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寒冷前線通過直後(乱層雲)


【2010年6月16日9時37分】
@横浜市戸塚区
曇り
全天が厚い雲に覆われているが、雨は降っていない。空の低い部分は明るくすぐ上の空は暗い。その明るい部分を小さなちぎれ雲が速い速度で南西から北東へ移動している。

午前9時現在、茨城県南部に前線を伴った低気圧があって北東へ進んでいる。中心から温暖前線が日本の東海上へ寒冷前線が房総半島、伊豆半島の南海上から日本の南海上を通って九州の南海上へ達している。そこから梅雨前線が東シナ海を通って華南へ延びている。また、秋田県沖には別の低気圧があって北東へ進んでいる(二つ玉低気圧)。アムール川中流には低気圧があって東へゆっくり進んでいる。日本のはるか東には高気圧があってオホーツク海に張り出している。

午前10時現在の気象衛星の画像をみると、北日本と関東地方の沿岸域に雲頂高度の高い厚い雲が広がっている。雲は東側に広がっており、対流雲が含まれて発達した積乱雲がみられる。また、北陸と近畿地方にはまとまった低い雲が広がっており、そのほかの地方は対流雲が点在している。関東地方の東海上から梅雨前線に伴う帯状雲が日本の南海上を通って華南に達している。帯状雲は特に南西諸島から華南にかけては団塊状の積乱雲がいくつもみられる。日本の南を午前10時までの1時間に道南と東北、関東北部、北陸と近畿でところによって~20mmの強い雨が降っている。関東地方の雨は南部から止んできており、雨の中心は北日本に移っている。

午前9時現在の高層天気図をみると、秋田県沖の低気圧(以下、日本海低気圧)に対応した上空の気圧の谷が下層~上層にわたって全層にみられる。この中でも中~上層では谷の軸が地上低気圧の中心から西に5°程度離れており、これから低気圧がさらに発達することが予想される。また、谷付近に寒気を伴っている。上層ではこの谷の南側を九州から日本列島を縦断するように強風軸が延びており、気象衛星の水蒸気画像をみると、これに沿って中部地方上空まで乾燥空気が流入している。下層では、850hPa面は中部、関東地方を中心に低気圧性循環をしており、700hPa面では日本海低気圧に向かって南よりの風が卓越し暖気が流入している。また、850hPa面では華南から日本の南海上に延びる梅雨前線、寒冷前線に沿って湿潤空気が流入し、それが中部地方より東の地域に流入している。一方、西日本上空では北よりの風に伴って乾燥空気が流入している。

低気圧の北東進に伴って寒冷前線が東進。そのことによって、700hPa面では上昇流域が遠ざかって、関東地方上空は下降流域に入り始めたところで、気象衛星の画像をみても、数時間のうちに晴れ間の中に入って行った。なので、みえている灰色の雲は寒冷前線の名残の雲とみられる。一方、下層850hPa面や地上風は南よりの風が卓越して湿潤空気が流入していた。これが速い速度で移動するちぎれ雲の成因と思われる。
by y_hirarin5 | 2010-06-16 23:19 | 今日の雲
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