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いま、そこにある雲


雲の観察日記 カメラはNikon D40, iPhoneを使ってます。気象予報士(2008年10月〜)
by ひらりん
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高気圧の南側で東風が流入(高積雲)


【2009年1月21日12時42分】
@東京都目黒区
曇り
厚い雲に覆われているが、ところどころ雲の隙間から青空が見える。雲はもこもことした積雲系の雲で厚みがある。
午後12時現在、大手町では気温6.9℃、北北西の風2m/s、湿度43%


◆天気概況:地上天気図

午前9時現在、福島県付近には高気圧があって東へ移動している。一方、四国の南海上と挑戦北部の東の日本海、南西諸島の南にはそれぞれ低気圧があり、日本へ近づいている。また、黄河中流にも低気圧があって東北東へ進んでいる。日本付近は西から気圧の谷の中に入ってきている。


◆雲と降水:気象衛星、レーダーアメダス解析雨量他

午後12時半現在、雲頂高度の高い雲バンドが東シナ海北部から朝鮮半島南部、日本海を通って三陸沖に達している。このうち東北地方北部の西海上で雲バンドがキンクして(折れ曲がって)いる。また、南西諸島から九州南部、西日本上空から東海地方にかけては、雲頂高度の低い中層から下層の雲が広がっている。北海道は下層の小さな対流雲が広がっている。

関東地方上空は南部を中心に厚い雲に覆われているが、ところどころに雲の隙間がみえる。北部の雲は薄いものの雲頂高度がやや高くなっている。


◆高層大気の状態:高層天気図、高層気象観測データ、ウィンドプロファイラデータ他

午前9時現在、カムチャッカ半島南東海上の低気圧に伴う気圧の谷は日本のはるか東海上にあり、その西側の東日本の太平洋側に弱いながらも気圧の尾根がある。一方、モンゴル付近には呈上低気圧に対応する上空の低気圧と、そこから延びる気圧の谷が東シナ海に達している。気圧の谷の前面に当たる東シナ海から西日本上空にかけては700hPa面(3000m付近)に湿潤域が広がっている。これが気象衛星で見た下層雲に対応している。

日本付近は西日本では下層で西南西風が卓越して弱い暖気移流場となっており、700hPa面に湿潤域が広がっている。北日本ではほぼ西風となっており、温度移流はほとんど発生していない。

関東地方は下層で南西風となっており、房総半島付近から南東へ湿潤域が延びている。一方、それより上空では西風が卓越しており、中層には乾燥空気が流入している。上層では東北地方を東西に流れる強風軸の南側にあたる。高層気象観測データで館野(茨城県つくば市)のデータをみると、2000mより下層に湿潤層がありこれが雲に対応している。一方、上空では湿度が~60%前後となっているが、6500m付近にも薄い湿潤層が見られる。上空は100m~1000m付近まで東よりの風となっており、一方でこの上空では南よりの風となって湿潤空気が流入している。


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by y_hirarin5 | 2009-01-21 23:59 | 今日の雲
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