり、中心の北側には寒気を伴っている。日本海には地上前線に対応する温度集中帯があり、それを沿って吹く西よりの風に伴って下層には湿潤空気が西から流入している。このため、北陸から東北地方南部までは湿潤域となっている。沿海州から北海道にかけては地上高気圧に対応する上空の高気圧が伸びているが、下層のみで背の低い高気圧となっている。太平洋からは高気圧が張り出し、東北地方から南を覆っている。

 関東地方は、下層から上層まで高気圧に覆われており、下層には南海上に暖気がある。それに対して西~西北西風が吹いているために下層は寒気移流場となっている。500hPa面の渦度は茨城県で一部正渦度となっているほかは負渦度、700hPa面の鉛直流は北部で上昇流場になっているが、南部は下降流場となっている。

 高層気象観測データ(館野)
地上から962hPa高度までは対流混合層が形成されている。そのトップに厚さ20mほどの湿潤層がある。その直上は逆転層でさらにその上には厚さ500mほどの等温層がある。地上から925hPa高度まで東北東風が卓越して吹いている。持ち上げ凝結高度は953hPa高度で対流混合層トップよりも高い。自由対流高度は608hPa高度。等温層からこの高度までは北西~西風が吹いていて空気は乾燥している。482hPa高度にも湿潤層がある。

 写真は南の空を撮っている。近くには雲はなく、遠くの空に横に棚引いた層状の薄い雲が写っている。気象衛星で見られた南海上の上層の薄い雲と思われる。高層気象データで言う中層付近(482hPa高度)付近の湿潤層に対応する雲と思われる。




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by y_hirarin5 | 2010-09-12 23:59 | 今日の雲
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