高気圧は択捉島付近へ、東よりの風流入(層積雲)


【2010年8月19日9時02分】
@横浜市戸塚区
全天が厚い雲に覆われているが、ときどき雲の隙間から薄日が射していた。雲は暗く大きいものと、遠くの低い空に明るい塔状の積雲がみえた。
曇り
午前9時現在、横浜では気温27.8℃、東の風4m/s、湿度78%


◆ 午前9時現在の気圧配置

 小笠原諸島の南に低気圧があって西へ進んでいる。また、モンゴルには低気圧があって、北東へ進んでいる。一方、択捉島付近には高気圧があって東へ移動している。高気圧は南西諸島まで広く日本付近を覆っている。


◆ 午前9時現在の雲と雨

 この時間は、東北地方南部から関東までの太平洋側や東海地方に雲頂高度の低い層状の雲が広がっている。茨城県や千葉県など一部で雲が薄くなっているところがある。その他の地方は中部山岳域を中心に下層の対流雲が点在している。それ以外ではよく晴れている。

 関東地方は低い雲に覆われている。雲は、雲頂表面が滑らかな層状雲で構成されている。

 雨は、この時間は栃木県で観測されており、午前9時までの1時間に~1mmとなっている。


◆ 午前9時現在の上空の大気の状態

 上空は、モンゴルとカムチャッカ半島の東に地上低気圧に対応する低気圧や気圧の谷が、その間のシベリア東部には、択捉島付近の高気圧に対応した気圧の尾根があって、これらは東西に並んでいる。本州付近は、上空も高気圧や高圧部の中に入っており、この気圧の谷や尾根から離れている。東日本はカムチャッカ半島の東の気圧の谷の後面に当たり、北西風が卓越している。西日本は、高気圧の中心の西側のために、東~東南東風が吹いている。

 関東上空は、高気圧に覆われているが、下層700hPa面より高高度では気圧の谷の後面にあたるために北西風、下層850hPa面では高気圧の中心の南側で東よりの風が吹いている。湿潤域は高層天気図上にはなく、気象衛星の画像と合わせても、850hPa高度以下にあると思われる。500hPa面は負渦度だが、 700hPa面の鉛直流は、南部で上昇流場になっており、この高度までに空気が飽和に達していれば雲が発生することになる。実際は乾燥しているために雲はみられない。高層気象観測データ(館野)をみると、925hPa高度付近に逆転層がある。発生高度から接地逆転層と考えられる。これより下層に500mくらいの厚さの湿潤層があり、層内は東~北東風が卓越している。持ち上げ凝結高度(LCL)は955hPa高度(600m付近?)で、厚い下層雲があることがわかる。自由対流高度(LFC)は748hPa高度(3000m付近?)で、705hPa高度に薄い湿潤層があるが、その上の700hPaより上空に逆転層があるために雲が発達できない状態となっている。 ウィンドプロファイラデータで下層の風の分布をみると、高度1~2km付近では関東地方は全般に東よりの風が吹いている。この風によって、湿潤空気が流入して低い雲が発生したものと思われる。




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by y_hirarin5 | 2010-08-19 23:59 | 今日の雲
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