日本の南海上に高気圧(巻層雲)


【2010年8月16日9時10分】
@横浜市戸塚区
全天が白く濁っているようにみえ、雲とした形のものはみえない。この後、お昼前には小さな積雲がちらほらみえた。
快晴
午前9時現在、横浜では気温30.9℃、南南西の風2m/s、湿度69%


◆ 午前9時現在の気圧配置

 オホーツク海とシベリア東部に低気圧があって、ともに北東へ進んでいる。また揚子江中流から停滞前線が黄海、朝鮮半島南部、日本海から東北地方北部、北海道の南を通って、北海道の東海上に達している。日本のはるか東海上には低気圧があって東南東へ進んでいる。また、そこに向かって気圧の谷が東西に伸びている。一方、カムチャッカ半島の南には高気圧があってほとんど停滞している。小笠原諸島の東には高気圧があってほとんど停滞し、南西諸島や西日本に張り出している。手痛い前線の北側の黄海北部や華北にも高気圧があり、それぞれ東と東南東へ移動している。


◆ 午前9時現在の雲と雨

 この時間は、山陰から北陸、東北地方にかけてと紀伊半島や九州に雲がみられる。このうち、山陰から東北地方にかかる雲は帯状になっており、雲の北縁にあたる佐渡島の北から東北地方にかけては中層雲、そのほかは下層雲で構成されている。また、紀伊半島や九州にみられる雲は下層の対流雲が主体となっている。その他の近畿や中国、四国、北海道にも小さな対流雲が一部でみられる。

 関東地方は対流雲は気象衛星の画像には現れておらず、上層の薄雲が広がっている。

 雨は、新潟県北部から東北地方にかけてまとまっており、午前9時までの1時間に~5mm程度、多いところで~20mmのやや強い雨を観測している。また、北陸や九州南部、南西諸島の一部でも1mm以下の弱い雨が降っている。


◆ 午前9時現在の上空の大気の状態

 シベリア東部に地上低気圧に対応した低気圧(下層)や気圧の谷(中~上層)がみられる。また、カムチャッカ半島付近とその南海上には地上高気圧に対応した気圧の尾根が全層にみられる。日本付近は、北海道は前述の気圧の谷が通過中、本州から南は日本の南海上にある高気圧の圏内に入っている。日本海側を中心に西南西風が卓越し、風速は強風軸に近い北日本ほど強くなっている。太平洋側は太平洋高気圧の中心に近く、下層~中層は西よりの風、上層は南よりの風となっている。

 関東地方上空には、下層では南部が、中層では関東全域が暖気に覆われている。西よりの風で乾燥空気に覆われており、500hPa面では負渦度場、700hPa面では千葉県から関東の東海上に上昇流場がみられる。高層気象観測データでみると、下層は強い対流不安定になっているが、中~上層大気は乾燥しており、雲が発生しにくい状態になっている。

 写真の雲はごく薄いもので肉眼では判断し辛いが、気象衛星の画像でみると、時間を追ってみると、関東南東海上にある薄い雲が時計回りに回り陸上にもかかっており、これに相当すると思われる。この時計回りの循環は高層天気図では上層300hPa面や200hPa面にみられるが、高層気象観測データをみてもこの高度付近の相対湿度は20~30%と非常に低くなっており、湿潤層はみられない。決定的な根拠にはならないが、雲の動きとデータから、上層の雲と思われる。



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by y_hirarin5 | 2010-08-16 23:59 | 今日の雲
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