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厚い雲が覆うが、その後急速に晴れ(高層雲)

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【2015年1月26日午前9時】
@横浜市戸塚区
全天を厚い雲が覆っていたが、ところどころ薄いところがあって太陽が透けて見えていた。この後雲は急速に移動していき、すっきりとした青空が広がった。

午前9時現在、横浜では気温7.6℃、北北西の風2.2m/s、相対湿度68%


◆ 午前9時現在の気圧配置(地上天気図)

 日本の東海上に高気圧があって東へ移動している。一方、オホーツク海北部と沿海州、日本海西部、九州の北には低気圧が南北に並んでおり、それぞれ東、東、東北東、東へと移動している。東日本は高気圧に覆われているが、西から深い気圧の谷が近づいている。

◆ 午前9時現在の雲と雨(気象衛星:可視、赤外、水蒸気、アメダス降水)

  すでに九州のほぼ全域と、中国地方や四国の西部で降り始めており、九州では10~20mmのやや強い雨が降っているところがある。また、福島県の沿岸域や北海道の一部でも弱い降水が観測されている。

 この時間は、中部地方や近畿地方の一部以外の地域は雲に覆われている。関東地方にかかる雲は、東北地方から関東地方やその東海上に広がっており、雲頂高度が高く厚い雲で構成されている。この雲は全体的に東へ移動している。この雲は10時ごろには大部分が東の海上に抜け、中部地方にあった雲のない晴れの域が関東地方にも広がっている。

◆ 午前9時現在の上空の大気の状態
◇各気圧面の高度分布(高層天気図)

  シベリア東部から地上低気圧に対応する気圧の谷が伸びている。それが、下層850hPa面では黄海付近まで達しているが、700hPa面より上空では中国東北区止まりとなっている。日本付近はこれら気圧の谷の前面にあたり、等高度線が下層では南西から北東へ延びているために、それに沿うように南西の風が吹いている。風は等温度線に対してほぼ直角に吹いて暖気移流場となっており、また湿潤空気が流入している。

 関東地方も、気圧の谷の前面で南西から西よりの風が吹いており、下層では暖気移流場となっている。850hPa面では東部沿岸域から日本の東海上にかけて湿潤空気に覆われているが、700hPa面では空気は乾燥している。また、500hPa面では再び湿った空気に覆われている。

◇大気の鉛直構造(高層気象観測データ:館野)

 地表面付近から925hPa高度(高度843m)付近までと、中層の531hPa高度(高度5157m)付近から437hPa高度(高度6569m)付近までと2つの厚い湿潤層があり、その間では空気は乾燥している。特に、下層では984hPa高度(高度339m)付近から939hPa高度(高度721m)付近と、中層では531hPa高度(高度5157m)付近から526hPa高度(高度5227m)付近までは相当温位がほぼ一定になっており、大気が中立な層となっている。持ち上げ凝結高度は969hPa高度で、地表面から空気が持ち上げられれば、下層の中立層まで地表面の空気が達する。この中立層の上は気温が高いために相当温位が高くなっているが、空気が乾燥しており、また、逆転層があるために雲はこれ以上は発達できない状態となっている。

◆ まとめ

 地上から見えた雲は、下層と中層の2つの湿潤層に対応する雲と考えられる。


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by y_hirarin5 | 2015-01-26 23:59 | 今日の雲

雲の模様

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どんよりとした曇り空。
よく見ると雲にも模様がある。
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by y_hirarin5 | 2014-03-21 15:55 | 雲のあれこれ

上空の気圧の谷の前面(高層雲)


【2011年6月7日午前11時51分】
@横浜市戸塚区
曇り
全天を厚い雲が覆っている。上層に白っぽい層状の雲と、下層に色の濃い積雲系の雲がみえる。

午後12時現在、横浜では気温22.3℃、南南東の風3.7m/s、湿度74%

地表面付近は東よりの湿った空気で薄い湿潤層ができている。また、下層には西日本上空に気圧の谷があり、関東地方はその前面にあたり南よりの風で暖気移流場となっている。上層にもやや湿った層があり、雲はこれらの湿潤層に対応している。


◆ 午前9時現在の気圧配置(地上天気図)

 四国の南には低気圧があって東へ進んでいる。華南から梅雨前線が東シナ海、低気圧の中心、小笠原諸島北部を通って日本のはるか東に達している。オホーツク海には低気圧があってほとんど停滞している。シベリア東部と華北には低気圧があってそれぞれ東北東と東へ進んでいる。一方、日本の東海上には高気圧があって東へ進んでいる。


◆ 午前9時現在の雲と雨(気象衛星:可視、赤外、水蒸気、アメダス降水)

 中国南部から梅雨前線に伴う帯状雲が伸びており、九州や四国、関東地方までの太平洋側の地域にかかっている。雲は南ほど厚く、雲頂高度の高い発達した団塊状の積乱雲が九州の南や四国の南海上にみられる。

 関東地方にかかる雲は南部を中心に雲頂高度が高くなっているが、薄い雲で構成されている。

 この時間は九州や四国の西部、東海で降っており、午後12時までの1時間に多いところで~30mmのやや強い雨を観測している。


◆ 午前9時現在の上空の大気の状態
◇各気圧面の高度分布(高層天気図)

 シベリア東部やオホーツク海、カムチャッカ半島の南東には地上低気圧に対応する上空の低気圧(下層~中層)や気圧の谷(上層)があり、それぞれ中心付近や中心の西側に寒気を伴っている。本州付近はその南側にあたり、日本海から紀伊半島付近にかけてはそれらとは別の気圧の谷が伸びている。

 関東地方はこの気圧の谷の前面にあたり、下層では南よりの風、中層では西よりの風に伴って暖気が流入している。また、700hPa面では広域の湿潤域に入っていないが、局所的に空気が湿った状態になっている。500hPa面の渦度は南部で正渦度、北部では負渦度になっている。700hPa面の鉛直流は、南部では下降流となっているが、北部では上昇流となっている。


◇大気の鉛直構造(高層気象観測データ:館野)

 下層959hPa高度に湿潤層があり、そのため相当温位が大きくなって対流不安定になっている。この高度では東よりの弱い風が吹いている。また、707hPa高度付近からも厚さ100mほどの湿潤層があり、南よりの風になっている。この上の層では中層付近まで空気は非常に乾燥しており、相対湿度が下層ほど高い対流不安定になっている。また、上層も空気は湿っている。持ち上げ凝結高度は939hPa高度、自由対流高度は771hPa高度となっている。



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by y_hirarin5 | 2011-06-07 20:04 | 今日の雲

東海上に気圧の尾根、西から湿潤空気が流入(高層雲)


【2011年6月1日午前9時】
@横浜市戸塚区
曇り
全天を厚い雲が覆っているが、ときどき雲の薄い部分から太陽が透けて見える。雲の表面は一様で輪郭はほとんど分からないが、濃淡はみえる。

午前9時現在、横浜では気温14.0℃、東北東の風3.4m/s、湿度68%

 日本の東海上に気圧の尾根が伸びている。下層は東よりの風が吹いて湿った空気が流入し、湿潤層が形成されている。これが下層雲に対応している。一方、中層の西よりの風で湿潤空気が西から流入している。


◆ 午前9時現在の気圧配置(地上天気図)

 黄海には低気圧があって東へ進んでいる。また、その北の中国東北区には別の低気圧があってほとんど停滞している。南シナ海には熱帯低気圧があって北西へゆっくり進んでいる。一方、千島付近には高気圧があって南に移動し、気圧の尾根が日本の東海上から南西諸島の南へと延びている。


◆ 午前9時現在の雲と雨(気象衛星:可視、赤外、水蒸気、アメダス降水)

 この時間は、北海道西部から九州まで雲が広がっている。このうち、北海道と東北地方北部にかかる雲は上層の薄い雲が中心で、それ以外は雲頂高度の低い対流雲が主体となっている。

 関東地方には西部や内陸部を中心に雲頂高度の低い雲が広がっている。また、それとは別に雲頂高度高い薄い雲が全域に広がっている。


◆ 午前9時現在の上空の大気の状態
◇各気圧面の高度分布(高層天気図)

 バイカル湖の東とカムチャッカ半島の東から日本の東海上にかけて、上空の低気圧や気圧の谷がある。前者は中心付近に寒気を伴っており、500hPa面で-24℃以下となっている。また、そこからっ朝鮮半島南部へ気圧の谷が伸びている。一方、北日本からサハリン北部まで気圧の尾根が伸びている。

 関東地方はその南側で、西よりの風が吹いている。下層は西日本に湿潤域が広がっており、関東地方にもその空気が流入しつつある。等温度線に平行して風が吹いているために温度移流はほとんど発生していない。500hPa面の渦度は南部では負渦度、北部では正渦度領域に入っている。700hPa面の鉛直流は東部で上昇流となっているほかは下降流となっている。


◇大気の鉛直構造(高層気象観測データ:館野)

 大気は上層を除いて全般に湿り傾向にあり、920hPa高度から厚さ200mほどと547hPa高度付近にの湿潤層がある。また、地上から920hPa高度付近までは東よりの風が吹いている。ごく下層をのぞいて、地上から887hPa高度付近までは相当温位はほぼ一様になっている。また、840hPa高度付近に逆転層があり、その付近は相当温位が高くなっており、その上の層で対流不安定な状態になっているが、空気は乾燥している。




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by y_hirarin5 | 2011-06-01 23:59 | 今日の雲

日本海北部に気圧の谷、寒気が流入(高層雲)


【2011年5月17日午前8時56分】
@横浜市戸塚区
曇り
全天が雲に覆われているが、雲の隙間から日が指している。雲には濃淡があって、色の濃い部分はゆっくりと南から北へ移動していた。
午前9時現在、横浜では気温19.2℃、南西の風2.2m/s、湿度69%

 日本海北部には上空の低気圧があり、それに伴う寒気が近づいている。関東上空は気圧の谷の前面で中~上層には強風軸があり、それに伴う上層雲の一部がかかっている。また、地表付近には東部沿岸域に風の収束域があり、東部から南部沿岸域にかけて雲頂高度の低い厚い雲が広がっている。昼ごろにかけては千葉県、茨城県などではライン状の強い降水帯があり、一時大雨警報が出るなど狭い範囲に強い雨をもたらした。午後は北から降水帯南下し、午後4時ごろから強い雨が降った。


◆ 午前9時現在の気圧配置(地上天気図)

 伊豆諸島の東には低気圧があって北東へ進んでいる。華南から停滞前線が南西諸島の南、低気圧の中心を通って日本のはるか東に達している。また、シベリア東部やオホーツク海に低気圧があり、そこから日本海北部や東北地方、関東地方にかけて気圧の谷が伸びている。一方、日本のはるか東には高気圧があって、東へ移動している。また、東シナ海にも高気圧があって西日本に張り出している。



◆ 午前9時現在の雲と雨(気象衛星:可視、赤外、水蒸気、アメダス降水)

 南シナ海から日本のはるか東海上へ帯状の雲が伸びている。雲はその南縁で発達した団塊状の積乱雲がいくつもあるが、それらは日本から遠く南へ離れている。九州南部から関東地方まで帯状雲の一部がかかっており、大部分は上層の薄い雲で構成されているが、伊豆諸島付近から茨城県にかかるものは雲が厚くなっている。

この時間は北海道の日本海側と長野県、伊豆諸島や南西諸島などで降っており、午前9時までの1時間に多いところで~10mmの降水を観測している。


◆ 午前9時現在の上空の大気の状態
◇各気圧面の高度分布(高層天気図)

 日本海北部には上空の気圧の谷(下層)や低気圧(中~上層)があり、中心から台湾付近まで気圧の谷が伸びている。また、低気圧の中心付近には寒気を伴っており、500hPa面で-27℃以下となっている。中~上層にかけては全国的に西~南西の強い風が吹いており、上層の強風軸は九州から東北地方まで伸びている。また、下層には日本の南海上に停滞前線に対応する温度集中帯があり、これに沿って湿潤域が広がっている。ただし、湿潤域は本州からかなり南に離れている。本州上は比較的乾燥した空気が流入している。

 関東地方は、気圧の谷の前面にあたり、下層では西よりの風、中~上層では南西風が吹いており、上層は強風軸の中に入っており、風が強くなっている。下層850hPa面では空気は湿っているが周辺の広域の湿潤域とは離れており、単独で存在している。700hPa面、500hPa面では乾燥した空気が流入している。また、中層500hPa面では水平方向の温度集中帯の中に入っている。温度の水平移流はほとんどない状態になっている。500hPa面の渦度は気圧の谷の前面でということもあり、正渦度となっている。700hPa面の鉛直流は全般に下降流場となっている。


◇大気の鉛直構造(高層気象観測データ:館野)

 931hPa高度から厚さ250mほどの湿潤層があり、また、相当温位が鉛直方向にほぼ一様になっている。これは対流によるものと考えられる。また、持ち上げ凝結高度が934hPa高度となっている。これは湿潤層に対して少し下の高度にあたる。一方、自由対流高度は853hPa高度で、湿潤層トップより500mほど高度が高い。アメダスでこの時間の風の分布をみると、千葉県や神奈川県方面からの南よりの風と内陸や茨城県北部からの北よりの風がちょうど観測地点付近で収束しているのが分かる。この収束に伴う上昇流によって、地表面付近の空気が上昇し、持ち上げ凝結高度に達して湿潤域(=下層雲)が生成されたものと考えられる。また、中層612hPa高度から上の層も大気は比較的湿っており、強風軸に沿ってみられた中~上層の雲に対応するものと思われる。



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by y_hirarin5 | 2011-05-17 23:59 | 今日の雲

西から低気圧が接近(高層雲)


【2011年4月22日午前9時34分】
@横浜市戸塚区
全天が雲に覆われているが、太陽が透けて見える。雲の表面は滑らかで、輪郭は見えない。
午前9時現在、横浜では気温16.1℃、西南西の風1.5m/s、湿度69%

 黄海には低気圧があって、日本に近づいている。関東地方はこの低気圧の前面で、下層では南西風が吹いて暖気移流場となっている。最下層は地表面からの空気の上昇と南西風に伴う湿った空気の流入により雲が発生しているが、それより上空に乾燥した空気が流入しており雲の発達が抑えられている。中~上層には西よりの風に伴ってやや湿った空気が流入している。これは、低気圧の前面に広がる中~上層の薄い雲と思われる。


◆ 午前9時現在の気圧配置(地上天気図)

 黄海には低気圧があって東へ進んでいる。中心から温暖前線が朝鮮半島を横切って日本海西部に達し、寒冷前線が揚子江下流に延びている。また、華南から停滞前線が東シナ海南部に延びている。一方、オホーツク海南部には高気圧があって南東へ移動している。あmた、日本の東海上にも高気圧があって東南東へ移動している。日本付近は、西から気圧の谷が近づいている。


◆ 午前9時現在の雲と雨(気象衛星:可視、赤外、水蒸気、アメダス降水)
 
 この時間は全国的に雲に覆われている。東シナ海から朝鮮半島、日本海西部にかけては低気圧や前線に伴う雲が広がっており、その一部が東海から西の地方にかかっている。東日本の雲は、北海道から東北地方の太平洋側に雲頂高度の低く厚い雲が広がっており、それ以外では雲頂高度が中層に達する比較的薄い雲で構成されている。低気圧や前線に伴う雲は全体的に東へ移動している。

 関東地方も雲に覆われているが、雲頂高度は中層~上層の比較的薄い雲に覆われている。また、西から低気圧に伴う厚い雲が進んできている。

 この時間は九州北部や四国、紀伊半島の南西側を中心に降っており、午前9時までの1時間に多いところで~10mmの雨を観測している。


◆ 午前9時現在の上空の大気の状態
◇各気圧面の高度分布(高層天気図)

 朝鮮半島の北から中国東北区にかけて、地上低気圧に対応する上空の低気圧(下層)や気圧の谷(中層~上層)がみられる。中心の位置は上層ほど北へずれている。また、中心の北西側に寒気を伴っている。日本付近はこの上空の低気圧の前面にあたり、下層では南西風が吹いており850hPa面では全国的に、700hPa面では西日本の日本海側を中心に暖湿空気が流入している。一方、中層は西よりの風となっており、弱い暖気移流と湿潤空気の流入が見られる。

 関東地方は、下層は南西風が吹いて暖気移流場になっており、850hPa面では湿潤空気が流入しているが、700hPa面では乾燥している。500hPa面は西よりの風で乾燥空気が流入している。500hPa面の渦度は南部沿岸域で負渦度のほかは正渦度となっている。700hPa面の鉛直流は、850hPa面で顕著な暖湿空気の流入があるために全域で上昇流場となっている。


◇大気の鉛直構造(高層気象観測データ:館野)

 下層1000hPa高度から厚さ700mほどの湿潤層がある。そのトップの897hPa高度付近には逆転層があり、それより上空はやや湿った層となっている。また、808hPa高度付近にも逆転層があり、それより上空は空気が非常に乾燥している。下層には、地表面付近と962hPa高度付近から対流不安定な層が2つある。持ち上げ凝結高度は970hPa高度で湿潤層の中にあるが、自由対流高度はない。一方、604hPa高度から上空は比較的空気が湿っている。

 下層の湿潤層は地表面付近からの上昇と南西風に伴う湿潤空気の流入によるものである。湿潤層の上の乾燥層は南西風による移流に伴うもので、これにより下層の空気がそれ以上上昇することが抑えられている。中~上層の湿潤層は西よりの風によって移流してきたものと思われる。



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by y_hirarin5 | 2011-04-22 23:59 | 今日の雲

低気圧通過、日本海には背の高い低気圧(高層雲)


【2011年4月19日午前9時27分】
@横浜市戸塚区
曇り
全天が厚い雲に覆われているが、雨は上がっている。雲の表面は滑らかで凹凸はわからない。
午前9時現在、横浜では気温11.8℃、北の風5.5m/s、湿度86%

 千葉県付近を低気圧が通過した。日本海には背の高い低気圧があり、上空に強い寒気を伴っている。関東地方はこの前面にあたり、下層に暖湿空気が流入して大気が不安定になっていた。茨城県方面では強い雨を観測した。


◆ 午前9時現在の気圧配置(地上天気図)

 千葉県付近には低気圧があって北東へ進んでいる。また、山陰沖には別の低気圧があって東へ進んでいる。小笠原諸島から停滞前線が日本のはるか東に伸びており、前線上には低気圧があって東へ進んでいる。一方、オホーツク海には高気圧があってほとんど停滞している。そこから気圧の尾根が北海道を通って、東北地方の東海上に達している。また、華中にも高気圧があって日本の南へ張り出している。日本付近は気圧の谷が通過している。


◆ 午前10時現在の雲と雨(気象衛星:可視、赤外、水蒸気、アメダス降水)

 東北地方から中国地方にかけて低気圧に伴う渦上の雲が広がっている。特に東北地方から関東甲信越地方にかかる雲は厚みがあり、その中でも茨城県や東北地方北部にかかるものは雲頂高度が高く発達している。その他の雲は雲頂高度が低い。また、南シナ海から日本の南海上を帯状雲が伸びている。こちらは雲頂高度の高い厚い雲で構成されているが、本州からは離れている。

 関東地方は、全般に厚い雲に覆われているが、特に茨城県では雲頂高度が高くなっている。一方、千葉県や神奈川県の南部沿岸域では雲は雲頂高度が低く、ところどころで雲が途切れている。

 この時間は、東北地方から関東甲信越と東海、中国地方西部から九州北部でまとまって降っている。午前10時までの1時間に多いところで~20mmの強い雨を観測している。


◆ 午前9時現在の上空の大気の状態
◇各気圧面の高度分布(高層天気図)

 日本海西部には、地上低気圧に対応した上空の低気圧がある。この上空の低気圧は下層から上層までつながる背の高いもので、それぞれの高度においてその中心はほとんど同じ位置にある。この低気圧は中心付近に寒気を伴っており、500hPa面で-30℃以下となっている。千葉県付近の地上低気圧には日本海低気圧から気圧の谷が伸びている。

 関東地方は、この低気圧の前面にあたり、下層700hPa面より上空では強い南西風、下層850hPa面では南東風が吹いている。これに伴って下層には強い暖気移流が発生し、湿潤空気が流入している。一方、500hPa面の空気は非常に乾燥している。500hPa面の渦度は強い正渦度、700hPa面の鉛直流は850hPa面への暖湿空気の流入に伴って東部や内陸部で強い上昇流場となっている。


◇大気の鉛直構造(高層気象観測データ:館野)

 地表面付近から858hPa高度までと723hPa高度から661hPa高度までに、2つの厚い湿潤層がある。また、850hPa高度付近と700hPa高度付近にはに相当温位の高い層があるが、前者は高層天気図で見た、強い暖気移流によるもの、後者は湿潤空気の流入によるものと思われる。これらの層の間には非常に乾燥した空気が入っており、相当温位も低く対流不安定の状態になっている。持ち上げ凝結高度は960hPa高度、自由対流高度は926hPaと低いため、雲が発達しやすい状態となっている。



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by y_hirarin5 | 2011-04-19 19:16 | 今日の雲

気圧の谷の前面(高層雲)


【2011年4月16日午前9時08分】
@横浜市戸塚区
曇り
 全天が薄い雲に覆われており、弱いながらも日差しがある。また、下層には塔状にやや発達した積雲がみえる。上層の雲は動きがわからないが、下層の雲は南から北へ移動している。
午前9時現在、横浜では気温17.9℃、南西の風5.3m/s、湿度78%

 東日本は、北海道の西から南に伸びる気圧の谷が通過している。また、この気圧の谷の南縁にあたる関東地方上空に上層の強風軸が東西に伸びている。下層へは暖気移流のため積雲がやや発達している。一方、それより上空の雲は上空の気圧の谷の前面に発生した雲で、雲の主体は海上にあって徐々に雲全体が東へ移動している。


◆ 午前9時現在の気圧配置(地上天気図)

 北海道の西に低気圧があって北東へ進んでいる。中心から寒冷前線が東北地方から山陰地方の日本海沿岸を通っている。また、気圧の谷が低気圧から南へ伸びて、伊豆諸島付近に達している。また、停滞前線が、華南、東シナ海、日本の南海上を通って小笠原諸島の東へ達している。一方、山東半島付近には高気圧があって南東へ移動している。


◆ 午前9時現在の雲と雨(気象衛星:可視、赤外、水蒸気、アメダス降水)

 オホーツク海から北海道東部、東北地方から九州北部までの日本海側にかけて雲の帯が伸びている。この雲は北陸から西では雲頂高度の低い対流雲で構成されているが、北陸から北では雲頂高度が高い発達した雲も混じっており、北海道東部までこの雲がかかっている。また、別の雲の帯が日本の東海上から日本の南海上を通って揚子江流域に達している。この雲は雲頂高度が高く、また厚い雲で構成されている。

 関東地方は、南部はこの雲の帯がかかっているが、時間の経過とともに雲全体が徐々に東へ移動している。

 この時間は北海道から山陰までの日本海側と伊豆諸島、南西諸島の一部で降っている。多いところで午前9時までの1時間に~20mmのやや強い降水を観測している。

◆ 午前9時現在の上空の大気の状態
◇各気圧面の高度分布(高層天気図)

 シベリア東部から日本海にかけては、地上の低気圧や気圧に谷に伴う上空の気圧の谷が伸びている。この気圧の谷の軸は下層から上層にかけてはほぼ同じような位置にある。これに伴って寒気が流入しており、500hPa面では-24℃の等温線が日本海中部から北日本に延びている。

 関東地方はこの上空の気圧の谷の前面にあたる。このため、下層では南よりの風に伴って強い暖気移流場となっている。一方、上層は強風軸が関東地方上空に東西に伸びており、西よりの強い風が吹いている。上空はこれらの風に伴って非常に乾燥した空気が流入しているが、すぐ南海上は湿潤空気に覆われている。500hPa面の渦度は正渦度、700hPaの鉛直流は南部沿岸域で上昇流場となっている。これはその下層850hPa面において、南よりの風に伴って暖気移流が起こっていることによると思われる。


◇大気の鉛直構造(高層気象観測データ:館野)

 下層は地表に近い層ほど相当温位が大きく、対流不安定となっている。その中の937hPa高度から厚さ500mほどの湿潤層がある。下層の雲はこの湿潤層に対応すると思われる。712hPa高度より上空は相対湿度が20%で空気が非常に乾燥している。上層400~300hPa高度付近は比較的空気は湿っている。持ち上げ凝結高度927hPa高度であり、自由対流高度は676hPa高度となっている。地表付近の湿った空気は持ち上げ凝結高度で飽和に達して雲になり、さらに下層への湿潤空気の流入で積雲がやや発達している。しかし、その上には乾燥した空気が流入しているために、それ以上雲は発達していない。また、850hPa面、700hPa面高層天気図で見られた南海上の湿潤域は、気圧の谷前面での南よりの風に伴って暖湿空気が流入したことによるもので、下層雲(積雲)の上空にみられた薄い雲はこの湿潤域のものと思われる。





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by y_hirarin5 | 2011-04-16 21:45 | 今日の雲

寒冷低気圧接近(高層雲)


【2011年2月12日午前9時12分】
@横浜市戸塚区
曇り
全天を厚い雲が覆っているが、時々雲を通して日が射している。この後、一時的に弱い雪が降ったり止んだりしていた。
午前9時現在、横浜では気温2.7℃、北の風4m/s、湿度73%

 日本の東海上に前線を伴った低気圧があって、次第に日本から遠ざかっている。鳥取県付近には小さな低気圧があるが、その北側には上空に寒冷低気圧を伴っている。下層は東よりの風で弱い暖気移流となっているが、中層は温度移流はほとんどない。下層でやや不安定になっているが、全体的に大気は安定している。


◆ 午前9時現在の気圧配置(地上天気図)

 日本の東海上には前線を伴った低気圧があって北東へ進んでいる。中心から温暖前線が東北東へ伸び、寒冷前線が小笠原諸島の東へ達している。また、鳥取県付近には別の低気圧があって東へ進んでいる。一方、バイカル湖付近には高気圧があって、東シナ海へ張り出している。日本付近は気圧の谷の中に入っている。


◆ 午前9時現在の雲と雨(気象衛星:可視、赤外、水蒸気、アメダス降水)

 日本の東海上には低気圧に伴う厚く雲頂高度が高い雲が広がっているが、一部が北海道東部にかかるのみで大部分は海上に出ている。また、中国地方にも低気圧に伴う雲がかかっており、こちらは下層の対流雲が主体となっている。近畿や東海の一部を除いて全国的に雲が広がっている。

 関東地方は、下層の小さな対流雲と雲頂高度が中層付近にある相乗の小さな雲、南部には東海道沖にある小さな雲の塊の一部がかかっている。

 この時間は東北地方と関東北部、静岡県と長野県、中国地方西部で降っており、多いところで1時間に~10mmの降水を観測している。


◆ 午前9時現在の上空の大気の状態
◇各気圧面の高度分布(高層天気図)

 沿海州南部上空には、中層500hPa面を中心に切離低気圧がある。この低気圧は中心付近に-42℃以下の寒気を伴っており、寒気は低気圧の中心から南へ伸びている。また、850hPa面には、日本の東海上にある地上低気圧に対応する上空の低気圧がある。それより高高度には現れておらず、背の低い低気圧になっている。日本付近は切離低気圧の南東側に辺り、低気圧の周辺を回りこむように、西日本では北西風、東日本では南東~南風が中層で吹いている。

 関東地方上空は、切離低気圧の南東側にあたり、上空は強い南西風が吹いている。一方、下層850hPa面ではは日本の東上海上の低気圧の西側で、東よりの風が吹いて暖湿空気が流入している。500hPa面の渦度は気圧の谷の前面で強い正渦度場となっている。一方、700hPa面の鉛直流は西よりの風で北部では下降流場となっているが、南部は上昇流場となっている。降雪の基準となる850hPa面での-6℃の等温線は関東地方を横切っており、神奈川県はその南側となっている。


◇大気の鉛直構造(高層気象観測データ:館野)

 地上から821hPa高度(高度1610m)までは湿潤層で、それより高高度では空気は乾燥している。758hPa高度(2232m付近)に薄い逆転層がある。地表面付近と逆転層付近は対流不安定となっているが、それ以外の層は安定している。また、地上から925hPa高度(高度672m付近)までは北よりの風、850hPa高度(高度1339m付近)までは東より、それより上空は西よりの風となっている。




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by y_hirarin5 | 2011-02-12 23:59 | 今日の雲

再び冬型の気圧配置へ(高層雲)


【2011年1月28日9時54分】
@横浜市戸塚区
全体的に良く晴れているが、南の空の低いところに層状の薄い雲が見える。



◆午前9時現在の天気概況

 カムチャッカ半島の東には低気圧があって北へゆっくり進んでいる。またその南にも低気圧があって北東へ進んでいる。一方、バイカル湖の西には高気圧があってほとんど停滞している。日本付近は冬型の気圧配置になっているが、津軽海峡付近には低気圧があって東へゆっくり進んでいる。また、台湾の東にも低気圧があって北東へ進んでいる。


◆午前9時現在の雲と雨

 中国地方の日本海側から北海道周辺にかけては、寒気の吹き出しに伴う下層の対流雲が広がっている。津軽海峡の西には低気圧に伴う渦状の雲があり、雲頂は一部が中層に達している。一方、中国南部から九州~南西諸島の南にかけては、東西に厚い雲が伸びている。雲は下層雲が主体になっているが、雲の南縁にあたる南シナ海北部から南西諸島の南にかけてのものは雲頂高度は中層から上層に達している。一方、東北地方の太平洋側から関東、東海、紀伊半島南東部にかけてよく晴れている。

 関東地方は良く晴れているが、千葉県南部から南東方向へ雲頂高度が中層に達する雲が伸びている。

 この時間は北日本の日本海側から北陸、山陰東部にかけて降っており、午前9時までの1時間に多いところで~10mmの降水を観測している。同時刻の気温を見ると、山間部を中心に氷点下になっており、雪となっているところが多いものと思われる。



◆午前9時現在の上空の大気状態

 カムチャッカ半島上空には、地上低気圧に繋がる上空の低気圧があって、高高度ほど中心の位置が西へずれている。また、その低気圧から西へ気圧の谷が伸びており、上層ではバイカル湖の西まで、下層ではバイカル湖の南東に達している。この気圧の谷の先端部分にあたるモンゴル付近には寒気の中心があり、500hPa面で-40℃以下となっている。本州付近はその南側にあたり、等高度線は本州上空では西北西~東南東方向に走っている。上層では九州から本州南岸沿いに強風軸が伸びている。風は下層700hPa面から上層300hPa面においては西北西風が卓越しており、等温線に対してほぼ平行して吹いているために温度移流はない。一方、850hPa面においては、風向は北西風だがそれに対して等温度線が直交しており、強い寒気移流が起こっている。日本海側を中心に下層は湿潤空気に覆われているが、太平洋側は乾燥している。これは雲の分布と一致している。

 関東地方は下層850hPa面においては北西風が吹いて寒気移流場となっているが、中~上層は温度移流は起こっていない。乾燥した空気に覆われており、700hPa面の鉛直流は下降流となっている。



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by y_hirarin5 | 2011-01-28 23:59 | 今日の雲