南海上に停滞前線(高層雲)


【2009年2月24日12時45分】
@東京都目黒区
曇り
南の空を中心に厚い雲が覆っているが、ときどき太陽が透けてみえる。ところどころ晴れ間が見えている。雲全体をみると南東から北西へ移動している。
午後1時現在、大手町では気温6.5℃、北北東の風2m/s、湿度49%






◆天気概況:地上天気図

午前9時現在、三陸沖には高気圧があって東南東へ進み、東日本を覆っている。一方、日本のはるか東には低気圧があり、そこから延びる前線が日本の南海上から東シナ海に停滞している。また、朝鮮半島の北には低気圧が進んできている。


◆雲と降水:気象衛星、レーダーアメダス解析雨量他

午後1時現在、日本付近は沖縄から南を除いて全国的に雲に覆われている。このうち、北日本を覆う雲は比較的薄い上層雲で構成されているが、関東から西にかかる雲は厚い中層から下層の雲となっている。これらの雲は南ほど厚く、また雲頂高度が低くなっている。また、華中から黄河流域にかけては次の上層雲が広がっている。これらの雲は全体的に東へ移動している。

関東地方南部にかかる雲は厚く、雲頂高度は下層~中層ぐらいとなっているが、東京湾の北側に少しだけ雲の薄い部分が見える。写真の青空はちょうどこのときのものと思われる。


◆高層大気の状態:高層天気図、高層気象観測データ、ウィンドプロファイラデータ他

午前9時現在、日本のはるか東海上には地上低気圧に対応する気圧の谷が下層から中層にかけてあり、また朝鮮半島の地上低気圧にも下層に上空の気圧の谷がある。谷はいずれも浅いものとなっている。また、朝鮮半島の東の最下層にも小さな気圧の谷がある。

日本付近はこれらの気圧の谷の間にあたる。全般に西よりの風が卓越しているが、近畿から関東地方の太平洋側を中心に下層で南よりの風が卓越してやや強い暖気移流が発生している。また華南から東シナ海と西日本にかけても暖気移流が発生しており、また湿った空気が流入している。これが下層雲に対応している。上層の強風軸は、朝鮮半島北部から中部地方を通るものと、北海道を通るものの2本みられる。これらは上層の気圧の谷の前面または南側の等高度線の混んだところに対応している。

関東地方は下層で南よりの風、中層から上空では西よりの風で暖気移流場となっている。また、南から湿った空気が流入している。一方、上層では強風軸のすぐ南側にあたり、上層雲のすぐ南側にあたる。雲は下層から中層の低い雲だが、雲の切れ間がみえ、また地上の相対湿度は50%以下と低くなっている。風は地上では北東風となっているが、高度1kmでは南東風、2kmより上空では西よりとなっており、風の鉛直シアが大きく暖気移流場となっている。雲の切れ間は、総観規模場で見る限りは原因が特定できないため、もっと狭い範囲の現象と思われる。


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by y_hirarin5 | 2009-02-24 23:59 | 今日の雲
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