いま、そこにある雲 |
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【2008年7月24日12時34分】 @東京都目黒区 晴れ 午後12時半現在、大手町では気温31.7℃、南東の風5m/s、湿度60% 午前9時現在、三陸から本州の東海上にかけて前線が停滞している。また、その北側のオホーツク海南部や千島付近には低気圧があって東北東へ進んでいる。北日本は気圧の谷が通過している。一方、関東から西の地方は東から張り出す気圧の尾根の中にある。その他、本州の南海上には熱帯低気圧があってほとんど停滞していること、山東半島付近には前線を伴った低気圧があって北東に進んでいることが挙げられる。 雲のようすを気象衛星の画像で見てみると、東北地方には帯状の雲がかかっている。この雲は本州の東海上から日本海、朝鮮半島北部と山東半島付近まで伸びる帯状雲の一部で、中層から上層のやや厚めの雲で構成されている。これらは全体的に東へ移動している。一方、関東地方から西では山岳域を中心に下層の小さな積雲が広がっている。これらは夕方ごろに関東地方北部や山陰地方の一部で急激に発達し積乱雲となっている。この現象は、北日本を通過する帯状雲の南端にあたる地域の一部で発生しているが、逆に帯状雲の南端すべてで起こっているわけではない。 地上付近は日本周辺に高気圧がはっきりと描かれていないが、上空は南から高気圧に覆われており、その北縁にあたるため下層では全般に南西風が卓越している。本州の南には暖気域があるため、東北地方から西では暖気移流場になっている。また、中層から上層にかけては本州の南に大きな高気圧がありその高度で気温が高くなっている。一方、北日本は上層の低気圧から伸びる気圧の谷が通過している。この気圧の谷はごく弱いながらも寒気を伴っている。 東北地方にかかる帯状雲は、本州南の高気圧と北日本を通過する上層の低気圧の間に広がっている。ここには上層の強風軸が存在しており、この南側に発生するジェット巻雲と下層の暖気移流により発生する下層から中層の雲からなると思われる。帯状雲に近い関東地方北部や山陰地方では積雲の一部が積乱雲まで発達したが、帯状雲から遠い地方では、上空の気温が高いために大気が安定している。このため雲は発達できなかった。 (昨日と同じ結論。。。)
by y_hirarin5
| 2008-07-24 23:59
| 今日の雲
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