高気圧に覆われる、台風9号は東シナ海へ(層積雲)


【2010年9月5日8時50分】
@横浜市戸塚区
厚い大き目の対流雲が浮かんでいる。雲には隙間があり、そこから日が射している。この後雲は次第に消えていった。
曇り
午前9時現在、横浜では気温29.7℃、南の風1m/s、湿度71%


◆ 午前9時現在の気圧配置

 東シナ海何部には台風9号があって北西に毎時15kmで進んでいる。中心気圧は994hPa、中心付近の最大風速は20m/s、今後24時間以内に中心付近の最大風速は25m/sに達する見込み。また、オホーツク海北部には低気圧があって東へ進んでいる。そこから延びる気圧の谷が日本海北部に達している。一方、関東の東海上には高気圧があって南東へ移動している。また、小笠原諸島の西にも高気圧があrほとんど停滞している。


◆ 午前9時現在の雲と雨

 この時間は、東シナ海に台風9号に伴う雲が広がっている。台風の中心付近にある雲と北側、東側から南側に広がる雲は雲頂高度が高く発達しており、南西諸島には南側の雲がかかっている。九州や中国地方西部にはそれよりさらに外側の上層の薄い雲がかかっている。また、北海道には沿海州から延びる帯状雲の一部がかかっている。この雲は雲頂高度が低い、下層の対流雲で構成されている。その他の地方はところどころに小さな対流雲が点在している。

 関東地方は南部を中心に雲頂高度の低い雲が出ており、特に東京湾周辺には小さな対流雲が多く出ている。

 雨は、この時間は北海道北部と鳩首南部から南西諸島にかけて降っており、午前9時までの1時間に多いところで~5mmの雨を観測している。


◆ 午前9時現在の上空の大気の状態

 東シナ海には台風9号に伴う上空の低気圧や気圧の谷がある。低気圧は中心付近に暖気核を伴っており、台風の東側にあたる西日本では南よりの風が吹いている。南西諸島付近ではこの風に伴って湿潤空気が流入しているが、西日本へは乾燥した空気が入っている。本州上空には下層~中層にかけては高気圧が南から、上層では西から張り出している。高気圧の北側にあたる北海道では西よりの風に伴って下層に湿った空気が流入している。

 関東地方上空は、下層から上層まで高気圧に覆われており、下層850hPa面ではやや湿っているが、それより高高度では乾燥した空気に覆われている。風は下層850hPa面と中層、上層で西よりの風、下層700hPa面では北よりの風が入っている。500hPa面渦度は、高気圧に覆われていて負渦度だが、700hPa面の鉛直流は全域で上昇流場となっている。

 高層気象観測データ(館野)をみると、地上から925hPa高度まで対流混合層が形成されており、混合層トップには薄い湿潤層がある。その上空は700mほどやや湿った層があり、それより高高度は空気は乾燥している。混合層より400mほど上空に逆転層があり、そこからさらに600mほど上空にも逆転層がある。持ち上げ凝結高度は916hPa高度で混合層トップよりも高度が高く、また混合層の上にもやや湿った層があることから下層の南よりの風に伴って水蒸気の流入があったものと思われる。一方、自由対流高度は643hPa高度と高いが、この高度付近の相対湿度が比較的高いこと、その下の700hPa面で上昇流場となっていることから雲が発達する可能性もあった。しかし、この後の雲の変化を気象衛星でみても雲の発達は見られなかった。



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by y_hirarin5 | 2010-09-05 22:09 | 今日の雲
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