南から高気圧に覆われる(積雲)


【2010年9月11日9時17分】
@横浜市戸塚区
白く濁った空に大き目の積雲が浮かんでいる。雲底部分の輪郭はぼんやりと霞んで空との区別がし辛い。
晴れ
午前9時現在、横浜では気温27.5℃、南西の風2m/s、湿度70%


◆ 午前9時現在の気圧配置

 秋田県西方海上には低気圧があって東へ進んでいる。また、黄海西部にも低気圧があって東へ進んでいる。揚子江河口の北から停滞前線が、それぞれの低気圧の中心を通って三陸沖に達している。また、揚子江河口付近には熱帯低気圧があって北北東へ進んでいる。オホーツク海北部には低気圧があって南南東へ進んでいる。一方、小笠原諸島の東には高気圧があって西へ移動して、日本の南海上に張り出している。また沿海州南部にも高気圧があって東南東へ移動している。


◆ 午前9時現在の雲と雨

 この時間は日本海から北海道の南まで雲が広がっているが、その雲の一部が北海道や東北地方北部、中国地方や九州の日本海側にかかっている。北日本にかかっている雲は雲頂高度が高く厚い雲で構成されており、対流雲が混じっている。一方、九州や中国地方にかかる雲は上層の薄い雲のみとなっている。その他の地方は、ところどころに下層の対流雲が出ている。

 関東地方はほとんど雲が出ていない。

 雨は道南から東北地方北部や南西諸島で降っており、午前9時までの1時間に多いところで秋田県で~50mmの非常に激しい雨を観測している。


◆ 午前9時現在の上空の大気の状態

 カムチャッカ半島付近には深い気圧の谷があり、谷の軸付近に寒気の中心がある。北海道北部はその寒気が抜けつつある。遼東半島付近にある地上低気圧に対応する上空の気圧の谷が北~西側にあり、中心付近に寒気を伴っている。一方、秋田県西方海上の地上低気圧は対応する上空の気圧の谷や低気圧は見られない。しかし、温度集中帯の南縁(北緯40°付近)に沿って吹く西よりの風に沿って下層から中層にかけて湿潤空気が流入している。東北地方南部より南では下層は太平洋から、上層は西から高気圧が張り出している。

 関東地方は、下層から上層まで高気圧に覆われており、下層から上層にかけて西よりの風が吹き、下層は南西風に伴って乾いた暖かい空気が流入している。500hPa渦度は高気圧の圏内で負渦度だが、700hPa鉛直流は850hPa面で暖気移流場ということもあり上昇流場となっている。

 高層気象観測データ(館野)
地上から961hPa高度まで対流混合層が形成されており、その上端に湿潤層ができている。その上は逆転層となっており、空気は乾燥している。持ち上げ凝結高度は942hPa高度と混合層トップよりも高い高度となっている。地表面から上昇する空気に含まれる水蒸気以外に、水平移流によっても水蒸気の補給があった可能性がある。自由対流高度は410hPa高度と高く、700hPa面は上昇流場となっているが、500hPa面は負渦度となっているため、この時点でこの高度まで空気が持ち上がることはないものと思われる。

 写真の雲は、気象衛星に写っていなかったが、下層の対流雲で積雲と思われる。地表面加熱による混合層の発達と、西よりの風に伴う水蒸気の補給により発生した雲と思われる。






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by y_hirarin5 | 2010-09-11 23:59 | 今日の雲
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