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<ラニーニャ現象>東太平洋赤道域で発生 日本の夏は猛暑か 毎日新聞
赤道直下、東部太平洋のペルー沖の海水面温度は、南極方面から南米の西岸に沿って北上する寒流が、沿岸域から沖へ離れると同時に海底の冷たい海水が表面まで沸き出す流れ(湧昇流)によって平均的に冷たくなっています。 この元々冷たい海水がいつもよりも温度が高いときをエルニーニョ、低いときをラニーニャと言ったりします。 気象庁の定義では、このペルー沖の海域、北緯4度と南緯4度、西経150度と西経90度の範囲の海面水温と平年値との偏差値を5ヵ月移動平均して、半年以上連続して0.5℃以上高くなっていると「エルニーニョ」とし、逆に、0.5℃以上低くなることを「ラニーニャ」と定義しています。 今年の場合は、5月の時点で1977〜2006年まででの基準値より0.7℃低いこと、今後10月までは1〜1.5℃程度基準より低いと予想されることから、ラニーニャと言っているようです。 さて、ラニーニャ現象が起こるとどんな天候になるのか、過去の統計的なデータが公表されています。ちょっと注意なのは、ここに数年から数10年単位での長期的な気候の変動の影響が含まれていないことです。 ラニーニャ現象に伴う日本の天候の特徴(夏) 気象庁 長期傾向(上記の文中ではトレンドと表記)を除いた場合、東日本では6〜8月の気温は平年並み〜高いで推移、降水量は東日本太平洋側では平年並み〜多い、日照時間は多い傾向が見られる、というようになります。 後は、ここ最近の気候傾向(長期傾向)を考えればいいわけです。 ただ、こういう気候的なことを考えるにあたり、昔から不思議に思っていたのは、例えば気温では 1. 数日だけ異様に暑い日があって、残りはそこそこ暑いぐらい(平年よりも少し寒い日も含む) 2. ずっと暑い日が続く ということです。 つまり、気温の変動が大きくて平均的に見ると気温が高いのか、ずっと気温が高い状態が続くのか、全部ばっさり平均を取ると同じになってしまうけど、内容は全く違ったものになり、結局一夏過ぎた頃には、予想は当たってたのかはずれていたのかよく分からなくなってしまう、と思うんですね。 こんなところが長期予報マジックなところ、うやむやですっきりしないのです。
by y_hirarin5
| 2007-06-12 01:27
| お天気ニュース
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