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いま、そこにある雲


雲の観察日記 カメラはNikon D40, iPhoneを使ってます。気象予報士(2008年10月〜)
by ひらりん
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(積雲:ちぎれ雲)


【2009年1月13日12時32分】
@東京都目黒区
晴れ
南の空に大き目の積雲があるが、それ以外はちいさなちぎれ雲が流れている程度でよく晴れている。
午後12時現在、大手町では気温8.9℃、西南西の風3m/s、湿度20%


◆天気概況:地上天気図

午前9時現在、秋田県の西方海上に低気圧があって東南東へ進んでいる。また、日本の東海上には別の低気圧があって東南東へ進んでいる。一方、長江中流には高気圧があって南東へ移動している。日本付近は西から冬型の気圧配置になってきている。


◆雲と降水:気象衛星、レーダーアメダス解析雨量他

午後12時半現在、秋田県西方海上には低気圧に伴う渦状の雲があって、ゆっくりと東南東へ進んでいる。またこれを取り巻く雲が津軽海峡から東北地方の東海上へ延びている。これらの雲は雲頂高度が高く発達している。

そのほかの日本付近は寒気の吹き出しに伴う下層の筋状雲が広がっており、特に近畿から北の日本海側にかかっている雲は雲頂高度が高く発達した厚い雲で構成されている。

関東地方は東北地方南部から東海地方まで広がる晴れの区域の中にあるが、日本海側から雲の一部が関東平野に流れ込んでいる。


◆高層大気の状態:高層天気図、高層気象観測データ、ウィンドプロファイラデータ他

午前9時現在、東北地方の日本海側には地上低気圧に対応する上空の気圧の谷がみられる。また、日本の東海上の下層にも対応する低気圧がある。前者は中心付近に寒気を伴っているが、後者は前面に暖気が流入している。また、シベリア東部には別の低気圧が進んできている。これらは大きな気圧の谷の中に現れた短波トラフと言え、その1つが日本上空を通過しているところとなっている。

日本付近は日本海低気圧の影響で、日本海側では北西風、太平洋側では西南西風となっており両者の間で風のシアがみられる。また、関東から西の地方では下層を中心に寒気移流場となっている。このため、日本海側とその周辺では下層では筋状雲に対応する湿潤空気に覆われているが、日本海低気圧に近い東北地方の日本海側では低気圧の北側で中層まで湿っている。

関東地方は、日本海低気圧の南側にあたり下層では北風成分が入っていて寒気移流場になっているが、中層から上層にかけては南風成分が入りまた風が強くなっている。内陸部を中心に下降気流場となって乾燥空気に覆われているが、伊豆諸島周辺など南部では上昇気流場となっている。


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by y_hirarin5 | 2009-01-13 23:59 | 今日の雲
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