上空の気圧の谷前面、下層に乾燥空気流入(高層雲)


【2010年7月3日8時50分】
@横浜市戸塚区
曇り
全天を厚い雲が覆っているが、雲から太陽が透けてみえる。雲底には薄らと濃淡が見える。

◆午前9時現在の天気概況

 日本海西部には低気圧があって東南東へ進んでいる。梅雨前線が揚子江中流から朝鮮半島南部、低気圧の中心を通って渥美半島付近に達している。また、低気圧から東日本に気圧の谷が延びている。日本のはるか東には低気圧があって北へ進んでいる。一方、オホーツク海北部には高気圧があってほとんど停滞している。北海道から西に気圧の尾根が延びている。


◆午前9時現在の雲と雨

 気象衛星の画像によると、東北地方北部の日本海側を除いて全国的に雲に覆われている。このうち、関東から西の地方では、日本海西部や紀伊半島の南、九州の南と関東南東海上、東シナ海北部にいくつか発達した、或いは発達途中の団塊状の積乱雲が見られる。四国や九州にかかる雲は雲頂高度が下層の小さな対流雲がほとんどだが、九州の中部には一部積乱雲に発達する途中の雲もみられる。関東北部から東北地方南部と、北海道東部には上層の薄い雲と下層の対流雲の両方がかかっている。東北地方北部の太平洋側には下層の対流雲が広がっている。

 関東南部から中国地方までの陸上にかかっているのは、雲頂表面が滑らかな層状雲で、雲頂が上層に達する厚い雲で構成されている。

 雨は、九州と中国地方東部から近畿、東海にかけてはまとまった範囲で降っており、午前9時までの1時間に九州南部では一部80mmを越す猛烈な雨が降っている。また、中国地方東部から東海までの雨も大部分で~5mm、多いところで~30mmのやや強い雨となっている。そのほか東北地方や北海道でも一部で降っており、~1mm、或いは~5mm程度となっている。


◆午前9時現在の上空の大気の状態

 高層天気図によると、中層から上層にかけては東日本上空に、下層では日本海西部を中心に気圧の谷が延びている。寒気の中心は気圧の谷の中心付近にあって、下層では日本海北部、中層では北海道上空を通過している。

 風は下層では西日本では全般に西よりの風で、850hPa面では潮岬で風速45ktを超える強い風が吹いている。また、日本海から西日本上空は湿潤空気に覆われている。中層は西日本では気圧の谷の後面で西~北西風が卓越しており、九州はやや乾燥した空気が入っている。このため、九州は対流不安定になり、雲が発達して大雨を降らしている。中国地方から関東までは中層にも湿潤空気が流入しており、同じく対流不安定の状態だが、不安定度は九州より弱くなっている。東日本は中~上層にかけては気圧の谷の前面となっており、北海道周辺では南よりの風、東北から関東にかけては下層では西よりの風が吹いている。北海道周辺は下層に南よりの風に伴って湿潤空気が流入しており雲が発達している。

 関東地方南部は、下層は南よりの風が吹いて湿った空気が流入しており、また中層も西よりによって湿潤空気が流入してい。しかしその間の700hPa高度付近には比較的乾燥した空気が流入しているために、下層で対流不安定の状態になっている。500hPa面は気圧の谷の通過で正渦度場となっており、その上の層で対流が起こりやすい状態となっている。



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by y_hirarin5 | 2010-07-03 22:12 | 今日の雲
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