高気圧に覆われる、台風は東シナ海を北上(積雲)


【2010年9月1日9時23分】
@横浜市戸塚区
青い空に大き目の積雲がいくつも浮かんでいた。雲は厚みがある並雲で雲底に影があった。
晴れ
午前9時現在、横浜では気温29.8℃、東南東の風2m/s、湿度67%


◆ 午前9時現在の気圧配置

 東シナ海北部には台風7号があって北北西へ毎時35kmで進んでいる。中心気圧は965hPa、中心付近の最大風速は38m/s、中心から半径90km以内では風速25m/s以上の暴風、中心の東側220km以内とその他の方位165km以内では風速15m/s以上の強い風が吹いている。また、台湾の西には台風6号があって北へ毎時15kmで進んでいる。小笠原諸島の東には低気圧があって西南西へ進んでいる。黄海西部から停滞前線が朝鮮半島北部を通って沿海州の南に伸びている。オホーツク海北部には低気圧があって東へ進んでいる。中心から伸びる気圧の谷が北日本を通過している。一方、日本のはるか東海上には高気圧があって西へ移動している。


◆ 午前9時現在の雲と雨

 この時間は、東シナ海に台風に伴う雲があって、その東側の発達した雲列の一部が九州南部にかかっている。また、北海道の南海上に発達した積乱雲があって、その西側の青森県北部に厚い下層雲が広がっている。その他、北海道から九州にかけて山岳域を中心に下層の対流雲が多く点在している。

 関東地方は、下層の対流雲と北部には合間に下層に薄い層状性の雲が見られる。

 雨は、この時間は、北海道と青森県、秋田県の男鹿半島、九州南東部と南西諸島の一部で降っており、午前9時までの1時間に多いところで~10mmの雨を観測している。


◆ 午前9時現在の上空の大気の状態

 東シナ海と南シナ海には台風に伴う低気圧が下層にある。中層~上層にかけては閉じた等高度線として現れておらず、上層は西から張り出すチベット高気圧で覆われている。また、オホーツク海北部の地上低気圧に対応する上空の低気圧が、下層ではオホーツク海北部、中~上層ではシベリア東部にある。下層の低気圧前面には暖気が流入しているが、後面への寒気の流入が少なくなっている。中層~上層の低気圧は中心付近に寒気を伴った寒冷低気圧となっている。本州付近は、下層は太平洋から張り出す高気圧、上層は西から張り出すチベット高気圧に覆われている。

 関東地方上空は、下層から上層まで高気圧に覆われている。風向は高度によってまちまちで、下層は東よりの風、中層は南、上層は南西風が吹いている。各高度とも非常に乾燥している。高層気象観測データ(館野)をみると、地上から971hPa高度まで対流混合層が形成されていて、混合層トップに薄い湿潤層がある。その上の層は乾燥している。混合層トップよりさらに上の881hPa高度付近に逆転層がみられる。持ち上げ凝結高度は944hPa高度で混合層トップよりも高高度にあるので、途中の層で水平方向からの水蒸気の移流があったものと思われる。自由対流高度は678hPa高度と高く、周辺大気は相対湿度20%台と非常に乾燥していたため、下層からの空気がこの高度まで達して対流雲が発達することはこの時点では考えられない。

 大気汚染物質広域監視システム(そらまめ君)で地上風を細かくみると、東京湾周辺では海から陸地へ向かう海風が卓越して吹いており、神奈川県東部は南東風が吹いていた。一方、少し内陸に入ると北よりの風が吹いており、両者の間で風の収束がみられる。写真の雲は対流混合層の発達に伴って発生した積雲と考えられるが、この風により海側から水蒸気を多めに含んだ空気が輸送された効果も期待される。




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by y_hirarin5 | 2010-09-01 23:59 | 今日の雲
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