台風9号は日本海へ(高層雲)


【2010年9月7日9時03分】
@横浜市戸塚区
青い空の中に大きな層状の雲が広がっている。雲は全体的に薄いが、厚みがあるところは雲底に影ができている。
曇り
午前9時現在、横浜では気温30.3℃、南西の風5m/s、湿度58%


◆ 午前9時現在の気圧配置

 対馬海峡には台風9号があって東北東へ毎時15kmで進んでいる。中心気圧は990hPa、中心付近の最大風速は23m/s、中心の南東側260km以内とその他の方位166km以内では風速15m/s以上の強い風が吹いている。また、台風の北東の朝鮮半島の東から停滞前線が東北地方北部、北海道の南を通ってカムチャッカ半島の南に延びている。前線上の北海道の南には低気圧があって東北東へ進んでいる。台湾の東には熱帯低気圧があってほとんど停滞している。一方、日本のはるか東海上には高気圧があって日本の南海上に張り出している。中国東北区にはこうきあつがあって南東へ移動している。


◆ 午前9時現在の雲と雨

 この時間は、朝鮮半島の南東域と九州北部に台風に伴う発達した団塊状の積乱雲がいくつかみえる。また、その東側にも発達した対流雲が帯状になって伸びており、東北地方を横切って北海道の東に広がっている。これは停滞前線に伴う雲と思われる。九州や四国、紀伊半島南部には小さな下層の対流雲が多く出ている。また、中国地方や中部地方は山岳域を中心に下層のやや大きめの対流雲が出ている。

 関東地方は厚めの層状の上層雲が広がっている。

 雨は、北海道と東北地方、新潟県と能登半島、九州、四国、中国地方西部で降っており、午前9時までの1時間に多いところで~50mmの激しい雨を観測している。


◆ 午前9時現在の上空の大気の状態

 台風9号に伴う上空の低気圧は下層850hPa面のみに現れており背の低い低気圧だが、中心付近に暖気核、中心の東側には下層に湿った空気が流入している。一方、シベリア東部から南へ上空に深い気圧の谷が延びており、この東側に地上低気圧がある。北日本はこの気圧の谷が通過している。谷は軸付近に寒気を伴っており、北日本は下層に湿潤空気が流入し、中層は寒気が流入している。本州付近は、太平洋から高気圧が張り出している。

 関東地方は、この時間は台風の影響は現れておらず、等高度線に沿って西よりの風が吹いて空気は乾燥している。また、南部では下層は暖気に覆われている。500hPa面の渦度は高気圧に覆われているために負渦度だが、700hPa面鉛直流は上昇流場となっている。

 高層気象観測データ(館野)
地上から944hPa高度まで対流混合層が形成されているが、混合層トップに湿潤層はなく乾燥している。混合層の上に薄い逆転層があり、さらに889hPa 高度にも逆転層がある。その上空は空気は非常に乾燥しており、これは沈降性の逆転層と考えられる。持ち上げ凝結高度は873hPa高度で、混合層トップよりはるかに高高度となっている。自由対流高度は407hPa。観測結果では下層雲が発生していた可能性は低い。一方、上層300hPa高度付近にやや湿った層があり、上層雲はこの付近にあったと思われる。それ以外の高度は乾燥している。


 風をみると、神奈川県内は地上風は相模湾から5m/s前後の南南西~南西風が吹いている。風向は一様で、水平シアでの風の収束はないが、風速の強弱での収束はある。一方、下層風(高度1km~3km)は西南西風が吹いている。下層は暖気移流場になっている。

 写真の雲については、気象衛星の画像による特定や大気状態、風の状態から成因の特定はできなかった。



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by y_hirarin5 | 2010-09-07 23:59 | 今日の雲
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