上層の寒気を伴った低気圧が西日本へ移動(高層雲)


【2010年8月8日10時19分】
@横浜市戸塚区
曇り
全天を厚みのある雲が覆っている。雲の表面には凹凸があり、雲の隙間からわずかに青空がみえているところがある。また、その雲の下に灰色の積雲(ちぎれ雲)が浮かんでいる。この雲は少しずつ南から北へ移動している。
午前10時現在、横浜では気温30.0℃、南西の風3m/s、湿度64%


◆ 午前9時現在の気圧配置

 南西諸島の南には熱帯低気圧があって北へ毎時10kmで進んでいる。停滞前線が渤海から日本海北部、北海道の南部沿岸を通って北海道の東海上に達している。一方、千島付近には高気圧があって東へ移動している。また、日本の東海上にも高気圧があってほとんど停滞している。東北地方南部から九州にかけてはこの高気圧に覆われている。

◆ 午前10時半現在の雲と雨

 この時間は関東地方南部から近畿地方東部までと四国の西部、九州南東域の一部に厚く雲頂高度の高い発達した雲がかかっている。また、その雲域の周辺には雲頂から噴出した上層雲がみられる。また、北海道の南半分には前線に伴った雲が東西に伸びており、一部が発達している。そのほかの地方は山岳域を中心に下層の対流雲が多く分布している。

 雨は、午前11時までの1時間に伊豆半島と伊豆諸島、四国の南部から九州南東部、南西諸島で降っており、5mm以下がほとんどとなっているが、南西諸島の一部では~20mmのやや強い雨が降っている。


◆ 午前9時現在の上空の大気の状態

 高層天気図をみると、南西諸島の南の熱帯低気圧は850hPaまでは等圧線が閉じた明瞭な低気圧になっているが、それより高高度では不明瞭になっている。下層は湿潤空気を伴っているが、700hPa面より上空では東よりの風に伴って乾燥した空気が流入している。

 日本の東海上にある高気圧は地上から300hPa面のいずれの層にも現れる背の高い高気圧で、中心付近に暖気を伴って暖かい。一方、西日本上空は500hPa面で寒気に覆われており、その上の300hPa面には深い気圧の谷があり、周辺の風は低気圧性循環となっている。このため、関東から東海にかけては上層は低気圧の東側、下層から上層にかけての全層で高気圧の西側ということで南よりの風が卓越している。下層は700hPa面高度までは沿岸域は湿った空気に覆われているが、内陸は乾燥した空気が流入しているが、中層は内陸も湿潤空気に覆われている。渦度場でみると、負渦度となっているが、鉛直流は上昇流場となっている。
 大気の鉛直構造をみると、高層気象観測データ(浜松)ではおよそ730hPa高度(2870m付近)から540hPa高度(5260m付近)まで湿潤層となっており、この付近に雲があるものと思われる。これが輪島では下層850hPa高度付近と中層550hPa高度付近に湿潤層がみられる。相当温位は下層で高く中層にかけて低くなっており、下層から中層にかけて対流不安定な状態となっている。雲の動きを時間を追ってみると、全体的に南から北へ移動している。まとめると、南よりの風に伴って下層では湿潤空気が流入し、暖気移流場ということもあり上昇流が強まり雲が発達。湿潤空気が中層に輸送されてたと考えられる。


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1ヶ月ぶりの更新ですね。長い間お休みしてすみません。
いろいろ考えたのですが、当面これまでと同じように気象資料をみて特に気になったところや、注意点であろうところを並べるといったことをしていこうと思います。


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by y_hirarin5 | 2010-08-08 23:59 | 今日の雲
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