下層の気圧の谷と風のシア(層積雲)


【2009年1月24日12時52分】
@横浜市港北区
晴れ
雲が多めで西の空は暗くなっているが、頭上は晴れ間が見えている。雲は厚みがある。
午後1時現在、横浜では気温6.4℃、北北東の風4m/s、湿度48%


◆天気概況:地上天気図

午前9時現在、オホーツク海北部には発達中の低気圧があって北北西に進んでいる。中心から閉塞前線がオホーツク海中部に延び、そこから延びる寒冷前線が日本の東海上に達している。低気圧から延びる気圧の谷は関東地方南東海上を通って紀伊半島の南に達している。また、シベリア東部には別の低気圧があってほとんど停滞している。一方、長江上流には高気圧があって西日本に張り出している。日本付近は冬型の気圧配置になっている。


◆雲と降水:気象衛星、レーダーアメダス解析雨量他

午後1時現在、下層~中層の厚い雲バンドがオホーツク海北部から北海道の東を通って関東地方南部に達している。その西側の日本海や黄海、渤海、東シナ海と太平洋上には寒気の吹き出しに伴う下層の筋状雲が広がっている。

日本付近は、九州北部から東北地方までの日本海側と北海道、四国と紀伊半島のほぼ全域に筋状雲がかかっている。広域で晴れているのは九州の中部から南部と東海地方となっている。東北地方南部の太平洋側から関東地方の沿岸付近に下層の帯状雲の末尾がかかっているが、内陸部では晴れている。

気象レーダーで関東地方の雨雲のようすをみると、午後1時現在では茨城県から東京、埼玉にかけて1時間に0~4mm相当のまとまった雲がみられる。(今日は一部で雪が降ったところもあるようですが、レーダーのデータだけでは判断できませんので、ここでは雨雲と表現させていただいてます。)


◆高層大気の状態:高層天気図、高層気象観測データ、ウィンドプロファイラデータ他

午前9時現在、シベリア南部には地上低気圧に対応した上空の大きな低気圧がみられる。この低気圧は上層まで達する背の高いもので動きが遅くなっている。低気圧の東側に当たるオホーツク海北部からカムチャッカ半島、日本のはるか東にかけては深い気圧の尾根になっており、下層では強い南よりの風に伴って暖気が移流している。また、この気圧の尾根との間には強い温度集中帯があり、その上空の房総半島から千島付近にかけては湿潤空気に覆われている。これは寒冷前線と気圧の谷に対応した雲となっている。この温度集中帯の上空の北西側には上層の強風軸があり、九州から北海道まで日本列島を縦断している。

日本付近は北海道から九州までの太平洋上の下層に温度集中帯があり、その上空に強風軸が延びている。温度集中帯の北西側では下層で北よりの風が卓越して寒気移流場となっている。それに伴って東シナ海や日本海、本州の日本海側には湿潤層が広がっている。

関東地方上空は下層に小さな気圧の谷がある。南部沿岸では南東風、内陸部では北西風となっており、この間に風のシアが発生しており、この上空では上昇気流場となっている。この風のシアが発生している付近に雲バンドが延びている。


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by y_hirarin5 | 2009-01-24 23:59 | 今日の雲
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