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いま、そこにある雲


雲の観察日記 カメラはNikon D40, iPhoneを使ってます。気象予報士(2008年10月〜)
by ひらりん
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今日の雲20080906


【2008年9月6日16時39分】
@東京都港区
東京タワーより。
快晴
薄い高積雲が見えたり積雲が見えたりいろんな雲があったが、この時間は上層の薄い雲がそらの一部にみえる。その雲の下の方がぎざぎざになっているのがお分かりになるだろうか?そこには小さな穴がいくつも開いている。こういう穴は雲を構成する氷晶が成長して大きく重くなり、そこから落下することで作られる。ちなみに落ちた氷晶はその下層の暖かい空気で昇華してしまう。
午後4時現在、大手町では気温30.1℃、南南東の風3m/s、湿度59%

午前9時現在、昨日まで九州の南にあった低気圧は九州の西の東シナ海に移動し西北西へ進んでいる。西日本はこの低気圧から延びる気圧の谷の中に入っており、この気圧の谷は東北地方の日本海側に達している。また、北海道の南東海上にも低気圧があり東へ進んでいる。シベリア東部には前線を伴った低気圧があり北北東へ進んでいる。一方、黄海には高気圧があって東へ進んでいる。また、オホーツク海に高気圧があってほとんど停滞し、北海道から日本海北部と東北地方の太平洋側に張り出している。

気象衛星で雲のようすをみると、東シナ海、対馬海峡、日本海からオホーツク海にかけて中層の雲で構成される雲バンドが延びている。このうち、対馬海峡の雲は雲頂高度がやや高くなっている。また、西日本と東北地方南部から関東地方北部にかけては、小さな団塊状の雲があり、次第に北東へ移動している。そのほかの地方も山岳域を中心に下層の積雲がかかっている。

上空の天気図をみると、四国の南には切離低気圧があって昨日とほとんど同じ位置にある。それ以外は太平洋上から日本上空は高圧部の中にあり、大陸上には低圧部となっている。その境界には強風軸があるが、昨日よりはやや北上している。気圧の谷はバイカル湖付近から朝鮮半島北部まで延びている。東シナ海から対馬海峡、日本海とオホーツク海に延びる中層の雲バンドは気圧の谷の前面の中層の温度集中帯に対応している。この雲は気圧の谷の東進に伴って東へ移動している。この気圧の谷の南端ではやや雲が発達している。これは下層で東日本上空にある高気圧の西端がこの気圧の谷の南にあたり、ここへ向かって高気圧の縁に沿って南西風が卓越している。一方、東北地方南部から関東地方北部にかけては、付近に目立った擾乱がない。
by y_hirarin5 | 2008-09-06 23:59 | 今日の雲
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