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沿海州に低気圧、上空に強風軸(巻層雲)


【2011年5月16日午後12時09分】
@横浜市戸塚区
晴れ
全天が薄い雲に覆われており、薄っすらと日が差している。この後、徐々に雲が厚くなっていったが、太陽は透けて見えた。

午後12時現在、横浜では気温23.0℃、南南西の風6.1m/s、湿度42%


沿海州には寒気を伴った低気圧があり、日本付近はその前面にあたる。下層には南西風に伴って乾燥した空気が流入し、雲ができにくい状態になっている。一方、上層には強風軸があり、それに沿って湿った空気が流入し、薄い雲が広がっている。



◆ 午後12時現在の気圧配置(地上天気図)

 日本海北部に低気圧があって北東へ進んでいる。中心から気圧の谷が日本海西部に伸びている。また、華南から停滞前線が南西諸島を通って、日本の東海上に達している。前千条の南西諸島付近には低気圧があって東へ進んでいる。一方、日本の東には高気圧があって東へ移動している。高気圧から気圧の尾根が日本の南海上を通って東シナ海に達している。


◆ 午前12時現在の雲と雨(気象衛星:可視、赤外、水蒸気、アメダス降水)

 日本海北部から沿海州にかけて渦状の雲があり、北海道の西から新潟県沖にかけては、雲頂高度が高く厚い発達した雲列が伸びている。また、中国南部から幅の広い帯状の雲が日本の南海上を通って、日本のはるか東へ達している。雲は厚い雲で構成されており、ところどころ発達した積乱雲が見える。南西諸島や九州南部などにその一部がかかっている。また、朝鮮半島から近畿、関東にかけては上層の薄いジェット巻雲が伸びている。

 関東地方はジェット巻雲がかかっている。全般に薄い雲だが、南部沿岸域の雲はやや厚くなっている。

 この時間は南西諸島や北海道の一部で降っており、午後12時までの1時間に沖縄本島の南部では~50mmの激しい雨を観測している。


◆ 午前9時現在の上空の大気の状態
◇各気圧面の高度分布(高層天気図)

 沿海州南部には地上低気圧に対応する上空の低気圧がある。中心付近に寒気を伴っており、500hPa面で-27℃以下となっている。本州付近はこの低気圧の前面にあたり、低気圧を回り込むように西から南よりの風が吹いている。一方、華南から日本の南海上にかけては、下層に地上の停滞前線に対応する温度集中帯があり、それに沿って湿潤域が広がっている。また、温度集中帯の中の東シナ海南部には、地上低気圧に対応する上空の低気圧が850hPa面にのみ見られる。


 関東地方は沿海州南部の低気圧の前面にあたり、南西~西よりの風が吹いている。これに伴って下層は弱い暖気移流場となっており、また、全層に渡って乾燥した空気が流入している。500hPa面の渦度は弱い正渦度、700hPa面の鉛直流は、東部の沿岸域で上昇流場となっているほかは下降流場となっている。上層300hPa面に強風軸があり、ジェット巻雲はこれに沿って分布している。


◇大気の鉛直構造(高層気象観測データ:館野)

 下層は920hPa高度付近まで比較的湿った層となっており、地表に近い層ほど相当温位が高い対流不安定の状態になっている。持ち上げ凝結高度は902hPa高度となっているが、この高度付近は逆転層で、かつ空気が非常に乾燥している。下層の対流雲ができにくい状態となっている。一方、368hPa高度より上空には比較的湿った空気が流入している。



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by y_hirarin5 | 2011-05-16 23:59 | 今日の雲

日本の南海上に高気圧(巻層雲)


【2010年8月16日9時10分】
@横浜市戸塚区
全天が白く濁っているようにみえ、雲とした形のものはみえない。この後、お昼前には小さな積雲がちらほらみえた。
快晴
午前9時現在、横浜では気温30.9℃、南南西の風2m/s、湿度69%


◆ 午前9時現在の気圧配置

 オホーツク海とシベリア東部に低気圧があって、ともに北東へ進んでいる。また揚子江中流から停滞前線が黄海、朝鮮半島南部、日本海から東北地方北部、北海道の南を通って、北海道の東海上に達している。日本のはるか東海上には低気圧があって東南東へ進んでいる。また、そこに向かって気圧の谷が東西に伸びている。一方、カムチャッカ半島の南には高気圧があってほとんど停滞している。小笠原諸島の東には高気圧があってほとんど停滞し、南西諸島や西日本に張り出している。手痛い前線の北側の黄海北部や華北にも高気圧があり、それぞれ東と東南東へ移動している。


◆ 午前9時現在の雲と雨

 この時間は、山陰から北陸、東北地方にかけてと紀伊半島や九州に雲がみられる。このうち、山陰から東北地方にかかる雲は帯状になっており、雲の北縁にあたる佐渡島の北から東北地方にかけては中層雲、そのほかは下層雲で構成されている。また、紀伊半島や九州にみられる雲は下層の対流雲が主体となっている。その他の近畿や中国、四国、北海道にも小さな対流雲が一部でみられる。

 関東地方は対流雲は気象衛星の画像には現れておらず、上層の薄雲が広がっている。

 雨は、新潟県北部から東北地方にかけてまとまっており、午前9時までの1時間に~5mm程度、多いところで~20mmのやや強い雨を観測している。また、北陸や九州南部、南西諸島の一部でも1mm以下の弱い雨が降っている。


◆ 午前9時現在の上空の大気の状態

 シベリア東部に地上低気圧に対応した低気圧(下層)や気圧の谷(中~上層)がみられる。また、カムチャッカ半島付近とその南海上には地上高気圧に対応した気圧の尾根が全層にみられる。日本付近は、北海道は前述の気圧の谷が通過中、本州から南は日本の南海上にある高気圧の圏内に入っている。日本海側を中心に西南西風が卓越し、風速は強風軸に近い北日本ほど強くなっている。太平洋側は太平洋高気圧の中心に近く、下層~中層は西よりの風、上層は南よりの風となっている。

 関東地方上空には、下層では南部が、中層では関東全域が暖気に覆われている。西よりの風で乾燥空気に覆われており、500hPa面では負渦度場、700hPa面では千葉県から関東の東海上に上昇流場がみられる。高層気象観測データでみると、下層は強い対流不安定になっているが、中~上層大気は乾燥しており、雲が発生しにくい状態になっている。

 写真の雲はごく薄いもので肉眼では判断し辛いが、気象衛星の画像でみると、時間を追ってみると、関東南東海上にある薄い雲が時計回りに回り陸上にもかかっており、これに相当すると思われる。この時計回りの循環は高層天気図では上層300hPa面や200hPa面にみられるが、高層気象観測データをみてもこの高度付近の相対湿度は20~30%と非常に低くなっており、湿潤層はみられない。決定的な根拠にはならないが、雲の動きとデータから、上層の雲と思われる。



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by y_hirarin5 | 2010-08-16 23:59 | 今日の雲

東北地方に停滞前線


【2010年8月15日9時02分】
@横浜市戸塚区
白く薄い雲が全天に広がっており、空が濁っているように見える。
晴れ
午前9時現在、横浜では気温29.8℃、西南西の風6m/s、湿度70%


◆ 午前9時現在の気圧配置

 沿海州沖の日本海に低気圧があって、北東へ進んでいる。中心から温暖前線が青森県沖の日本海に、寒冷前線が朝鮮半島中部を通って黄海に達している。また、シベリア東部には別の低気圧があって北東へ進んでいる。青森県沖の日本海から停滞前線が日本の東海上の低気圧の中心を通って、日本のはるか東に達している。一方、オホーツク海中部には高気圧があって南東へ移動している。また、日本のはるか東にも高気圧があり、日本の南海上に張り出している。


◆ 午前9時現在の雲と雨

 この時間は東日本と東海地方に雲が広がっているほかは、大体晴れている。このうち、北海道にかかる雲は、朝鮮半島から日本海、日本の東海上に伸びる帯状雲の一部で、雲頂高度が高い薄い雲が主体になっているが、南部など一部では厚い雲も混じっている。また、北陸から東北地方南部にも別の雲頂高度が高い雲がかかっている。東海地方の雲は下層雲が主体となっている。そのほかの地方は、下層の対流雲が多く点在している。

 関東地方は、房総半島付近に中層雲が広がっているが、全体的には薄雲が中心となっている。

 雨は、この時間は北海道の道南や東北地方でまとまって降っており、午前9時までの1時間に~10mmの雨が降っているところもある。また、中部地方や九州でもところどころ1mm以下の弱い雨が降っている。

◆ 午前9時現在の上空の大気の状態

 上空は、シベリア東部、カムチャッカ半島の東海上に低気圧(下~中層)や気圧の谷(上層)があり、その間のオホーツク海には高気圧(下層)や気圧の尾根(中、上層)が並んでいる。北日本はこれに近いが、本州付近はは東海上から張り出す高気圧に覆われている。本州上空は下層では西南西風が卓越し、日本海に暖気が流入し、九州上空は湿潤空気に覆われている。また、北陸から東北地方、北海道にかけても、大気は湿っている。中~上層ではおおよそ西よりの風になっており、中層は西日本は暖気が流入し、乾燥した空気に覆われているが、東日本は湿潤空気に覆われている。

 関東地方は、東海上から張り出す高気圧の縁辺で西よりの風が卓越し、中層では大気が湿っている。沿岸域を中心に、700hPa面には暖気があり、500hPa面に正渦度場になっている。上昇流場は暖域の周辺に分布している。高層気象観測データでみると、下層は気温が高いこともあって、対流不安定の状態になっており、湿潤層が高度540m付近に見られる。また、500hPa高度付近の6000m前後にも湿潤層がみられる。下層の湿潤層が薄いことから、水平方向の輸送ではなく地表面からの対流活動による水蒸気の輸送によるものと考えられる。中層のほうは下層から上昇流によって輸送されたものと考えられる。

写真の雲は、データから中層付近にみられる湿潤層に対応したものと思われる。



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by y_hirarin5 | 2010-08-15 23:59 | 今日の雲

高気圧の圏内、梅雨前線は南の海上に(巻層雲)


【2010年6月25日8時56分】
@横浜市戸塚区
曇り
全天を雲が覆っているが、雲の隙間から日が射している。雲には濃淡がある。また、薄らとハロがみえる。

午前9時現在、千島付近には低気圧があって東へ進んでいる。日本の南東海上には高気圧があってほとんど停滞し、東シナ海から日本海、さらに渤海周辺まで張り出している。一方、華南から延びる梅雨前線が九州南部を通って伊豆諸島付近に達している。

同時刻の雲と雨の状況をみると、カムチャッカ半島付近には低気圧に伴う渦状の雲があり、そこから日本の南海上へ帯状雲が延びている。一方、華南から西日本にかけては梅雨前線に伴う雲が延びている。こちらの方は華南から台湾付近にかけては団塊状の大きな積乱雲がいくつも並んでおり、東シナ海から九州南部と九州北部から四国にかけてはそれより規模の小さな積乱雲が群れをなしている。西日本のその他のところも雲頂高度が中層に達する厚い雲に覆われている。東海から東北地方南部にかけては、西日本の雲域の前面で上層の薄い雲が延びている。東北地方南部を横切る雲はシーラスストリークと思われる。また、北海道東部には小さな雲頂高度の高い対流雲がいくつもみられる。雨は午前9時までの1時間に九州南部で~50mmに達する激しい雨を観測している他、その他の九州や四国の西部で~5mmの雨が降っている。

同時刻の上空の大気の状態は、高層天気図によると、カムチャッカ半島の南から北海道の東海上にかけては地上低気圧に対応する深い気圧の谷が延びている。この気圧の谷は中心付近と軸の南端に寒気の中心を持っているが、寒気は北日本を抜けたところである。北日本は北よりの風だが、モンゴルからシベリア東部にかけて暖気域になっているために暖気移流場となっている。一方、その西側の日本付近からモンゴルにかけては、下層から上層にかけて深い気圧の尾根が延びている。下層ではちょうど太平洋高気圧と繋がっているようにみえる。この気圧の尾根は暖気を伴っており、温度の高く温度も高い。梅雨前線上の華南上空は、下層に上空の低気圧があり、さらに中層から上層にかけて大きな気圧の谷がチベット高原から東へ延びている。気圧の谷の中心付近の山東半島東には寒気の中心があり、風は気圧の谷の等高度線に沿うように吹いている。このため、南西諸島から九州にかけては南よりの風が卓越し、強い暖気移流場となって南から湿潤空気が流入している。この強い暖湿空気の流入と、気圧の谷東の端ということで、九州南部やその西方海上では上昇流が強まって雲が発達している。関東地方の上空は日本の東海上の気圧の谷の後面で、下~中層では北よりの風が吹いて乾燥した空気が流入している。


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by y_hirarin5 | 2010-06-25 23:55 | 今日の雲

(巻層雲)


【2009年5月1日17時05分】
@横浜市港北区
晴れ
薄い雲が広がっている。ところどころにスジがみえる。太陽の周りには日暈や幻日など光現象はみえない。
午後5時現在、横浜では気温21.1℃、南西の風5m/s、湿度47%

---
なんだか、いつの間にか5月になってしまいまして。(^^;
写真は撮ってましたが、更新には至りませんで、申し訳ありません。<(_ _)>

写真と一緒に書いている気象概況の説明をどうしようかと悩んでました。
で、その答えがなかなか出ないので、とりあえず写真だけのアップという形で再開することにしました。


あと、お知らせというか、単なる愚痴ですが、

今年の7月に雲の写真を置いているサーバが使えなくなります。なので、写真の移動と記事中の写真へのリンクを変えないといけなくなりました。
が、エキサイトブログに載せてる記事の数が700を超えているので、あんまりやりたくないな~~~。(-"- )・・・と思ってる次第です。(^^;

あぁ、こんなときに記事のエキスポートとインポートができれば、文字列の置換だけで済むので簡単なのに。。

とりあえず、写真を置くサーバ(レンタルかな~・・・)を探して記事一つ一つを修正していくか、エキサイトブログから撤退して自分でサーバを立てるか、もしくは他のブログサービスに乗り換えるか、などなど候補はいろいろあるのですが、全くもって決めていません。

ってことで、決まったらまた改めてこちらに何か書くことにします。

よろしくです。
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by y_hirarin5 | 2009-05-01 23:59 | 今日の雲

弱い気圧の谷前面(巻層雲)


【2009年2月3日14時56分】
@千葉市美浜区
曇り
全天に薄い雲が広がっており、南の雲ほど濃いので日差しが弱い。雲の表面にはスジやもこもこした丸い形がみえるところもある。
午後3時現在、千葉では気温7.7℃、南の風3m/s、湿度45%
※ 今日はデジカメを忘れてしまったので、携帯電話のカメラで撮りました。色が・・・(^^;


◆天気概況:地上天気図

午前9時現在、カムチャッカ半島の東には発達した低気圧があって東へ進んでいる。三陸沖には前線を伴った低気圧があって東へ進んでいる。中心から延びる寒冷前線が東北地方南部から新潟県付近を通過している。また、九州の西には前線を伴った低気圧があって東へ進んでいる。温暖前線が鹿児島県上空に延びている。一方、中国東北区には高気圧があって南東へ異動している。

日本付近は北日本と西日本それぞれにある低気圧を結ぶ気圧の谷が通過しているところとなっている。


◆雲と降水:気象衛星、レーダーアメダス解析雨量他

午後3時現在、北日本の日本海側とオホーツク海、千島近海には寒気の吹き出しに伴う下層の筋状雲が広がっている。中部地方から西には大きな雲が広がっている。この雲域は中国南部まで続いており、下層~中層の雲が主体だが、東海や近畿と紀伊半島の周辺海上には対流雲が含まれており、雲頂高度が高く発達している。新潟県付近には下層雲が広がっている。

関東地方は西側の大きな雲域から延びる上層雲が南部を中心にかかっている。


◆高層大気の状態:高層天気図、高層気象観測データ、ウィンドプロファイラデータ他

午前9時現在、カムチャッカ半島の東には地上低気圧に対応した上空の低気圧があり、オホーツク海から北日本にかけて弱い気圧の谷が延びている。また、朝鮮半島付近にも別の気圧の谷が延びている。九州ではこの気圧の谷の前面で南よりの湿った風が入っているが、中国地方から東では西よりの風となっている。北日本では寒気移流場になっている。

関東地方は下層の弱い気圧の谷の前面にあたり、中層から上層にかけて強い西よりの風が吹いている。


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by y_hirarin5 | 2009-02-03 23:59 | 今日の雲

雨を告げる雲(巻層雲)


【2008年11月6日12時44分】
@東京都目黒区
薄い雲に覆われているが、北の空には青空も見える。南ほど雲は厚くなっている。よくみると、雲が濃い部分と薄い分があり、写真では右上から左下に延びる3本のラインが見え、波状になっている。
午後12時現在、大手町では気温17.9℃、南の風2m/s、湿度54%

◆天気概況:地上天気図
午前9時現在では、東北地方南部から九州北部まで小笠原諸島の東と日本のはるか東に中心を持つ高気圧の圏内に入っている。一方、沿海州には低気圧があって東へ進み、北海道へ近づいている。また、大陸南部から九州の南海上に停滞前線が延びてきている。

◆雲と降水:気象衛星、レーダーアメダス解析雨量他
午後12時半現在では、東北地方北部や北海道に下層の雲が広がっている。この雲の下の東北地方北部では1時間に10mm相当の強い雨がふっている。また北海道の内陸でも弱い雨が降っている。また、朝鮮半島の南や四国の南海上には下層雲、九州や中国地方から東海地方にかけてはところどころ上層雲がかかっている。九州北部や四国西部では弱い雨となっている。南西諸島北部には大きな団塊状の積乱雲があり、この下でところによって1時間に30mm相当以上の激しい雨が降っている。関東地方南部には西から延びる上層雲がかかっている。地上から見えた雲はこれと思われる。午後は、朝鮮半島の南に広がっていた下層雲がまとまりながら次第に東へ移動してきた。

◆高層大気の状態:高層天気図、高層気象観測データ、ウィンドプロファイラデータ他
午前9時現在の高層天気図から、中国東北区に寒気を伴った上空の寒冷低気圧がみられる。これとカムチャッカ半島の東にある低気圧との間で、日本付近は弱いながらも気圧の尾根の中に入っている。全般に西よりの風が卓越し、下層を中心に南西風に伴う暖気移流場となっている。特記すべきは、東北地方北部の狭い範囲で降っている強い雨で、これは山陰沖から北東に延びる細い下層の対流雲の雲列から降っている。この雲は日中はほとんど位置が移動しなかった。こういった細い雲は寒冷前線のすぐ寒気側でみられることがある。この場合は、下層で卓越する南西風で暖気が流入しているが、その北東側にある寒気の上を暖気が滑昇して発生したものと思われる。昨日、関東地方の南東海上でみられたような雲バンドと成因は似ているが、異なるのは雲の幅である。いま思いつくその要因は、暖気と寒気の接する前面の勾配が大きいこと、昨日のものより大気が乾燥していることであろうと推測している。
関東地方南部にかかる上層雲は、上層の強風軸に伴う巻雲や巻層雲と思われるが、この強風軸の下の大陸南部から朝鮮半島の南にかけては地上では前線が停滞しており、周辺で下層雲がまとまりつつある。西日本では下層に湿った空気が入りつつあり、それが中層~上層の西よりの風によって東へ運ばれている。これによって東日本でも雲が次第に厚くなり、それに伴って降水域も東へ移動した。
ちなみに、上層雲が単独で発生する場合も多いので、雲を観察するときは時間をかけてみて雲が濃く厚くなっているかどうかで判断するのがよい。


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by y_hirarin5 | 2008-11-06 23:59 | 今日の雲

今日の雲20080923


【2008年9月23日17時38分】
@横浜市港北区
北西の空に巻積雲、巻層雲がみえる他はすっきりと晴れている。
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by y_hirarin5 | 2008-09-23 23:59 | 今日の雲

今日の雲20080819


【2008年8月19日12時42分】
@東京都目黒区
快晴
ごく薄い雲が出ている。北の空には積雲のうち並雲と雄大雲がちらほら出ている。このあと夕方にかけて次第に雲が広がって厚くなり、日が暮れるころには雨がぱらぱら降ってきた。
午後12時現在、大手町では気温33.1℃、南の風3m/s、湿度56%

午前9時現在、日本海西部には低気圧があって北東へ進んでいる。中心から東へ閉塞前線が延び、そこから温暖前線が東へ延びて三陸沖へ、寒冷前線が東北地方から九州の日本海沿岸を通って東シナ海北部に達している。ルソン島の東には台風12号があって西へ進んでいる。一方、北海道の東、シベリア東部、中国東北区には高気圧がみられる。

気象衛星で雲の様子をみると、九州から東北地方にかけて帯状の雲が東へ移動しながら次第に南下している。雲は九州西方海上や豊後水道付近のものが特に発達しており雲頂高度が高い発達した積乱雲になっている。(※今日のお昼前に長野県の白馬岳で激しい雨が降り、中腹で土砂崩れが発生し未だ行方不明の方が2名いらっしゃるそうです。ご無事をお祈りするばかりです。)この頃の雲のようすを見ると、日本海から次第に南下する雲は厚いものの雲頂高度は中層付近にある。発達した積乱雲のような雲はみられないものの、付近では昼前後にかけて激しい雨が降っている。また、午後にかけて、近畿地方で積乱雲がいくつか発生して東へ移動し、夕方ごろには甲信地方まで移動してきている。関東地方では、発達した雲は日の暮れる頃に東京や埼玉県付近から小さなものが沸いている。一方で、気象衛星で解像されるほどの規模を持っていないか、雲頂高度が高くはなっていない。

上空の天気図をみると、オホーツク海には大きな低気圧があり、中心付近に寒気を伴っている。そこから南西方向に気圧の谷が延び、朝鮮半島北部に達している。この気圧の谷は日本海西部の地上低気圧に対応しているもので、気圧の谷の軸が西に傾き、下層で気圧の谷の西側に寒気の流入、東側に南よりの風で暖気が移流しておりこの低気圧が発達する兆候をみせている。また、低気圧の中心から東に延びる前線の、北側で東よりの風、南側で西よりの風となっており、同時に暖気寒気の形が複雑になっている影響で北陸から新潟県方面で上昇流が強くなっている。また、西よりの風が卓越しているために、西日本から関東地方までの主に山岳の風上側で上昇流場、風下側では下降流場になっている。関東地方南部は中部山岳の東側にあたり、風下側にあたるため下降流場で下層や中層の雲が発生発達しにくくなっている。
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by y_hirarin5 | 2008-08-19 23:59 | 今日の雲

今日の雲20080808


【2008年8月8日17時45分】
@東京都目黒区
晴れ
薄い雲が広がっている。雲の表面には薄い筋があり、雲がほつれているように見える。写真のものは、左側(南)の濃い部分と右側(北)の雲のない部分の間に特に濃い部分が見られる。
午後6時現在、大手町では気温31.2℃、南の風4m/s、湿度66%

午前9時現在、南西諸島の南には低気圧があって西へ進んでいる。また、カムチャッカ半島の南には低気圧があって東南東へ進み、そこから伸びる気圧の谷が北日本を通過している。東北地方から九州までは日本海と黄海に中心を持つ高気圧に覆われている。

気象衛星の雲のようすをみると、北海道上空には気圧の谷に伴う上層の薄い雲、東北地方ではよく晴れていて雲がほとんどない。東海から九州にかけても上層の薄い雲がかかっているが、南西諸島付近と宮崎県付近から豊後水道とそこから南東に伸びる雲は厚い積乱雲と思われる。午後に入って、長野県や福島県の一部で小さな積乱雲が発生・発達し、その上層の雲が南東方向へ移動していった。その雲の一部が関東地方南部にもかかった。また、九州北部や岐阜県方面でも団塊状の雲の積乱雲が発達していった。

上空をみると、下層では東北地方から中国地方にかけて南東から伸びる帯状の高圧帯がかかっている。風は高圧帯の北東側の北海道周辺ではでは北西風、南西側の九州から四国にかけては南東風が入っている。また、高気圧の中心付近では温度が高くなっている。低気圧に近い南西諸島から九州南部にかけては南東風で湿った空気が流入している。また、中層では南からのびる気圧の谷の中に入っているために、上昇流が強くなっている。北海道上空の上層雲は、オホーツク海の寒気を伴った低気圧の南西側で温度集中帯があるために、その上層では強風軸が形成されその中で発生したものと思われる。
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by y_hirarin5 | 2008-08-08 23:53 | 今日の雲