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いま、そこにある雲


雲の観察日記 カメラはNikon D40, iPhoneを使ってます。気象予報士(2008年10月〜)
by ひらりん
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今日の雲20080914


【2008年9月14日13時20分】
@横浜市港北区
晴れ
積雲系の雲が多く出ており、雲の隙間から日が射している。
午後1時現在、横浜では気温27.5℃、南東の風3m/s、湿度60%

午前9時現在、日本のはるか東には前線を伴った低気圧とその南に熱帯低気圧があってそれぞれ北北東へ進んでいる。台湾北部には台風13号があってほとんど停滞している。中心気圧は970hPa、中心付近の最大風速は35m/sとなっている。一方、朝鮮半島の北には高気圧があって南東へ進み、日本付近に張り出している。

気象衛星で雲のようすをみると、台湾の北には台風に伴う雲がみえる。全体的に厚い雲で構成されているが、中心付近にあった発達した積乱雲は少なくなり、台風の周辺を取り巻く雲(スパイラルバンド)が発達した雲の中心となっている。それらは中心の北側と中心のすぐ南側に分布している。九州の南には厚い中層を中心とする雲が広がっている。中には雲頂高度の高い雲も含まれており、これらは本州の南岸を通って日本の東海上から北海道南東海上に達している。九州南部や四国ではこの雲の一部がかかっているが、それ以外の地域にはかかっていない。関東地方から東北地方の東海上の雲は、雲の走向に対して直行に雲列が並んでおり、トランスバースラインのようにみえる。北海道の東海上から千島付近にかけては下層の雲が広がっている。そのほかの地方は、山岳域を中心に下層の積雲が点在している。

上空の天気図をみてみると、オホーツク海から延びる深い気圧の谷が北日本から東日本上空を通過している。この気圧の谷は寒気を伴っており、寒気の中心は北日本にあるが、東日本から下層では西日本にかけても弱いながらも寒気が上空を覆っている。上層の強風軸は西日本上空から東日本の東海上を通っている。この南縁が気象衛星で見た雲バンドの位置と一致している。また、九州周辺では太平洋高気圧の西の縁にあたり下層では南風が卓越している。700hPa高度(3000m付近)では湿った空気があり雲域と一致している。台風13号は上層では太平洋に中心を持つ高気圧の真ん中にあり、ジェット気流など強い流れはそのはるか北を通っている。そのために動きは遅くなっている。
by y_hirarin5 | 2008-09-14 23:59 | 今日の雲
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