日本海から延びる気圧の谷の中(乱層雲)


【2010年6月29日9時02分】
@横浜市戸塚区
曇り
全天が薄い灰色の雲で覆われている。雲は厚く太陽は透けてみえない。また雲底は一様に灰色で雲の輪郭や濃淡はほとんど判別できない。この後、数分で雨が降り出した。

◆午前9時現在の天気概況

 日本海中部に低気圧があってほとんど停滞している。低気圧から関東の南東海上へ気圧の谷が伸びている。また、日本の南東海上に低気圧があって南東へゆっくり進んでいる。揚子江中流から梅雨前線が東シナ海北部、対馬海峡を通って富山県付近に達している。一方、千島付近に高気圧があって南東へ移動している。また、小笠原諸島の西に高気圧があってほとんど停滞している。


◆午前9時現在の雲と雨

 気象衛星の画像によると、南西諸島以外は全国的に雲が広がっている。特に東シナ海から九州北部にかかる雲は雲頂高度の高い発達した積乱雲で、次第に東へ移動している。また、静岡県西部と関東地方南部にも雲頂高度の高い厚い雲がかかっている。中部地方から東北地方北部にかけては表面の滑らかな層状の中層雲が広がっており、北海道には上層雲がかかっている。中国・四国には積乱雲上部から噴出した上層雲が広がっているが、そのほかにも小さな対流性の下層雲がいくつも点在している。近畿地方は下層の対流雲のみとなっている。

 雨は、午前9時までの1時間に、九州と中国、近畿の日本海側と北陸地方で~10mm、九州は中部でと黒によって~50mmの激しい雨が降っている。また、伊豆半島や関東、東北地方などでは1mm以下の弱い雨となっている。


◆午前9時現在の上空の大気の状態

高層天気図によると、朝鮮半島の北には上空の低気圧があり中心付近に寒気を伴っている。地上天気図や850hPa面には現れず、中層で明瞭な切離低気圧で、北東側には太平洋から気圧の尾根が延びている。この低気圧の南側の日本の南海上には高気圧があり、日本付近はこれらの間で等高度線に沿うように下層では南西風、中層では西南西風が卓越している。これは梅雨前線に対応している。

 九州や中国地方から東の日本海側は、下層は湿潤空気に覆われており暖気移流場となっている。特に九州は下層に湿潤層があることで大気は対流不安定の状態になって、強い上昇流場が発生し、この付近で急激に雲が発達している。

 静岡県西部や関東南部の雲頂高度の高い雲は、高層気象観測データによると400hPa面付近(高度およそ7500m付近)に雲頂のある中~上層の雲で、時間を追っていくと衰弱しながら南東へ移動している。また、最下層(地表面近く、高度500mほどまで)にも湿潤層があり、対流不安定な状態にある。高層天気図によると下層は西南西風で比較的乾燥した空気が流入し、中層は北西風で湿った空気が流入していることから、この雲は風上側で発生したものが中層の風で流されてきたものと思われる。


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by y_hirarin5 | 2010-06-29 23:14 | 今日の雲
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