カテゴリ:お天気ニュース( 11 )

秋田県八郎潟で突風害

今日は雲写真を撮り損ねたので、天気ニュースから秋田県八郎潟での竜巻について。

昨日2日午前8時半ごろ秋田県八郎潟で竜巻らしき突風が発生し、家屋の損壊やけが人が出たそうです。
詳しくはこちらから↓
突風 秋田・八郎潟で竜巻か 12棟に被害、2人けが
(Yahoo! ニュース)

昨日の天気概況はこちらから↓
大規模な東西風に沿った正渦度場と上層雲(巻雲) いま、そこにある雲(2008年11月2日更新分)

概要だけ書くと、日本海北部に低気圧がありそこから南に延びる気圧の谷が午前8時から午前9時の間に秋田県男鹿半島付近を通過した。これはアメダスで風のデータから男鹿半島付近で午前8時から午前9時の間に南よりの風から西よりの風に変化したことから判断した。雲そのものは、気圧の谷付近に下層から中層の厚い雲があってこれが日本海から東北地方上空を通過している。これに伴ってこの付近では、午前6時台から雨が降り出し、午前8時までの1時間に11mmの強い雨を観測した。


高層気象観測データ@秋田:47582
11月2日午前9時現在

さて、高層気象観測データを一応エマグラムという大気状態を表現する図で表してみたのが上図になる。なにやら線がたくさん書いてあるが、この図はこれだけでいろんなことが分かる。が、ここでいいたいのはやや太目の実線2本のことで、線の右側が気温、左側が露点温度を示している。いま、この2本の線はいずれの高度(高度は気圧高度:hPaで示す)で見ても両者の間の距離が近くなっている。これは観測されたいずれの層でも空気が飽和に達していることを示している。こういう図は雷雨などの激しい気象現象が発生するときによく見られる。しかし、雷雨の発現の指標としてよく使われるCAPE(対流有効位置エネルギー:大気が自発的に上昇をし始める高度=自由対流高度~上昇力がなくなる高度=中立浮力高度までの浮力の合計)は0となっている。要するに大気の潜在的なものとしては、それほど高高度まで雲が発達できないということを示している。しかし、一方で、高層天気図を見ると、秋田県付近は下層で強い南よりの風による暖湿空気の流入と日本海から移動してきた正渦度場により下層から中層の間では強い上昇気流を生じており、それによって中層付近までは雲が発達して地上に激しい雨を降らせたものと考えられる。

今回は、総観規模場での解析を行なった。こちらでは局地気象データは特に解析をしていないので、気象庁からの報告、または他のブログさん等を参考にしていただければ幸いと思う。

ちなみに、竜巻の発生を監視できる有用な手法としてはドップラーレーダーが挙げられる。現在、気象庁気象研究所ではドップラーレーダーを用いた調査研究が行われているようである。
※ 参考:ドップラーレーダー:庄内空港に今冬も 突風の解明期待--気象庁研究所 /山形 毎日新聞


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by y_hirarin5 | 2008-11-03 23:59 | お天気ニュース

梅雨、明けましたね。



全国で梅雨明け 東北北部平年より8日早くExcite エキサイト : 社会ニュース

梅雨、明けましたね。
少し前から、もう明けたってことで良いだろう、という話もちらほら聞いてましたがやっとすっきりしましたな。(^-^

天気図的には、昨日北陸から東北地方の日本海沿岸、津軽海峡、北海道の南に梅雨前線が停滞しその北側を低気圧が通過してましたが、今日になってその気圧の谷が東の海上に出た状態になりまして。上層の天気図は昨日の段階で既に西からチベット高気圧の張り出しとジェット気流の北上してましたが、下層は気圧の谷が通過。今日は地上の低気圧と一緒に下層の気圧の谷も東海上に出ました。

それにしても、ちょっと嫌なのが、東海から西の太平洋側に見られる700hPa面(高度3000m付近)での高温域。これは、同気圧面での下降流域と一致していますから、下降流に伴う断熱圧縮昇温でしょうかね。関東地方では700hPa面付近に顕著な逆転層ができています。要は上空の温度が高い状態なんですが、こうなると大気が安定して雲が上層まで発達しにくいんですね。

今日の写真は、神奈川県西部の山にハイキングに行ったときに撮ったものです。午前中なのに既に積雲がもくもくとして発達の兆しを見せてますが、結局この後は夕方頃に雲が多くなっただけで雨には至りませんでした。ちなみに、上層の薄い雲は筋状の巻雲ですね。東海上にある気圧の谷が写真を撮った時間はまだ関東上空にも残っていたのでその影響かと思います。
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by y_hirarin5 | 2008-07-19 23:59 | お天気ニュース

今日、春一番

この強い風の中、春一番が吹いたそうな。
都心で「春一番」 最大瞬間風速15.9メートル Yahoo!ニュース(産經新聞)

春一番の定義は、立春から春分までの間で、日本海で低気圧が発達し、初めて南よりの強風(風向きは東南東から西南西で、風速は8m/s以上)が吹き、気温が上昇する現象のことを指す(※ 気象・災害ハンドブックより)。ここにはいつから何度気温が上昇するかの定義が明記されていないが、記事から読み取ると前日の気温より高ければ良いらしい。
タイミングとしては強い風が吹いたのは、横浜では寒冷前線が通過するおよそ2時間〜3時間前になる。このときで西南西風が11〜12m/s。

ちなみに記事中では最大瞬間風速が〜〜という言い方をしているが、春一番の定義では風速8m/s以上と言っている。風速は日本では普通10分間の平均風速を指す。最大風速はある領域、ある時間帯での風速の最大値を指し、最大瞬間風速はその最大風速の1.5倍程度(ときには3倍になることもある)ぐらいになる。
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by y_hirarin5 | 2008-02-23 16:36 | お天気ニュース

東京都心で初雪....

<初雪>東京都心で平年より14日遅くExcite:ニュース

大手町では16日午後10時20分頃に舞い始めたとな。
職場は都内なのだけど、同時刻頃に会社を出たのだけど降ってなかった気が...。

16日の日中は東京の目黒区では快晴。いいお天気。
気象衛星で確認しても関東平野には雲がない状態でしたが、夜以降、関東平野上(南の神奈川県より?)で発生した雲が急激に発達。私が午前0時頃にレーダーアメダス解析雨量で確認したときは、東京東部から千葉県方面にかけて降水が観測されていました。(細かいところは覚えておらず。。)

同時刻頃の風を見ると、地上風や上空1000mでは低気圧性の循環が見られるが、地上天気図にははっきりとした低気圧では現れていない。総観スケール(天気図に描かれるスケール:数千km程度)というよりはメソスケール(総観スケールより1桁小さい数百km程度のもの)の低気圧(或は低圧部?)と考えられます。

地上気温は東京湾周辺で日中で7〜8℃程度、夜には北部で氷点下の気温、南部でも5〜6℃あった。一方、午後9時現在の高層天気図を確認すると-6℃の等温線は関東地方南部にかかっており、地上との間で気温差が10℃前後。館野(茨城県つくば市)の高層気象観測データを確認すると、16日午後9時現在で高度1000mから3000m付近に雲があることが分かります。

ところで、今日も上空に寒気が居座ってますが、午前0時の段階では関東地方上は気象レーダーに何も映らず。気象衛星で見ても、昨日のような大きな中層雲の塊は見えず。ただ上空には何らかの雲はかかっているようです。
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by y_hirarin5 | 2008-01-17 23:49 | お天気ニュース

北アルプス 雪崩

◆ <雪崩>槍ケ岳の槍平小屋付近で 巻き込まれた4人意識不明 (毎日新聞) excite.ニュース

◆ 北ア雪崩で4人意識不明 2組7人が巻き込まれる (共同通信) excite. ニュース

◆ <雪崩>巻き込まれた4人死亡確認 槍ケ岳・槍平小屋付近 (毎日新聞) excite.ニュース

◆ 槍ケ岳で雪崩、登山者4人死亡 7人が一時生き埋め excite.ニュース

正月早々ですが、雪崩のニュース。お昼前に4名の方が意識不明というニュースを聞いてどうだろう、、と思っていただけに非常に残念です。亡くなられた方のご冥福をお祈りします。

記事を読んでいると、経験豊富なベテラン登山者の方も被害に遭われたということ。ベテランすらも予測も難しい雪崩だったのではないかと、というコメントも気になるところです。
ちなみに今回の雪崩は表層雪崩と見られています。


雪崩はどういった状況で起こりやすいのか。

そもそも雪崩の種類は、始動の仕方で点発生、面発生、積雪の範囲で全層、表層、積雪の湿り気で乾雪、湿雪、雪崩の形態で煙型、流れ型、複合型というように分類し、これらを組み合わせて表現します。(雪崩/Wikipedia)

一方で、雪崩事故の原因のほとんどは、今回と同じ表層雪崩になるそうです(雪崩で死なないための10の法則より)。

表層雪崩は、積雪内の弱い層の上の積雪が崩れることで発生します。積雪内の弱い層、弱層は気温の上昇や下降によって積雪内の大きな温度勾配が生じ積雪内が不安定になることで形成されます。このときできるのはしもざらめ雪またはこしもざらめ雪になります。
また、春先によく雪崩注意報が出ますが、これは例えば温帯低気圧の通過で南から暖かい風が吹いたり雨が降ることで雪の表面が融かされ、濡れざらめ雪に変化します。こちらは湿雪雪崩の一因になります。
天気の変化は2~3日前から気温と降水、積雪量を見ることがチェックポイントとなります。

※ 積雪の種類 : 積雪分類の用語集 (社) 日本雪氷学会北海道支部より


(※メモ) 上ホロカメットク山下降ルンゼ雪崩レポート 三段山より
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by y_hirarin5 | 2008-01-01 16:42 | お天気ニュース

2007年梅雨時の雨 その2

<大雨>九州北部・山口で 下関市役所フロア水浸し excite news(毎日新聞)

九州北部や山口県で2日未明に大雨が降り、下関市役所で雨水侵入により水浸しになったようだ。
下関市の降水量、気温、風の変化は以下の通り。

2日(気象庁アメダス観測値より)
時刻 気温 降水量   風向  風速
 時  ℃  mm  16方位  m/s
 1 25.6  0.0    東   2
 2 28.2  0.0   南西   2
 3 23.6  6.0  北北西   4
 4 22.9  36.0  北北西   3
 5 22.9  17.0    西   1
 6 23.2  0.5   北西   3
 7 23.1  0.5  南南西   2
(以下略)

1日21時の時点では、香川県付近から、中国地方、対馬海峡、黄海を通って揚子江中流まで梅雨前線が伸びている。
梅雨前線上空1500m付近の温度傾度は大きく、10〜15m/s程度の西風によって湿った空気が九州北部から中国、近畿、東海を経て関東地方まで流入していた。

気象衛星の雲画像で確認すると、地上の梅雨前線に伴う雲が次第に南下。
0時頃朝鮮半島の南海上で発生した雲の塊は、次第に発達しながら東へ移動し、午前2時半には山口県の日本海沿岸にかかっており、時間とともに大きくなりながら東南東へ移動している。
この雲がこの地方に大雨をもたらしたものと考えられる。

アメダスのデータの変化を見手見ると、
午前2時から3時までの1時間の間に気温が4.6℃低下し、同時に風が南西から北北西へと変化している。

これは、1日21時の時点で朝鮮半島南部にあった弱い寒気がこの地方を通過したためと考えられる。

雲の急激な発達の原因は不明だが、考えられるのは、

・下層(1500m付近)に湿った空気が流入していたこと(高層天気図で確認)
・上層(12000m付近)まで繋がる弱い寒気と乾燥した空気が侵入していたこと(高層天気図と気象衛星の水蒸気画像で確認)

により大気が不安定になったことだと思われる。

その他、局地的な要因もあるかもしれないが、詳しい資料がないので今回はここまでにしておくことにする。

※ 参考資料
◇ HBC 専門天気図アーカイブ

◇ アメダス  気象庁

◇ 気象衛星  気象庁
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by y_hirarin5 | 2007-07-03 00:25 | お天気ニュース

雨降らず

<梅雨入り>気象庁「予報外れた」…修正は必至 苦情相次ぐ 毎日新聞

・・・と言いつつも、「関東地方」に限った話ですよ、コレ。
タイトルだけ見ると全国的な現象のように一瞬思ってしまいます。
やれやれ。

ワタクシの住んでいる横浜だけの話に限ると、21日までの6月の総降水量は47.5mm。1971〜2000年までの平年値は192.4mmなので、今のところ24.6%というところです。
梅雨入りとされた14日からの降水量は22mm。
全然降らないことよりも暑いということに参ってます。

今月はあと10日弱ほどあるので、これからの降りっぷりに期待したいですねぇ。

ちなみに神奈川県の4ダム貯水率の平均は88%だそうで。
速報 かながわのみずがめ
先週紹介したニュース記事では74%で少ない、、なんてことを言ってました。
88%ではどうでしょう??
農業、工業の水需要から言って足りないという話なんでしょうか。
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by y_hirarin5 | 2007-06-22 01:23 | お天気ニュース

関東地方 梅雨入りへ


梅雨入り翌日の横浜の空(夕方)

<梅雨入り>関東甲信地方も 平年より6日遅く 毎日新聞

梅雨入りした地域
中国、近畿、東海、関東甲信
関東地方の梅雨入りは平年より6日遅い

午前9時現在の気圧配置
中国の南から日本の南にかけて前線が停滞しており、前線上の紀伊半島南と中国南部には低気圧があり、それぞれ北東と東北東へ進んでいる。

一方で、首都圏のダムの貯水量が少なくなっている、とのこと。

首都圏水がめ『黄信号』 利根川上流8つのダム 貯水量が過去最低 東京新聞

首都圏の8つのダムの平均貯水率は72%、流量が82%。
※ 流量ってどこで測ってんだ?

かながわの水がめ 速報 神奈川県企業庁 ダム・発電のページ
ちなみに神奈川県の4ダムの平均も6月13日の時点では76%だそうな。
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by y_hirarin5 | 2007-06-14 21:11 | お天気ニュース

2007年夏の天候予想

<ラニーニャ現象>東太平洋赤道域で発生 日本の夏は猛暑か  毎日新聞

赤道直下、東部太平洋のペルー沖の海水面温度は、南極方面から南米の西岸に沿って北上する寒流が、沿岸域から沖へ離れると同時に海底の冷たい海水が表面まで沸き出す流れ(湧昇流)によって平均的に冷たくなっています。

この元々冷たい海水がいつもよりも温度が高いときをエルニーニョ、低いときをラニーニャと言ったりします。
気象庁の定義では、このペルー沖の海域、北緯4度と南緯4度、西経150度と西経90度の範囲の海面水温と平年値との偏差値を5ヵ月移動平均して、半年以上連続して0.5℃以上高くなっていると「エルニーニョ」とし、逆に、0.5℃以上低くなることを「ラニーニャ」と定義しています。

今年の場合は、5月の時点で1977〜2006年まででの基準値より0.7℃低いこと、今後10月までは1〜1.5℃程度基準より低いと予想されることから、ラニーニャと言っているようです。

さて、ラニーニャ現象が起こるとどんな天候になるのか、過去の統計的なデータが公表されています。ちょっと注意なのは、ここに数年から数10年単位での長期的な気候の変動の影響が含まれていないことです。

ラニーニャ現象に伴う日本の天候の特徴(夏) 気象庁

長期傾向(上記の文中ではトレンドと表記)を除いた場合、東日本では6〜8月の気温は平年並み〜高いで推移、降水量は東日本太平洋側では平年並み〜多い、日照時間は多い傾向が見られる、というようになります。

後は、ここ最近の気候傾向(長期傾向)を考えればいいわけです。

ただ、こういう気候的なことを考えるにあたり、昔から不思議に思っていたのは、例えば気温では
1. 数日だけ異様に暑い日があって、残りはそこそこ暑いぐらい(平年よりも少し寒い日も含む)
2. ずっと暑い日が続く
ということです。
つまり、気温の変動が大きくて平均的に見ると気温が高いのか、ずっと気温が高い状態が続くのか、全部ばっさり平均を取ると同じになってしまうけど、内容は全く違ったものになり、結局一夏過ぎた頃には、予想は当たってたのかはずれていたのかよく分からなくなってしまう、と思うんですね。

こんなところが長期予報マジックなところ、うやむやですっきりしないのです。
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by y_hirarin5 | 2007-06-12 01:27 | お天気ニュース

宇都宮で時間降水量110mm

寒気で不安定、大荒れに 宇都宮で1時間に110ミリ 共同通信

気象庁のアメダス観測値では、17時〜18時の間で13.0mm、18時〜19時で23.0mm、19時〜20時で11mmとなっている。
一方で、解析雨量・降水短時間予報の実況値では7日17時〜18時の間に1時間降水量80mm以上の雨が観測されている。

7日午後9時現在、日本付近に目立った擾乱は見られないが、沿海州の上空には寒気を伴った低気圧があり、この南東側に当たる関東地方では、南西の湿った風が持続していた。

上空の寒気と南からの湿った風(高相当温位空気)の流入で大気が不安定になり、宇都宮を含む各地で強い雨が観測された。

この宇都宮に大量の雨をもたらした雲はその後南東へ移動し、茨城県北部にも強い雨を降らせた。
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by y_hirarin5 | 2007-06-08 01:19 | お天気ニュース