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南海上の低気圧前面で雲が発達(乱層雲)

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【2014年2月14日午前9時31分】
@横浜市戸塚区

全天を厚い雲が覆っており、そこから雪が降っている。空一面真っ白で、雲に濃淡があるのかどうかはわからない。

午前9時現在、横浜では0.6℃、北の風6.9m/s、湿度96%、降水量0.5mm、積雪深0cm



◆ 午前9時現在の気圧配置(地上天気図)

 九州の南に低気圧があって東北東へ進んでいる。中心から温暖前線が小笠原諸島の西へ伸び、寒冷前線が南西諸島付近を通って台湾の東へ達している。また、カムチャッカ半島の南には別の低気圧があって北へ進んでいる。一方、沿海州南部には高気圧があって東へ移動し、気圧の尾根が日本の東海上へ延びている。また、揚子江中流にも高気圧があって東へ移動している。日本付近は東日本や北陸は高気圧に覆われているが、日本の南岸を低気圧が通過している。


◆ 午前9時現在の雲と雨(気象衛星:可視、赤外、水蒸気、アメダス降水)

 この時間は全国的に雲に覆われている。このうち、北海道や東北地方北部は寒気の吹き出しに伴う筋状の雲に覆われており、一部で雲の隙間が見られる。東北地方南部から九州までは低気圧に伴う雲で、中国地方西部を除いて厚い雲に覆われている。特に中部地方から関東地方南部の雲は雲頂高度が高く発達している。
 
 関東地方から中部、近畿、中国、四国地方と北海道や九州と南西諸島でも一部降っている。大部分が~5mmまでの弱いものだが、紀伊半島南部や伊豆諸島では10mmや20mmの降水も観測されている。

◆ 午前9時現在の上空の大気の状態
◇各気圧面の高度分布(高層天気図)

 850hPa:西日本からその南海上にかけて、地上低気圧に対応する低気圧がある。この低気圧の等高度線に沿うように反時計回りに風が吹いており、関東地方では低気圧の前面で南東風が吹いている。これに伴って弱い暖気移流場となっており、また、南部を中心に湿潤空気に覆われている。関東から南西諸島にかけては日本の南海上にある地上前線に対応した温度集中帯があり、その周辺は湿潤空気に覆われている。また、その付近では700hPa面において近畿から関東南部は上昇流場となっている。

 700hPa:地上低気圧に対応する低気圧はみられないが、西日本には弱い気圧の谷がある。等高度線に沿って風が吹き、関東地方は南南西風が吹いている。この高度でも暖気移流場となっており、湿潤空気に覆われている。

 500hPa:黄海から東シナ海にかけて気圧の谷が伸びている。関東地方はその前面で西南西風が吹いて、弱い暖気移流場となっている。関東地方は周辺も含めて湿潤空気に覆われている。関東地方南部と紀伊半島から西の地域にはところどころ正渦度場となっている。

 300hPa:黄海から東シナ海中部にかけて弱い気圧の谷が伸びている。その前面の日本付近は風下ほど等高度線の間隔が開いており、風は発散場となっている。

 下層には、日本の南海上にある地上低気圧に対応した低気圧と温度集中帯がある。温度集中帯周辺は湿潤空気に覆われており、また、上昇流場となっている。中層から上層にはその低気圧の西側に気圧の谷があり、低気圧は発達することが予想される。
関東地方は低気圧の前面で下層では南よりの風が吹いて暖気移流場となっており、また、湿潤空気に覆われている。

◇大気の鉛直構造(高層気象観測データ:館野)

地上から700hPa高度付近までは空気は湿っている。持ち上げ凝結高度は980hPa高度と低く、雲ができやすい状態となっている。

地上風をみると北よりの風が吹いており、沿岸域で特に強くなっている。一方、気温は北ほど低くなっているので、寒気移流場となっている。


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by y_hirarin5 | 2014-02-14 23:59 | 今日の雲

梅雨前線上に低気圧(乱層雲)


【2011年6月11日午前9時02分】
@横浜市戸塚区

全天を厚い雲が覆っており、そこから強い雨が降っている。雲は輪郭がなく、全体がぼんやりと霞んでいる。雲には濃淡があって、雲の色の濃い部分はゆっくり南から北へ移動している。

 九州から関東までの太平洋岸に沿うように前線が停滞し、前線上の関東地方南部に低気圧があって東へ進んでいる。前線に沿って各地で強い雨が降っており、前線の南側は強い南よりの風に伴って暖湿空気が流入している。一方、北側では弱い北よりの風が吹いている。


◆ 午前9時現在の気圧配置(地上天気図)

 梅雨前線が、華南から東シナ海、九州、四国南部、紀伊半島、関東南部を通って日本の東へ伸びている。また、前線上の関東南部には低気圧があって東へ進んでいる。南シナ海には台風3号があって北へ進んでいる。日本海北部には低気圧があって、東へ進んでいる。一方、オホーツク海北部には高気圧があってほとんど停滞している。また、山東半島付近にも高気圧があって東へ移動している。


◆ 午前9時現在の雲と雨(気象衛星:可視、赤外、水蒸気、アメダス降水)

 東北地方から九州まで帯状の雲に覆われている。この中でも、九州や四国西部、東海と関東地方南部、北陸、東北地方北部にかかるものは雲頂高度が高く発達している。雲は全体的に西から東へ移動しているが、九州や四国、東海、関東南部では同じようなところを発達した雲が次々と通過している。

 関東地方は、南部に発達した積乱雲がかかっている。北部は雲の切れ間の中に入っている。

 この時間は九州から東北地方までの広い範囲で降っており、特に、梅雨前線に沿うように、九州、四国、紀伊半島、東海から関東南部でライン状に強い降水域が見られる。午前9時までの1時間に九州では~80mmの非常に激しい雨を観測している。


◆ 午前9時現在の上空の大気の状態
◇各気圧面の高度分布(高層天気図)

 沿海州からシベリア東部にかけては、日本海北部にあった地上低気圧に対応する上空の低気圧がある。中心付近から北側に寒気を伴っており、また日本海から九州北部にかけて気圧の谷が伸びている。一方、日本の南海上には地上高気圧に対応する背の高い高気圧がみられる。チベット上空には今のところ高気圧は見られない。

 関東地方は上空の気圧の谷の前面にあたる。下層は地上の梅雨前線に沿うように東シナ海から関東にかけて温度集中帯があり、それに沿って西南西風が吹いて湿った空気が流入している。また、九州南部から紀伊半島にかけては風速が大きいが、関東地方はそれらよりも風が弱く収束域になっている。一方、中層から上層では弱い寒気が西から近づいている。500hPa面の渦度は関東南部では強い正渦度になっているが、北部では強い負渦度になっている。700hPa面の鉛直流は、850hPa面で暖湿空気の流入に伴って関東南東海上を中心に強い上昇流場となっている。


◇大気の鉛直構造(高層気象観測データ:館野、ウィンドプロファイラデータ)

 全層でほぼ湿った状態になっており、特に地表から884hPa高度までと482hPa高度付近に湿潤層が見られる。風は地表付近で北東~北よりの風が吹いているが、925hPa高度より高高度では南西~西よりの風が吹いている。842hPa高度付近には逆転層がみられる。持ち上げ凝結高度は963hPa高度と低い。一方、自由対流高度は存在しない。

 ウィンドプロファイラのデータを見ると、前線を挟んで南側の勝浦では高度2km付近まで南よりの強い風が吹いているのに対し、北側の熊谷や水戸では高度3km付近まで北よりの弱い風となっている。



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by y_hirarin5 | 2011-06-11 17:34 | 今日の雲

高気圧は日本の東海上へ(乱層雲)


【2011年6月2日午前8時55分】
@横浜市戸塚区

厚い雲が全天を覆っており、そこから細かい雨が降っている。雲の表面はぼんやりと霞んでいる。

午前9時現在、横浜では気温14.8℃、北の風1.8m/s、湿度96%、降水量0mm

関東地方は高気圧が東へ去って、西から低気圧が近づいている。ごく下層は東よりの風が吹いており気温も低い。その上の層は南~南西風が吹いており、湿った空気が流入している。


◆ 午前9時現在の気圧配置(地上天気図)

 日本海を低気圧が東へ進んでいる。また、台湾の西から停滞前線が南西諸島の東へ伸びている。シベリア東部にも低気圧があって北東へ進んでいる。一方、日本の東には高気圧があって東南東へ移動している。


◆ 午前9時現在の雲と雨(気象衛星:可視、赤外、水蒸気、アメダス降水)

 東北地方から九州まで太平洋側を中心に雲が広がっている。このうち九州から関東地方に伸びる雲は南ほど厚く、雲頂高度の高い対流雲で構成されており、一部は九州南部にかかっている。その北側に広がる雲は、雲頂高度が中層付近に達するもので、これらは全体的に西から東へ移動している。

 関東地方も全域に厚い雲が広がっている。北部には雲頂高度の高い層状性の雲がかかっており、一方南部の雲は雲頂高度が低くなっている。

 この時間は東海から関東甲信と紀伊半島、山陰、九州南部から南西諸島で降っている。午前9時までの1時間に多いところで~50mmの激しい雨を観測している。


◆ 午前9時現在の上空の大気の状態
◇各気圧面の高度分布(高層天気図)

 モンゴル付近には地上低気圧に対応する上空の低気圧が上層まで続いている。そこから日本海の地上低気圧に対応する気圧の谷が、日本海西部に伸びている。東シナ海の下層850hPa面には地上の停滞前線に近いところに気圧の谷が伸びている。

 関東地方はこれら気圧の谷の前面にあたり、下層では南西風が吹いて暖湿空気が流入している。中層から上層では強風軸の中にあたり、強い西南西風が吹いている。中層への温度移流はほとんど起こっていない。500hPa面の渦度は強い負渦度となっている。また、700hPa面の鉛直流は上昇流場となっている。


◇大気の鉛直構造(高層気象観測データ:館野)

 地上から中層597hPaまで大気はほぼ湿っており、ごく下層をのぞいて相当温位はほぼ一定となっている。下層987hPa高度までは東よりの風が吹いており、この層は対流不安定となっている。その上は899hPa高度まで南よりの風、その上は南西風となっている。持ち上げ凝結高度は975hPa、自由対流高度はない。




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by y_hirarin5 | 2011-06-02 23:59 | 今日の雲

台風2号は九州の南へ、その東側に停滞前線(乱層雲)


【2011年5月29日午前9時07分】
@横浜市戸塚区

全天を厚い雲が覆っており、そこから雨が降っている。

午前9時現在、横浜では18.4℃、東北東の風3.2m/s、湿度99%、降水量は0.5mm


◆ 午前9時現在の気圧配置(地上天気図)

 九州の南には台風2号があって北東へ毎時55kmで進んでいる。中心気圧は975hPa、中心付近の最大風速は31m/sに達している。また、台風の北の豊後水道付近から停滞前線が本州南岸を通って、日本の東へ伸びている。華北には低気圧があって東へ進んでいる。一方、揚子江下流には高気圧があってほとんど停滞している。また、オホーツク海には高気圧があってほとんど停滞している。


◆ 午前9時現在の雲と雨(気象衛星:可視、赤外、水蒸気、アメダス降水)

 九州から北海道までは台風や前線に伴う雲に覆われている。台風のすぐ東側にあたる四国東部や紀伊半島付近の雲は雲頂高度が高く発達した積乱雲となっている。また、東海や近畿にかかる雲も雲頂高度が高くなっている。

 関東地方にかかる雲は前線に伴う雲で全般に厚い雲で構成されているが、西部にかかるものは雲頂高度の低くなっている部分がある。

 この時間は九州から東北地方南部までの広い範囲で降っており、特に四国や近畿で強い雨が降っている。また、北海道でも東部を中心に降っている。午前9時までの1時間に多いところで~50mmの激しい雨を観測している。


◆ 午前9時現在の上空の大気の状態
◇各気圧面の高度分布(高層天気図)

 台風に対する上空の低気圧や気圧の谷が下層から上層まで続いている。台風の中心付近には温暖核が見られるが、北西側には寒気があり、温帯低気圧の構造に変わりつつある。台風の東側では南西風が卓越し、近畿から関東、東北地方にかけては湿潤空気に覆われている。

 関東地方は台風に伴う上空の低気圧の東側にあたり、南西風が吹いて弱い暖気移流場になっている。また、下層から中層まで湿潤空気に空気に覆われている。停滞前線に伴う温度集中帯は関東地方ではほとんど見られない。500hPa面の渦度は全域で正渦度、700hPa面の鉛直流はその下層の850hPaで南西風に伴う弱い暖気移流によって上昇流となっている。


◇大気の鉛直構造(高層気象観測データ:館野)

 地上から400hPa高度付近まで湿っている。一方、地上から925hPa高度までは東よりの弱い風が吹いているが、850hPa高度より高高度では南西風が吹いている。持ち上げ凝結高度は974hPaで、自由対流高度はない状態となっている。


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by y_hirarin5 | 2011-05-29 23:59 | 今日の雲

深い気圧の谷の前面(乱層雲)


【2011年4月23日11時44分】
@横浜市戸塚区
曇り
厚い雲が全天を覆っている。雨はときどきザッと強い雨が降っているが、ときどき止み間がある。雲の表面は凹凸があり、またときどき濃い灰色の小さな地切れ雲が南から北へ移動しているのが見える。また、雲の隙間から日が差すこともある。

午後12時現在、横浜では気温17.8℃、南の風6.2m/s、湿度87%、降水量0.5mm/h

 沿海州南部には上層まで続く背の高い低気圧があり、寒冷前線が南北に伸びている。関東地方は、寒冷前線や上空の気圧の谷の前面にあたり、下層には暖湿空気が流入して大気が不安定になっている。このため、寒冷前線からはまだ遠く離れているが、雲が発達しやすい環境となっている。


◆ 午後12時現在の気圧配置(地上天気図)

 沿海州の南には低気圧があって北東へ進んでいる。中心から閉塞前線が北海道の東に伸び、そこから温暖前線が秋田県に達し、寒冷前線が野と南東、紀伊水道を通って、南西諸島の南に伸びている。一方、揚子江河口の南には高気圧があって東シナ海に張り出している。また、日本のはるか東にも高気圧があって東へ移動している。日本付近は深い気圧の谷の中に入っている。


◆ 午後12時現在の雲と雨(気象衛星:可視、赤外、水蒸気、アメダス降水)

 沿海州南部には低気圧に伴う渦状の雲があり、そこから日本付近に寒冷前線に伴う雲が伸びている。北海道から近畿地方と南西諸島には寒冷前線に伴う雲頂高度の高い発達した雲がかかっている。この雲の西側にあたる中国地方や四国地方も低い雲に覆われているが、九州では南部を中心に晴れ間が広がっている。

 関東地方は寒冷前線の前面に広がる雲に覆われている。茨城県や千葉県などの東部や神奈川県東部に広がる雲は雲頂高度が低く厚い雲で構成されているが、西から雲頂高度の高い発達した対流雲が近づいている。

 この時間は北海道から中国・四国地方の東部まででまとまって降っている。関東地方も群馬県を除いて~1mm程度の弱い雨や~20mmのやや強い雨が降っている。


◆ 午前9時現在の上空の大気の状態
◇各気圧面の高度分布(高層天気図)

 沿海州南部から朝鮮半島の北にかけては、地上低気圧に対応した上空の低気圧がある。中心付近には寒気を伴っており、500hPa面で-30℃以下となっている。日本付近はこの前面にあたり、九州から北海道にかけて南西風が吹いている。下層は九州では西よりの風に伴って乾燥した冷たい空気が流入しているが、それより東の地域は南よりの風に伴って強い暖気移流場となっており、湿った空気が流入している。

 関東地方も下層は南よりの風で強い暖気移流場となっており、湿った空気が流れ込んでいる。中層から上層にかけては南西風となっており、温度移流は下層に比べて小さいがやや湿った空気が流入している。500hPa面の渦度は、気圧の谷が東へ遠く離れており、南部では正渦度となっているが北部は負渦度のところが多い。700hPa面の鉛直流は、その下層850hPa面への強い暖湿空気の流入に伴って、特に南部で強い上昇流場となっている。


◇大気の鉛直構造(高層気象観測データ:館野)

 地上付近から661hPa高度まで厚い湿潤層となっている。下層は850hPa付近までは強い南よりの風が吹いており、また対流不安定の状態になっている。一方、これより上空は風は南西風が吹いており、空気はやや湿っている。持ち上げ凝結高度は953hPa高度で湿潤層の中にある。自由対流高度は907hPa と低い。




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by y_hirarin5 | 2011-04-23 23:59 | 今日の雲

本州南岸を低気圧が通過、一日雪(乱層雲)


【2011年2月11日午前8時51分】
@横浜市戸塚区

全天を厚い雲が覆っておりそこから雪が降っているが、雲の隙間から日が射している。雲底はぼんやりと霞んでおり、輪郭はわからない。
午前9時現在、横浜では気温1.6℃、北の風5m/s、湿度88%、降水量0.5mm

 日本の南海上を低気圧が通過した。
 地上付近をアメダス観測データでみると、北よりの風が吹いており、北部の内陸から寒気が移流している。その上の層では東よりの風が吹いているが、高層天気図からこの層での温度移流はない、もしくは小さいと思われる。850hPa高度付近は南よりの風によって暖湿空気が流入している。等温度線は関東地方南部を通っているが、暖気移流により温度が上昇する傾向にある。しかし、実際にはこの時間以降も雪が降っていた。低気圧の接近に伴って暖湿空気が流入しそこから雪が降っていた。その下の層では東よりの風で温度移流は小さく、空気も飽和に近いために降る雪の表面からの蒸発に伴う大気の冷却がほとんどなかったと考えられる。地表面付近は内陸からの寒気移流により温度が低いため、結果雪となったと思われる。


【詳細解析】

◆ 午前9時現在の気圧配置(地上天気図)

 カムチャッカ半島には低気圧があって北東へ進んでいる。そこから気圧の谷が北海道に伸びており、その中の北海道の西に低気圧があって西へゆっくり進んでいる。四国の南には前線を伴った低気圧があって東北東へ進んでいる。中心から温暖前線が小笠原諸島北部へ達し、寒冷前線が南西諸島の南に伸びている。また、対馬海峡には別の低気圧があってほとんど停滞している。一方、大陸には高気圧があって東シナ海へ張り出している。日本付近は気圧の谷の中に入っている。


◆ 午前9時現在の雲と雨(気象衛星:可視、赤外、水蒸気、アメダス降水)

 カムチャッカ半島の南海上から伸びる雲の帯が関東から西の太平洋側の地域にかかっている。雲は雲頂高度が中層から上層に達するもので、層状性の厚い雲が主体となっている。また、北海道の西には渦状の低い雲があり、また、その南側には寒気の吹き出しに伴う下層の対流雲が広がっている。

 関東地方上空はカムチャッカ半島の南から伸びる雲の帯の中に入っている。神奈川県や内陸部には雲頂高度の高い雲が広がっているが、茨城県や千葉県付近の雲は雲頂高度が低くなっている。

 北海道と東北地方で山岳域を中心にする範囲と、関東、東海、近畿地方の南部と四国、九州北部や南西諸島で降っている。午前9時までの1時間に多いところで~5mmの降水を観測している。この時間帯に実際には雪が降っていた。


◆ 午前9時現在の上空の大気の状態
◇各気圧面の高度分布(高層天気図)

 カムチャッカ半島南部には、地上低気圧に伴う上空の低気圧(下層)や気圧の谷(中層~上層)がある。気圧の谷はさらにその西側のシベリア東部に気圧の谷が伸び、その北側にはブロッキング高気圧がみられる。日本付近はその気圧の谷の前面にあたり、上空は強い西南西風が吹いている。南岸低気圧に近い太平洋側では下層から中層にかけて湿潤空気に覆われており、この時間は地上低気圧の前面にあたる紀伊半島から東で南よりの風に伴って下層に暖湿空気が流入している。

 関東地方上空は上空の気圧の谷の前面にあたり、下層700hPa面から上層にかけて西南西風が吹いている。一方、下層850hPa面では、地上低気圧の前面にあたるため南よりの風に伴って暖気移流場となっている。降雪の目安となる-6℃の等温線は関東南部を通っており、神奈川県はその南側にあたる。南部や東部を中心に下層から中層にかけて湿潤空気に覆われている。500hPa面の渦度は関東全域で負渦度になっている。また、700hPa面の鉛直流は850hPa面への暖湿空気の流入の影響で全域で上昇流場となっている。


◇大気の鉛直構造(高層気象観測データ:館野)

 地上から下層812hPa高度(高度1759m付近)までは湿潤空気に覆われており、またそこから中層594hPa高度(高度4189m付近)までは空気はやや湿っている。それより上空は乾燥している。地表面付近は対流不安定になっているが、それ以外では大気は安定している。地上から891hPa高度(高度1059m付近)までは東よりの風が吹いているが、そこから812hPa高度(湿潤層トップ)までは南よりの風となっている。それより高高度では西よりの風となっている。



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by y_hirarin5 | 2011-02-11 23:59 | 今日の雲

台風14号が接近(乱層雲)


【2010年10月30日9時09分】
@横浜市戸塚区
全天を厚い雲が覆っており、そこから強い雨が降っている。また風も強くなっている。

午前9時現在、横浜では気温11.0℃、北の風8m/s、湿度90%

 台風14号が紀伊半島の南にあって北東へ進んでいる。台風に近い関東地方南部は外側の雲がかかり始めており、北部は停滞前線に伴う雲が広がっている。雨は全域で降っている。



【詳細解析】

◆ 午前9時現在の気圧配置(地上天気図)

 紀伊半島の南には台風14号があって北東へ進んでいる。中心気圧は980hPa、中心付近の最大風速は28m/s、中心から110km以内では風速25m/s以上の暴風、中心の東側550km以内と西側330km以内では風速15m/s以上の強い風が吹いている。また、台風の北東側の伊豆諸島南部から停滞前線が、日本のはるか東に延びている。バイカル湖の北には低気圧があって東へ進んでいる。シベリア東部から中国東北区にかけては気圧の谷が伸びている。一方、北海道の東には高気圧があって東へ進んでいる。



◆ 午前9時現在の雲と雨(気象衛星:可視、赤外、水蒸気、アメダス降水)

 この時間は、北海道北部を除いて全国的に雲に覆われている。日本の伊豆諸島の西には台風14号に伴う活発な積乱雲があって、外側の雲が静岡県付近にかかっている。西日本の雲は下層の対流雲が主体になっている。一方で、台風の北側にあたる近畿地方から東はそれよりも雲頂高度が高い中層から上層の雲が主で、北ほど雲頂高度は高い。

 関東地方は神奈川県や千葉県南部に台風に伴う発達した雲がかかり始めたところとなっている。それ以外の内陸部はその北側に広がる、雲頂高度が中層から上層の厚い雲に覆われている。

 雨は、関東更新と東海地方を中心に強く降っており、午前9時までの1時間に多いところで~20mmのやや強い雨を観測している。それイガは近畿や四国で~5mmの雨が降っている。



◆ 午前9時現在の上空の大気の状態
◇各気圧面の高度分布(高層天気図)

 高層天気図上では、台風は500hPa面までは低気圧や気圧の谷として現れている。この気圧の谷の中心から南側に暖気核を伴っており、下層850hPa面においては低気圧の西側と東側に強い温度集中帯が見られる。東側の温度集中帯は地上天気図上の停滞前線と対応している。この面においては温度集中帯に沿って湿潤域が広がっているが、それより上の700hPa面や500hPa面では低気圧の東側にのみ分布している。また、中層から上層にかけては、台風の西側の東シナ海に大きな気圧の谷があり、この高度の強風軸は台風のすぐ北側を通って、アリューシャン列島の南側にまで延びている。気圧の谷は中層に寒気を伴っている。

 関東地方上空は、台風に伴う低気圧や気圧の谷の北東側にあたる。風は下層850hPa面においては東よりの強い風となっているが、700hPa面より高高度では南よりの風が吹いている。温度移流は、下層ではほとんど起こっていないが、中層では南よりの風に伴って暖気移流が顕著に発生している。湿潤域の分布をみると、下層850hPa面は温度集中帯(=停滞前線)に伴っているが、700hPa面から中層500hPa面においては南部には台風の外側の湿潤域と台風の東側に吹く南よりの風に伴う暖気移流によるものとで構成されている。500hPa面の渦度は北部で一部正渦度となっているほかは負渦度、700hPa面の鉛直流は台風に近い南部で上昇流が強まっている。


◇大気の鉛直構造(高層気象観測データ:館野)

  地上から中層400hPa高度まで厚い湿潤層となっている。また770hPa高度付近に逆転層があるが、この高度付近で風向が東よりから北よりに変わっており異なる性質の空気が接していると考えられ、前線性の逆転層と思われる。その後、高度が上がるにつれて風向は西よりから、中層では南よりの風になっている。大気の鉛直状態は温位でも相当温位でも高高度の方が高いため安定しているといえるが、持ち上げ凝結高度が981hPa高度と低い。観測地点は台風から離れており、大気の構造は停滞前線付近のものをみていると思われる。


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by y_hirarin5 | 2010-10-30 23:51 | 今日の雲

日本の南海上に停滞前線(乱層雲)


【2010年9月30日9時34分】
@横浜市戸塚区
どんよりとした暗い雲が全天を覆っており、そこから雨が降っている。雲底はよく見ると小さな濃淡があるが、雲の輪郭はほとんど分からない。

午前9時現在、横浜では気温18.9℃、北の風4m/s、湿度81%


日本の南海上に前線が停滞しており、前線に近い九州から東北地方南部の太平洋側を中心に雨が降っている。下層には温度集中帯があり、その上層には強風軸が伸びており梅雨前線と同じ構造をしている。また、温度集中帯に沿って湿潤層があってそこから雨が降っている。関東地方は下層で東よりの風が吹いており、それとは別に地上付近に湿潤層が形成されている。



【詳細解析】

◆ 午前9時現在の気圧配置(地上天気図)

 東シナ海から停滞前線が、九州の南、日本の南海上を通って日本のはるか東に達している。また、オホーツク海には低気圧があって北東に進んでいる。低気圧から伸びる気圧の谷が日本海北部に達している。モンゴルにも低気圧があって東へ進んでいる。一方、揚子江河口の北には高気圧があってほとんど停滞している。また、日本のはるか東海上の高気圧が東日本に張り出している。


◆ 午前9時現在の雲と雨(気象衛星:可視、赤外、水蒸気、アメダス降水)

 この時間は、中国南部から日本のはるか東海上にかけて帯状の雲が伸びており、一部が九州から東北地方南部までを覆っている。帯状雲は北ほど薄い雲で構成されており、九州北部から新潟県にかけては雲を通して陸地が見えている。帯状雲の南側には団塊状の雲が雲域に沿っていくつも並んでおり、東シナ海や紀伊半島の南海上のものは特に大きくなっている。雲一つ一つの走向は南東から北西となっており、雲は時間を追うと全体的に北東へ移動している。

 関東地方は、この帯状雲に覆われている。雲頂高度は中層から上層と高く、また厚い雲で構成されている。

 雨は、九州から東北地方南部までの太平洋側を中心に降っている。午前9時までの1時間に多いところで~10mmの雨を観測している。


◆ 午前9時現在の上空の大気の状態
◇各気圧面の高度分布(高層天気図)

 オホーツク海北部には地上低気圧に対応する大きな低気圧が下層から上層まで伸びており、背の高い低気圧となっている。その西側に気圧の谷が伸びている。その中にモンゴルの地上低気圧に対応する気圧の谷(下層)と低気圧(中層~上層)がある。オホーツク海の低気圧は中心付近に寒気を伴っており、また、下層は湿潤域となっている。日本付近はその南側にあたり、特に中層から上層にかけては、中国東北区から東シナ海にかけて気圧の谷が伸びている。このため、全般に西南西風が卓越して吹いており、九州から北海道上空には上層に強風軸が伸びている。下層は、中国南部から温度集中帯が、本州南岸を通ってカムチャッカ半島の南に延びており、700hPa面を中心にその付近に湿潤域が広がっている。

 関東地方は温度集中帯の中にあって、各気圧面では西南西風が卓越している。特に700hPa面と中層500hPa面は湿っており、風上側も同様に湿潤域になっている。500hPa面の渦度変化を見ると、過去12時間においては負渦度からほとんど変化していない。700hPa面の鉛直流は千葉県から茨城県南部の太平洋沿岸域で上昇流のほかは下降流となっている。


◇大気の鉛直構造(高層気象観測データ:館野)

 大気は全般的に湿っており、地上~925hPa高度、769hPa高度~689hPa高度、470hPa高度付近に湿潤層がある。最下層の湿潤層は東よりの風、その上の湿潤層は南~西南西風が吹いている。また、850hPa高度付近は逆転層があり、その上には乾燥層となっている。風は西南西風が吹いている。持ち上げ凝結高度は971hPa高度で、湿潤層内となっている。




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by y_hirarin5 | 2010-09-30 23:59 | 今日の雲

移動性の高気圧は東海上へ(乱層雲)


【2010年9月27日9時07分】
@横浜市戸塚区

どんよりとした暗い雲が全天を覆っており、そこから雨が降っている。雲底はもこもことした凹凸があり、下層の雲はゆっくりと東から西へ移動している。
午前9時現在、横浜では気温15.8℃、北北東の風4m/s、湿度87%

 関東地方は地上高気圧の後ろ側で、下層には東海上の温度集中帯付近にある湿潤域が東よりの風で陸上にも伸びている。それとは別に気象衛星では中層付近に層状性の雲が広がっているが、これは前線面上をゆるやかに滑昇したことによる雲と思われる。


【詳細解析】

◆ 午前9時現在の気圧配置(地上天気図)

 東シナ海には低気圧があって東北東へ進んでいる。華南から停滞前線が、低気圧の中心、九州の南海上を通って紀伊半島の南に達している。また、中国東北区に低気圧があって北東へ進んでいる。一方、日本の東には高気圧があって東へ移動している。モンゴルには高気圧があって南東へ移動している。

◆ 午前9時現在の雲と雨(気象衛星:可視、赤外、水蒸気、アメダス降水)

 九州から紀伊半島までの太平洋側と関東甲信越、東北地方の太平洋側にまとまった雲が広がっている。九州は西海上に発達した団塊状の雲がいくつかみられ、一部が南西部にかかっているが、その東側の雲は雲頂高度が低い。北海道も西から雲が近づいており、一部が陸地にかかり始めているが、大部分は上層の薄い雲となっている。

 関東甲信越と東北地方にかかっている雲は雲頂が滑らかな層状性の厚い雲で、中層から上層の雲と思われる。

 雨は、九州、四国と関東甲信、東北地方南部の太平洋側、北海道の北部で降っており、午前9時までの1時間に多いところで~20mmのやや強い雨を観測している。


◆ 午前9時現在の上空の大気の状態
◇各気圧面の高度分布(高層天気図)

 中国東北区とオホーツク海には地上低気圧に対応する低気圧や気圧の谷があり、日本付近は北日本を中心に気圧の尾根の中に入っている。

 850hPa面には華南から地上停滞前線に対応した温度集中帯が伸びており、地上停滞前線が描かれている紀伊半島を越えて、関東の東海上からカムチャッカ半島付近まで伸びている。温度集中帯は700hPa面にもみられ、これに沿うように湿潤域が西日本の太平洋側を中心に広がっている。500hPa面には中国東北区に大きな低気圧があるが、下層に温度集中帯のある東シナ海上空は西よりの風で収束はなく、気圧の谷はここまでは伸びていない。

 関東地方は850hPa面の温度集中帯の北側にあたる。この付近は湿潤域となっているが、関東上空は東よりの風が吹いていて、陸上にも湿潤域が広がっている。700hPa面は南よりの風、中層~上層は西よりの風で、強風軸の南側にあたる。500hPa面の渦度は千葉県で負渦度のほかは正渦度、700hPa面の鉛直流は上昇流場となっている。


◇大気の鉛直構造(高層気象観測データ:館野)

 地上付近は気温が15度と低いが、相対湿度が高いために相当温位が高く、ごく下層は対流不安定の状態となっている。地上から830hPa高度までは東よりの風が吹いており、湿潤層は雨の降っているために地上から998hPa高度までと881hPa高度から596hPa高度までと複数ある。後者の湿潤層は安定大気の中にある。しかし、500hPa面では館野より風上側の地点の湿数は大きく空気は乾燥しているため、湿潤域は移流によるものではなく、下層から上昇してきたものと思われる。また、雲は気象衛星の画像より層状性の雲なので、対流のような激しい上昇ではなく、前線面に沿ったゆるやかな上昇と思われる。


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by y_hirarin5 | 2010-09-27 23:59 | 今日の雲

台風は東海上を通過(乱層雲)


【2010年9月25日9時13分】
@横浜市戸塚区
全天を厚い雲が覆っているが、先ほどまで降っていた雨は止んでいる。雲底は濃淡があり、積雲系の雲のようにもくもくとした凹凸がある。雲はゆっくりと北から南へ移動している。
曇り
午前9時現在、横浜では気温16.6℃、北の風9m/s、湿度71%


 台風12号は関東の南東海上にあって、日本の東海上を北上している。雨は台風に近い福島県から千葉県の太平洋沿岸でまとまって降っているが、次第に北へ移動している。雲は、台風の北側に広がる中層雲と、下層の対流不安定と下層の上昇流によって発生した下層の対流雲に覆われている。これらは台風の移動に伴って、中層雲は北へ移動し、対流雲は次第に消えていった。


【詳細解析】

◆ 午前9時現在の気圧配置(地上天気図)

 関東の東海上には台風12号があって北北東へ毎時55kmで進んでいる。中心気圧は955hPa、中心付近の最大風速は38m/s中心の北東側830kmとその他の方角で518km以内では風速15m/s以上の強い風が吹いている。台風の北の茨城県沖から停滞前線が、日本のはるか東へ伸びている。モンゴルには低気圧があって東北東へ進んでいる。また、カムチャッカ半島の西にも低気圧があって東へ進んでいる。一方、華中には高気圧があってほとんど停滞している。また、シベリア東部にも高気圧があってほとんど停滞している。


◆ 午前9時現在の雲と雨(気象衛星:可視、赤外、水蒸気、アメダス降水)

 台風に伴う雲は関東の南東海上にあって、その北側に広がる雲が関東から北の地方にかかっている。また、北陸、近畿、中郷口方には日本海から続く下層の対流雲が多く出ている。

 関東地方は、台風の北側に広がる中層から上層の雲のほか、それとは別の下層の対流雲が出ている。台風に伴う雲は次第に東へ移動し、下層の対流雲も時間を追うごと次第に少なくなっていった。水蒸気画像をみると、台風の移動に伴って中層から上層の水蒸気の多い部分も北東へ移動している。替わって西側に広がる乾燥域が東へ移動している。

 雨は、この時間は福島県から千葉県までの太平洋側でまとまって降っているほか、近畿から山陰北部でも降っている。午前9時までの1時間に多いところで~10mmの雨を観測している。


◆ 午前9時現在の上空の大気の状態
◇各気圧面の高度分布(高層天気図)

 台風に伴う上空の低気圧は中層まで続いているが、上層では西側に北からの気圧の谷が伸びているのみになっている。下層は台風の北西側からアリューシャンの南まで、停滞前線に対応する温度集中帯が伸びており、その南縁に沿って湿潤域が広がっている。台風の北側に当たる日本付近は北よりの風が卓越して吹いており、強い寒気移流場となっている。

 関東地方上空は台風の北西側にあたり、下層では北よりの風、中層から上層にかけては気圧の谷の前面にあたり南よりの強い風が吹いている。台風は中層でも暖気核を伴っており、一方で台風の北西側には寒気が控えている。このため、下層は寒気移流場、中層から上層は温度移流なしとなっている。500hPa面の渦度は、過去12時間で負渦度から正渦度へと変化している。また、700hPa面の鉛直流は台風が東へ離れつつあることから下降気流となっている。


◇大気の鉛直構造(高層気象観測データ:館野)

 下層は地上から603hPa高度まで北よりの風が卓越し、760hPa高度より下層は厚い湿潤層となっている。また、湿潤層は545hPa高度から499hPa高度にもあり、風向は南よりとなっている。それぞれの湿潤層は、気象衛星で見られた下層の対流雲と、台風の北側に広がる中上層の雲に対応すると思われる。

 下層は地上から湿潤層上端の少し下まで対流不安定の状態にある。持ち上げ凝結高度は952hPa、自由対流高度は935hPa高度と低いことと、下層に対流雲が発生していることから、台風の近くで上昇流場になっていることが下層雲発生の原因と思われる。一方、少し高高度の700hPa高度付近では、北よりの風に伴って乾燥空気が流入しているために対流雲の発達が抑制されたと思われる。中層の雲は気圧の谷の前面で南よりの風が吹いている。雲の分布をみると、台風の北側に広がる雲に相当し、台風と共に北へ移動していることから、台風から吹き出した雲が南よりの風によって北へ広がっているものと思われる。




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by y_hirarin5 | 2010-09-25 23:59 | 今日の雲