高気圧に覆われる、台風7号は熱帯低気圧に(巻雲)


【2010年9月3日9時11分】
@横浜市戸塚区
青い空に薄い巻雲のもつれ雲がみえる。
晴れ
午前9時現在、横浜では気温30.6℃、西南西の風3m/s、湿度61%


◆ 午前9時現在の気圧配置

 台風7号からかわった熱帯低気圧は北海道の津軽海峡の西にあって、毎時30kmで東へ進んでいる。また、日本の南海上には熱帯低気圧があって北西へ進んでいる。揚子江河口の北には低気圧があって北東へ進んでいる。一方、日本の東海上には高気圧があって西へ移動し、関東から西へ張り出している。


◆ 午前9時現在の雲と雨

 この時間は、熱帯低気圧に伴う渦状の雲は北日本の西にあるが、大部分は下層雲で構成されている。台風の西側の北海道の道南には発達した団塊状の積乱雲があり、台風の北東側には中層の層状雲が広がっており、北海道はその雲に覆われている。また、東北から北陸にかけての日本海沿岸に下層の雲列があり、能登半島付近にある雲は特に発達している。その他、紀伊半島から四国奥部にかけては小さな下層雲が点在している。

 関東地方上空には上層の薄い筋上の雲が何本も東西に伸びている。

 雨は、この時間は北海道と東北地方の日本海側と、能登半島付近で降っており、多いところで午前9時までの1時間に~20mmのやや強い雨を観測している。 


◆ 午前9時現在の上空の大気の状態

 日本海北部には、熱帯低気圧に伴う上空の気圧の谷が下層にあり、中層~上層では気圧の谷はないが暖気核のみが存在している。北陸から北は暖気移流場となっており、特に北海道の道南では下層への暖湿空気の流入と中層での正渦度場によって上昇流が強まっている。一方、上空の高気圧は下層では日本の南海上から張り出し、中層~上層では西日本に中心がある。

 関東地方上空は、下層から上層まで高気圧に覆われている。特に下層から中層にかけては暖気に覆われており空気が非常に乾燥している。500hPa面の渦度は高気圧に覆われており負渦度場、700hPa面の鉛直流は下降気流となっている。

高層気象観測データ(館野)をみると、地上~939hPa高度まで対流混合層が形成されており、混合層トップには薄い湿潤層がみられる。その上には逆転層があり、相対湿度が低くなっている。風は南西~西南西風が卓越して吹いている。持ち上げ凝結高度は925hPa高度で混合層トップよりも高度が高い。自由対流高度は563hPa高度と非常に高い。高気圧に覆われていて700hPa面で下降気流場となっておr、700hPa面より少し下層に沈降性の逆転層が形成されていることから、雲が自発的に発達することは可能性として少ないと考えられる。

 写真の雲は上層の巻雲と思われる。気象衛星の画像では関東地方上空にいくつもの薄い筋状の雲があって、時間と共に全体的に南へ移動していた。時間をさかのぼってみると、元は台風の南側に西南西~東北東方向に伸びていた線状の上層雲の一部でそれが南へ移動してきたものであった。



------------------
日本ブログ村のランキングに参加しています。
よければクリックをお願いします。

にほんブログ村 写真ブログ 雲・空写真へ

にほんブログ村 環境ブログ 天気・気象学へ

投票してくださったみなさま、本当にありがとうございます。<(_ _)>
[PR]
by y_hirarin5 | 2010-09-03 23:59 | 今日の雲
<< 高気圧に覆われる、台風9号が南... 高気圧に覆われる、台風7号は朝... >>