いま、そこにある雲 |
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【2008年8月20日12時50分】 @東京都目黒区 晴れ 薄い雲が広がっている。雲の表面にはたくさんのスジが見える。また、西の空には大きな積雲が見られる。 午後12時現在、大手町では気温31.1℃、南南東の風4m/s、湿度58% 午前9時現在、日本海には低気圧がありゆっくり南東へ進んでいる。また三陸沖にも低気圧があり、北海道南部から九州まで大きな低圧部の中に入っている。台風12号はルソン島北部にあって西へ進んでいる。一方、サハリンには高気圧があって南東へ移動している。また、中国東北区にも高気圧があり東へ移動している。 気象衛星で雲のようすをみると、東シナ海、九州から関東の南海上まで雲バンドがみられる。ところどころ発達した積乱雲が見えるが、東シナ海を基点に東へ延びる。テーパリングクラウドと呼ばれる雲で、発達して雲頂高度の高い積乱雲が風に流されてこのような形になる。付近では雷、突風、短時間の強い雨に注意が必要な雲である。この時間は海上を通っている。この上層の雲が北東へ延び、一部が関東地方にかかっている。また、日本海には低気圧に伴う渦状の雲があり、低気圧の北側の雲が東北東方向へ延びていて北海道南部や東北地方北部にかかっている。下層の雲が主体だが、低気圧の南側や東側には一部発達した団塊状の雲があり、北海道にかかっている。それ以外の地域は山岳域を中心に下層の対流雲が出ている。また、西日本上空には西から延びる薄い上層雲がかかっている。 上空の天気図をみると、オホーツク海に寒気を伴った低気圧があり、そこから気圧の谷が南西へ延びている。その中の日本海に地上低気圧に対応する低気圧がある。この低気圧は下層には暖気核を持っているが、低気圧の上層は寒気に覆われているため、周辺では大気が不安定になっている。中国東北区には大きな気圧の尾根があり、そこから気圧の谷の南縁の朝鮮半島の南までは北よりの風になっている。その東側の日本付近は気圧の谷の前面にあたるため、南西の強い風が吹いている。この強い風(強風軸)に対応して、西日本上空に上層雲が広がっている。 関東地方は午後に入って北部で発生した強い降水帯が次第に南東へ移動し、夜には東海上で出ている。風は東京湾周辺で南よりの風、東部から東よりの風が入っており、上空も下層で東よりの風、高度1~2kmより上空では西よりの風となっていた。今朝の館野(茨城県つくば市)の高層気象観測データを見ると、下層には高温多湿な空気があるが、中層600hPa高度には乾いた冷たい層があるため、この間で対流不安定な状態になっていた。今日は午後に入って関東地方北部から寒気が次第に南下し、もともとあった暖かい湿った空気との境界付近で強い雨をもたらした。解析すれば、局地前線が出てくるかもしれない。 また、先ほどの東京湾からの南風と鹿島灘からの東よりの風の収束する付近でも狭い範囲に一時的に強い雨が降っている。この雨と北部の雨は別のものと考えている。
by y_hirarin5
| 2008-08-20 23:59
| 今日の雲
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