北東気流と強風軸に伴う雲(高層雲)


【2008年11月11日12時37分】
@東京都目黒区
曇り
全天が厚い雲に覆われている。雲底に凹凸があり、雲の厚い部分は濃い灰色をしている。しかし、雲の薄い部分からはときどき日が射している。また、ところどころ青空も見える。
午後12時現在、大手町では気温12.1℃、北北西の風2m/s、湿度57%


◆天気概況:地上天気図

午前9時現在では、日本の南海上にあった停滞前線は昨日よりもやや南へ下がり、前線上に発生した低気圧は東北東へ進んでいる。また前線の南のルソン島の東には熱帯低気圧があって東北東へ進んでいる。シベリア東部には低気圧があって東北東へ進んでいる。日本付近は日本海西部と長江下流に中心を持つ高気圧が張り出しつつある。


◆雲と降水:気象衛星、アメダス降水量他

午後12時半現在では、相変わらず日本の南海上には幅の広い雲バンドがあり、日本付近は九州から東北地方南部までがその北縁の雲の下にある。雲は南ほど厚くまた雲頂高度も高いが、日本付近にかかっているものは薄い。また雲の走向に対して直行方向の縞模様がみられる。この雲バンドは個々の雲は北東へ移動しながらも全体的に東へ移動しており、夕方には九州北部から雲がとれ、晴れ間が広がっている。

雨は、山陰地方と雲バンドの下の南西諸島、小笠原諸島で降っている。

日本海やオホーツク海に広がっていた寒気の移流に伴う下層の筋状雲はほとんどなくなっている。

◆高層大気の状態:高層天気図、高層気象観測データ、ウィンドプロファイラデータ他

昨日、大陸上にあった大きな気圧の谷はさらに東へ移動し、大陸東部に移動してきている。日本付近はその前面にあたり、下層では顕著な寒気移流場となっている。一方、上層では下層の強い温度傾度に対応して強い風が吹いており、強風軸は南西から北東方向に延びている。この強風軸の位置は西側の気圧の谷の東進に伴って東へ移動している。南西諸島や小笠原諸島など南海上では、700hPa面(およそ3000m付近)より高高度で南西風が卓越し、北よりの風に伴う寒気移流との境界(前面=地上では停滞前線として現れている)に沿って湿潤空気が見られ、それが日本の南海上に延びる厚い雲バンドに対応している。一方、その北側の日本付近にかかる雲は中層~上層の強風軸の南側に沿って延びている。昨日に引き続き、南側は前線性の雲バンド、北側は強風軸に対応する上層雲で構成されている。

そのほか、関東地方では、たとえば館野(茨城県つくば市)の高層気象観測データでは、高度3000m付近までは東よりの風と、それより高高度では西よりの風になっている。また西風の吹いている高度のうち下の方の3500~7000m付近では非常に乾いた風が入っており、雲はその下の2000m付近と8000~9000m付近にみられる。雲はこの後昼ごろにかけて次第に北上して厚くなっていき、写真のような雲が地上からみられたものと思われる。
タグには高層雲と付けたが、正確に雲底高度を測っているわけではなく、データを見ても下層の層雲があってもおかしくはない。

・・・だんだん書くことが単調になってきた。。


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by y_hirarin5 | 2008-11-11 23:59 | 今日の雲
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