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いま、そこにある雲


雲の観察日記 カメラはNikon D40, iPhoneを使ってます。気象予報士(2008年10月〜)
by ひらりん
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今日の雲20080803


【2008年8月3日13時38分】
@横浜市港北区
晴れ
小さな積雲がちらほらと浮かんでいる。空はやや白くにごっている。
午後1時現在、横浜では気温32.2℃、南南西の風6m/s、湿度65%

午前9時現在、日本海には低気圧があって東北東へ進んでいる。長江河口の北から停滞前線が低気圧の中心、津軽海峡を通って北海道の南東海上に達している。また、父島の東には低気圧があってほとんど停滞している。シベリア東部には低気圧があって北東へ進んでいる。日本付近は気圧の谷の中に入りつつあるが、九州南部から南西諸島にかけては南から張り出す高圧帯の中にある。

気象衛星で雲の様子をみると、日本海には低気圧や前線に伴う帯状の雲が伸びている。中国地方や九州北部にはこの雲がかかり始めている。雲は北ほど雲頂高度が高く発達していて、新潟県の佐渡島の北や青森県付近では団塊状の大き目の積乱雲が見られる。また、山陰沖にも小さな積乱雲がみえる。雲域は秋田県沖の日本海から北では横幅が広がっており、北側に膨らんでいる。発達中の低気圧に伴う上層雲の分布に似ている。また、北海道の東から南南西に伸びる薄い上層雲の南端が関東地方にかかっている。その他の地方は小さな積雲が点在している。午後にかけてもそれらの積雲が大きく発達することはなかった。

上空は、シベリア東部の低気圧上空には寒気を伴った低気圧があり、その南東側では南西風が強まって顕著な暖気移流が起こっている。秋田県沖以北で見られる幅の広い雲はこの暖気移流に伴うものの上に、上層の低気圧の南東側にある強風軸の南に発生する上層雲が重なったものと考えられる。日本海の停滞前線は北側に寒気、南側には暖気があって、その間に温度集中帯を形成している。その南縁に南西から湿潤空気が流入している。日本上空は南西風が卓越していて暖気移流場となっており気温が高くなっていて乾いた空気に覆われている。そのため、大気が安定して各地で晴れ間が広がった。
by y_hirarin5 | 2008-08-03 23:59 | 今日の雲
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