潜在的な前線帯(高積雲)


【2009年2月28日8時52分】
@長崎県大村市
曇り
厚い雲が全天を覆っている。雲とところどころ隙間があり、個々の雲は畑の畝のように並んでいる。
午前9時現在、大村では気温10.1℃、南南東の風3m/s





◆天気概況:地上天気図

午前9時現在、日本の東海上には前線を伴った低気圧があって北東へ進んでいる。中心から延びる寒冷前線が小笠原諸島付近に達し、そこから停滞前線が九州の南海上に延びている。また、オホーツク海や千島付近にも低気圧があり、これらを結ぶ気圧の谷が、北海道東部から日本の東海上に延びている。一方、朝鮮半島の北には高気圧があって東南東へ進み、北日本を中心に張り出している。


◆雲と降水:気象衛星、レーダーアメダス解析雨量他

午前9時現在、北海道周辺には寒気の吹き出しに伴う下層の筋状雲がわずかに出ている。その他、北陸から北の日本海側では山沿いを中心に下層雲に覆われている。また、関東地方南部から静岡県、山梨県方面にも大きな下層雲に覆われており、この雲は関東の南東海上へ続いている。

九州から四国にかけては、中国南部から延びる雲バンドの一部がかかっている。下層~中層の厚い雲が中心となっているが、東シナ海西部には雲頂高度の高い雲が広がっている。


◆高層大気の状態:高層天気図、高層気象観測データ、ウィンドプロファイラデータ他

午前9時現在、オホーツク海北部には地上低気圧に対応する上空の低気圧があって、北海道付近から日本の東海上にかけて気圧の谷が延びている。また、シベリア東部には別の気圧の谷があって、中心付近に寒気を伴っている。

日本付近は気圧の谷の後面で、850hPa面では北よりの風で寒気移流場になっているが、それより上空では全般に西風が卓越している。また、上層の強風軸は日本海から東北地方南部上空を通っている。また、それとは別に九州の南にも強風軸があり、こちらはチベット高原の南から中国南部を通ってきたものとなっている。この南側の強風軸の直下の下層には湿潤域があって、中国南部から日本の南海上を通っている。下層は中国南部で南よりの風が卓越して暖湿空気が流入しているが、日本の南海上ではそういった流れはほとんどみられない。気象衛星で見られた東シナ海西部の雲頂高度の高い雲は、下層で暖湿空気の流入が活発なところの少し東側にあって、この周辺も含めて中層まで湿潤空気が達している。これは雲に対応しているものと思われる。それより東側の日本の南海上の雲は下層の前線帯に伴って発生、維持しているものと思われる。


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by y_hirarin5 | 2009-02-28 23:59 | 今日の雲
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