上空の気圧の谷の前面(層積雲)


【2010年7月6日8時58分】
@横浜市戸塚区
曇り
厚い雲が全天を覆っているが、ところどころに青空が見える。また太陽が透けてみえる。もくもくとした雲底を持つ積雲系の雲で幅は大きい。

◆ 午前9時現在の天気概況

 この時間は、日本海西部に低気圧があって東南東へ進んでいる。また、カムチャッカ半島の南にも低気圧があって北東へ進んでいる。揚子江中流から梅雨前線が東シナ海、九州の南海上、日本の南海上を通って日本のはるか東に延びている。日本付近は気圧の谷の中に入っているが、低気圧の間は気圧の尾根になっており、北海道はこの中に入っている。


◆ 午前9時現在の雲と雨

 気象衛星の画像によると、九州から関東の南海上には、梅雨前線に伴う雲頂高度の高い団塊状の積乱雲が連なっている。これらの雲は東は日本のはるか東海上に、西は東シナ海では弱まっているが、揚子江沿いに連なっている。この雲の一部は南西諸島北部にかかっているが、それ以外は陸地から遠ざかっている。日本付近は太平洋側ほど雲頂高度が高くて雲頂が中層に達している。日本海側では雲頂高度はそれより低く下層に留まっている。主体は対流雲で構成されている。

 雨はこの時間は南西諸島北部でまとまって降っており、午前9時までの1時間に~10mmを観測している。また、九州や東海、華南等、東北と北海道でも1時間に数mmを観測している。


◆ 午前9時現在の上空の大気の状態

 高層天気図によると、昨日北海道の東海上にあった上空の低気圧は地上低気圧の移動に伴ってカムチャッカ半島の南へと移った。一方、シベリア東部にあった気圧の谷は中国東北区にまで南下したため、日本付近は上空の気圧の谷の前面に入った。この気圧の谷は地上低気圧の中心に対して5°ほど北に偏っている。中心付近に寒気を伴っているが、上空の風は下層も中層も等温度線に平行に吹いているために温度移流はほとんど起こっていない。

 日本付近は太平洋沿岸より南側に暖気が流入しており、紀伊半島の南から伊豆諸島付近にかけては梅雨前線に伴う上昇気流場があるが、陸地からは離れている。関東地方南部は高度700m以下は湿潤空気で覆われており、700hPa面付近までは対流不安定の状態になっている。また、中層から上層にかけても湿潤層がみられる。これから考えると、下層に対流雲、中~上層に別の雲があると思われる。


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by y_hirarin5 | 2010-07-06 21:45 | 今日の雲
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