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いま、そこにある雲


雲の観察日記 カメラはNikon D40, iPhoneを使ってます。気象予報士(2008年10月〜)
by ひらりん
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今日の雲20080515


【2008年5月15日12時42分】
太陽の周りに日暈が出ていた(巻層雲)。
その他は、


【2008年5月15日12時46分】
巻雲と積雲もみられた。

@東京都目黒区
晴れ
午後12時現在、大手町では気温20.2℃、東南東の風2m/s
湿度46%

午前9時現在、北海道の南東海上には低気圧があって東へ進んでいる。オホーツク海には低気圧があってほとんど停滞している。また、南西諸島の南には前線が停滞している。一方、九州の西に高気圧があって東南東へ移動している。この高気圧は小笠和諸島の東の高気圧と帯状になって連なっている。

今日は久しぶりに日差しが出て、気温も上がった。すっきり晴れるかと思っていたが、巻層雲、巻雲、積雲などいろいろな雲が出ていた。
午後12時半現在の気象衛星の画像を見ると、南西諸島の南から本州の東海上まで帯状の雲が伸びている。静岡県から関東南部にかけてはその北縁の上層の薄雲がかかっている。その他の地上は北海道から東北地方北部にかけて下層の雲がかかっており、特に東北地方北部の太平洋側には山岳による波状雲が形成されている。また、九州の西には上層の雲が伸びている。

昨日、日本海にあった寒気を伴った上層低気圧は、北海道の北まで進んでいる。この低気圧に対して西よりの風で、北海道上空は下層では暖気移流場になっている。本州の東海上から本州の南まで温度集中帯があり、その南縁では暖気移流が起こり周辺空気が湿っている。本州南海上にある帯状雲は南ほど雲が厚く、北の雲は雲頂高度が高く薄い。下層の温度集中帯南縁の湿潤域はこの帯状雲が厚くなっている部分にあたる。また、この温度集中帯は中層、上層にもある。中・上層のものは東北地方南部から本州の南海上までと、下層のものより北にある。これに対応して、上層の強風軸は九州から東北地方まで、日本上空を南西から北東方向へ流れている。本州南海上の帯状雲は北縁が上層の薄雲で構成されているが、この薄雲は上層の強風軸の南側に形成されている。
by y_hirarin5 | 2008-05-15 23:59 | 今日の雲
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