雲の種類(巻層雲)



巻層雲といえば、上層の薄雲。
上層雲は高度8000m〜の高いところにできる(冬期は5000m付近まで高度が下がったりするが)ため、大部分が氷の粒(氷晶)で作られています。
巻層雲が出ている空を観察すると、空がぼんやりとした白いベールに包まれたような、そんなふうに見えます。どこに出ているのか分からないくらい薄いものから、写真のように濃いめのものまでいろいろです。また、太陽の周辺に日暈(写真:中央の白い丸=太陽から少し離れたところにできる環状のもの)、月の周辺に月暈ができたりします。
一方で、この雲は太陽の光を通すので、地面に日陰ができます。

天気の諺に、日暈、月暈が見えるとその後は雨、なんてことを聞きますが、実はそれほど当てにならなかったりします。
写真の雲はつい昨日のものですが、今日一日雨は降りませんでした。
そもそも巻層雲と雨の関係は、低気圧の接近と関連づけられることにあります。

低気圧周辺の大気の流れは、地上低気圧の中心のやや西側上空に上層の気圧の谷があり、その気圧の谷に伴って上層雲が移動してくることが多いです。また、低気圧周辺の上昇気流により、より高高度へ持ち上げられた空気が対流圏の上端へ達してそれ以上上昇できなくなったときに、低気圧の周辺へ発散していったりします。
特徴は、上層雲は低気圧からやや離れたところ、多くは低気圧雲域の北縁や東側に見られることにあります。

つまり、低気圧の進行方向である東側にいる場合に、低気圧の接近前にこのような巻層雲が観察されることがあり、それがこの後の雨の予想に繋がるわけです。
しかし、低気圧が南側を通り、低気圧雲域の北縁の上層雲がかかったときにも巻層雲が見えることがありますが、このときは低気圧がどーんと北上でもしない限りは天気は崩れることなく、雨も降らないことになります。写真の巻層雲もまさにそのパターンでして、この雲は日本の南海上の上空の前線帯に伴う雲で天気を崩すものではありませんでした。

では、これをどう区別するのか、というと、気象衛星の画像を気象庁のホームページで見れば一発なのですが、それではちょっと味気ないですかねぇ。
観天望気をしたいのであれば、天気が崩れる場合には、巻層雲の他に雲があったり、時間をかけて観察して雲が厚くなっていってるかどうか(空が暗くなってきているか)、雲底高度が低くなってきていないか、ということを見るのがポイントです。天気の崩れがないときは、上記のことが全て逆になります。

日暈を見たら巻層雲とまずは覚えていただきつつ、上記のことを念頭に置きつつ、ちょっとした予想をしてみると楽しいですよ〜。

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by y_hirarin5 | 2008-03-19 00:35 | 雲のあれこれ
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